オーケストラ!のレビュー・感想・評価
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メラニー ロランが美しい
ラストシーンだけで10回目観てる。メラニーロランが美しくて、何もいらない。ところがストーリーも秀逸で、前半の退屈とも思えるドタバタ劇も全てはラスト13分の感動のためのお膳立てと思える。
ラストシーン。バラバラの演奏がソリストのヴァイオリンでひとつになる。回想シーンが絶妙な間合いで差し込まれ、モノクロームとカラーが交互に交わったとき、全ての秘密が明かされる。
思いのたけを、全ての秘密を言葉ではなく音楽で伝える指揮者。ソリストがうんうんと頷いたとき、全てが伝わったと感じ、とめどなく涙が溢れる。
傑作です。観ないで死ねない類いの映画です。
ストーリーの流れはわかったんだけれど・・・
落ちこぼれオーケストラがあることをきっかけに再集結する・・・
のだけれども、メインキャラ以外の関係性がいまいちつかめなくて、
細かい要素が頭に入ってこなかったので、上手く感動できなかった。
素晴らしかったです
映画として、よくまとまっています。
元々音楽が題材ですから当然ですが、音楽を巧妙に生かし、特にラストの終わり方が素晴らしい。
現実的でない、なんて批判はとりあえずやめましょう。
何たって、これは映画なのですから。
現実的にはありえないストーリーかもしれません。
でも音楽で手を抜いてないし、役者も手を抜いてない。
だから面白い。映画! です。
21世紀の100本に残る映画では。
悪くはない
ちょっとイメージしていたのとは違ったが、悪くはなかった。自分としては、過去の天才指揮者が、ひょんなことからその正体がバレ、受け身の体勢でオーケストラに戻ってくるようなものを想像していたのだが。
また、女性バイオリニストの出世の秘密にも騙されたなぁ。
泣いた
たまたま正月休みにテレビをつけたら放映していた。
ナチスー?
えー? 歴史とか難しいことわかんなーい。
という状態だったのに、これほどまでに感情移入するとは思わなかった。
珍しく、自分でも驚くくらい泣いた。
指揮者のアンドレイは楽団を解雇されてから、苦節30年。ようやくチャンスが巡ってくる。しかし、大きな決断をしなければいけない。迷いがある夫を、ここで行かないなんてありえないでしょ! と送り出す奥さんが、やたらとカッコイイ。
寄せ集めの交響楽団はハプニングだらけで、パスポートは偽造、リハには遅刻、本番にも遅刻……と、驚愕のドタバタ劇なのだが、それが面白い。
新進気鋭の若手バイオリニストの女性は、アンドレイと演れる! と嬉々として練習に臨むが、リハの時点で呆れ果てる。
もう降りる! やってらんない! と言わんばかりのお嬢さんに、寄せ集めメンバーの一人、ジプシーのバイオリン弾きが薄汚れた手で弾くバイオリン。
これがもうめっちゃくちゃかっこいい。
パガニーニの超絶技巧炸裂。
バイオリンの悪魔じゃないか?と思ってしまうくらいの人間離れした見事な演奏にぐうの音も出ない。
この生命力、自由さ、躍動感。
もうこんなのジプシーのお兄ちゃんに惚れるしかない。
個性派揃いのメンバーの動向も、キャラクターが濃くてとてもいい。
観ていてテンポがよくて飽きない。
そして本番で明かされる、衝撃の真実。
(回想シーンってこうあるべきよね。)
厚みのある音に劣らないほどの、重い過去。
前を向こうとしているからこそ出せる音。
前を向かないと、生きてこれなかっただろう凄惨な時代。
言葉にしきれない切なさと哀しさが込み上げてきて、涙が止まらなかった。
第三者視点だからこそ語ることのできる真実。
だが、「言葉にはできない」真実。
「あの子」が知らないだろう真実。
台詞として告げられないからこそ、アンドレイは音楽によって語ろうとする。
戦争物、は辛くなるし悲しくなるから嫌いだった。
もちろんこの作品にも戦争の惨禍は刻まれているし、胸が苦しくもなる。だけど、身を切り裂かれるような哀しさが、音楽によって涙になって浄化されていくような実感があった。最後に残るのは登場人物それぞれへの愛情と、今の世界の平和を希求する心と、小説の読了後に似た痺れるような倦怠感である。
いつものお家にいるのにこんな体験ができるから、映画っていいんだよなあ~。
そう思わせてくれる良作だ。
練習していないでリハもしない団体が、本番中だんだん弾けるようになる...
