「17歳の肖像」17歳の肖像 Cecile Madenokojiさんの映画レビュー(感想・評価)
17歳の肖像
1961年、ロンドン郊外。ある雨の日、オックスフォード大学を目指す優等生のジェニーは、勉強漬けの日々からは想像もできなかった体感をする。監督は「幸せになるためのイタリア語講座」のロネ・シェルフィグ、脚本は「アバウト・ア・ボーイ」「ハイ・フィデリティ」のニック・ホーンビィ。主演のキャリー・マリガンは第82回アカデミー賞で主演女優賞にノミネート。
自分の倍の年齢のディヴィッドとのおとなの恋は、17歳のジェニーにとって刺激的な体験だったに違いない。
美術品のオークション会場や高級レストランにジェニーを連れていき、贅沢なおとなの世界を垣間見せてくれたのです。
グレイの制服が似合うあどけない少女が洗練されたレディに変わっていきます。
ドレスやヘアスタイル、メイク、ランジェリー全て、最高級の品々がジェニーに与えられました。
おとなの恋愛に小さな失望を感じながらも、ゴージャスな日々を堪能していた女子高生のジェニー。
残酷なラストシーンを突きつけられるまでは、その代償の大きさが解らないのです。
万里小路セシル
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