練習していないでリハもしない団体が、本番中だんだん弾けるようになる、というのは現実ではあり得ない事だけれど、展開は面白かったです。
都合が良すぎ
30年のブランクありながら、その辺のことは全くなかったかのようにこなすところに説得力がなさすぎる。
他のメンバは、練習もリハーサルもしてないのに、なぜできる?
オーケストラとは、そんなに簡単なことなのでしょうか。
その辺の説得力が皆無な作品。
ドラマ部分は可もなく不可もなく。見終わって仕舞えば陳腐な気がします。
《かつては一流オーケストラの天才指揮者だった中年 清掃員 が、急き...
《かつては一流オーケストラの天才指揮者だった中年 清掃員 が、急きょ出演できなくなった楽団の代わり に、昔の楽団 仲間を集めてコンサートに出場しよう と奮闘する感動作。》 って違うよね? 《…依頼のあった楽団には隠し、依頼元にはその楽団 に成りすまし…》 だよ。 それはそれとして、 感動した 指揮者をやめざるを得なかった理由、なぜパリでかつ ての仲間とコンサートをする必要があったのか。 そこには裏の事情があり、すべての事情が最後、協奏 曲が奏でられることで完結する。 それはやっぱり感動するでしょう。 しかも実は想像してたものと違う事情だったりする。 基本コメディと言っていんだとおもう。 なので楽団員たちのはっちゃけぶりはしょうがないん だろう。 ユダヤ人問題ってのはまだあるということだろうか?
伝説のマエストロ
現実離れしているとこも多々あり、ストーリーも何かひっちゃかめっちゃか(笑)
ただ、演奏シーンが素晴らしい!
移民みたいな胡散臭いオッサンが弾くヴァイオリンの超絶テクニック!
そして最後のソリストの魂の演奏
それに感化され一つになるオーケストラの迫力ある演奏
同時に映し出されるソリストの母親の姿も切なく感動的でした。
主人公の妻も実は夫を信じ、後押しする描写がちょっとホロリときた。
圧巻のハーモニー
舞台はロシア。旧体制時に指揮者を解雇された男とその楽団員が、
パリのシャトレ座でチャイコフスキーを演奏するという悲願を達成するお話。
クライマックスの演奏はまさに圧巻です。
そこに至るまでのストーリーは少々退屈かも。
しかし、本当に「終わり良ければ全て良し」。
その演奏を観るために辛抱する価値は十分にあります。
それにしても、メラニー・ロランは美しい。
Review No.3:ラストの演奏は圧巻
大声で捲したてるロシア語の勢いに最初はたじろいでしまった(笑)
コンサート本番を迎えるまではとにかくドタバタで、期待もあるが不安だらけ。
実際、最初の数小節はひどいものだったが……アンヌ=マリーの圧巻のヴァイオリンソロが楽団員を引っ張っていく。
それからの演奏と謎の解決のモノローグで★+0.5〜0.8くらいの感じでした。
ロシア共産党、ユダヤ人迫害の歴史についてなど理解しきれないことがあったのは残念で、その点は再鑑賞したいと思うところです。
自分も演奏者なので、解散したプロオケとはいえ合奏なしリハなしで本番がうまくいってしまうことに納得できなかった面があります。
迷いなく「巨匠」と言われるマエストロ(30年間振っていないのに集客力抜群)と圧倒的実力のソリストの力によって、と考えるにも限界があるような……。
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