タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密のレビュー・感想・評価
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スピルバーグ監督の名前に惹かれて鑑賞
原作はベルギーの人気漫画、17世紀に航海中に消えた帆船、ユニコーン号の謎と財宝を探す冒険活劇。子供向けだろうと思って観ていなかったがスピルバーグ監督の名前に惹かれて鑑賞。
もちろん子供向けだから、相棒の忠犬スノーウィのほか猫やネズミ、牛やらくだ、ハヤブサと動物たちもいっぱい出てきます。スノーウィは原作者のエルジェがよく通っていたカフェにいたフォックス・テリアがモデル、原作での名前はミルゥ(Milou仏語:雪)で作者のエルジェの最初のガールフレンドのニックネームだそうです。
パイレーツオブカリビアン風の劇中劇もあり、トムクルーズ顔負けのバイク・チェイスなど遊び心満載、もちろん剣での一騎打ちもあるが荷揚げのクレーンを使った闘いは斬新、実写ではセットが大変だろうがアニメならではの見せ場でした。
ストーリーは大体読めるのだがアル中の船長や、ボケた刑事などわざとらしくへまばかりやらかすので興醒め、どじな大人を描いた方が子供たちが喜ぶとの狙いでしょうか。
船長もたまに立派なことをタンタンに言うのだが、子供たちの「あんたに言われたくないよ」と心の声が聞こえそう。
てっきり沈没船からお宝を引き上げるのかと思ったら続編に持ち越しのようでした。
巨匠スピルバーグ監督ならもう少し面白くても良さそうな気もしますが、もともとコメディセンスが売りではないので仕方ありませんね・・・。
タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密:ぶっ壊して進め
【タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密:おすすめポイント】
1.最初は違和感があるが、だんだん楽しくなる素敵なアニメ映画!!!
2.タンタン役ジェイミー・ベルとハドック船長:フランソワ・ド・アドック役アンディ・サーキスの絡みが良いなぁ!!
3.犬がなかなか名演技をしてくれる!
【タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密:名言名セリフ】
1.タンタン役ジェイミー・ベルの名言名セリフ
→「きっと史上最大の謎を解くカギだ」
→「本来あるべき無い小島にたちまち気づく」
→「消えた200キロの金です」
2.ハドック船長:フランソワ・ド・アドック役アンディ・サーキスの名言名セリフ
→「奴の目的は財宝だけでなく復讐だ」
→「お前さんが寒そうだったんで火を起こしてやったんだ」
→「このウイスキーだけが わしの正気を保たせてくれる」
→「ぶっ壊して進め」
映像はおもしろいと思ったけど、内容的には疑問。オヤジギャグがよかった。
映像がよかった。原作がマンガだと、かなり固定的なイメージがあって、必ずイメージと違うという不満がついてまわるものですが、この映画みたいに、アニメと実写の中間的な映像なら、その不満もかなり緩和されると思った。
でも、内容的には原作を知らないせいか、正直言ってかなりつまらなかった。途中で寝そうになった。
スピルバーグも終わりかな?と思った。
まず驚いたのは、この映画の原作が、世界的人気マンガだということ。
タンタンだかチンチンだか知らないけど、この主人公は何?
特徴がなく、まったく魅力がないし、キャラが立っていない。
犬が相棒というのが、特徴といえば特徴なのだけれども、その犬も、動きはおもしろいけれども、あまりかわいくない。
本人に特殊能力がないのなら、犬に特殊能力を持たせるべきで、犬も普通犬というのはかなり苦しい。
やたらピンチになるのだけれど、予定調和的というか、いかにも作りがみえみえで、緊張感がまるでない。
いつも逃げ回っているか、紙切れを追いかけているばかりで、バトルもほとんどない。
仲間も、酔っ払いのオヤジだけではさみしい。
男しか出てこない男っぽいマンガは好きだけれども、この作品の場合はかわいい女の子キャラが必要だと思う。
でも、このオヤジの「びっくりフジツボ、アコヤガイ」というオヤジギャグは好きだった。
意味はわからないけど、たぶん「大うそつきのこんこんちき」とか、「がってんショウチのすけ」とか、「あたりきしゃりきのブリキにカンリキ」、みたいなことなのだろうと思った。
このオヤジギャグが一番面白かったかな?
スピルバーグの空間演出を見事に表現し切った傑作。
予告編を観たとき、
“なぜパフォーマンスキャプチャーを使ってCG映画にしたのか”、
“なぜアニメではなく不完全な実写もどきの3D映画にしたのか”
その理由が全く分かりませんでした。
まったく期待してませんでしたが・・・
見終わった感想は、
「この映画を“体験”させてくれたスピルバーグに感謝」です。
もう何年も忘れてしまった“手に汗握る興奮”というものを
再度体験させてくれました。
ストーリー、特に人物描写を薄味にしたことで、
(ここがこの作品に対する評価の分かれ目だと思いますが)
スピード感が増し、作品の“勢い”に繋がっているのではないでしょうか。
そして一番の目玉である宮殿からのチェイスシーンは興奮しまくって、
席から身を乗り出し、口をあんぐり開けて、不覚にも感動して泣いてしまいました。
こんなに興奮したのは「インディジョーンズ最後の聖戦」を
子供の頃映画館で観たとき以来です。
前述の不完全な実写という手法をとったことも納得しました。
アニメではチェイスシーンなどのリアリティがない、
かといって実写ではカメラの制約があるため理想の空間演出ができない。
どちらの手法をとってもここまでの興奮は味わえないでしょう。
中盤の海賊船との戦いのシーンも
船が船の上でスウィングするなんて
どうすれば思いつくのでしょうか。
「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」に対して
まるで“お手本”を示したかのよう。
最後のクレーンを手足のように操る決闘シーンも白眉な出来です。
2ndディレクターがピーター・ジャクソンだったので
“なんと贅沢な”とも思いましたが、
残りの作品もぜひスピルバーグに撮って欲しい!!
そう思って劇場を後にしました。
来週もう1回見に行きます。
スノーウィへの賛辞。
試写会にて。
スピルバーグ久々の監督作品。と思ったらアニメで3Dときた。
世俗の波に押されて^^;ついぞ現代アニメに手を出したか、と
ファンが杞憂になる心配はご無用、彼の世界観は変わってない。
原作がベルギーの世界的コミックとあって(古めかしさもイイ)
彼が監督するのにふさわしいアドベンチャーに仕上がっている。
毛色は違うけど、インディ・ジョーンズが帰ってきたような…?
若い頃に味わったあのワクワク感がまた観られて嬉しい限りだ。
試写は(当り前のように)吹替えで3Dだったため、素敵な俳優陣
(聞きたかったわ)の声は残念ながら聞けなかったが、吹替えも
さすがに名声優を揃えて全く不足ない仕上がり、確かに予告で
原語版を目にしているので、あーこの時の台詞はこうだったなと
いちいち思い出したりはしたけれど…。アイドルやジャニーズ系を
使わず映画ファンをガッカリさせない仕上がりにも好感が持てた。
私的にタンタンといえば…。
某地方銀行のキャラクターなんである^^;通帳も持っていたりする。
(トイレにはカレンダーまで飾ってある)
漫画イラストで見ると、目が豆だ。点というか。ところが本作では
しっかりとクリクリお目目で、さらに声をあてたJ・ベルの動きまで
取り込んでいるという。うーん…^^;そのあたりはあまり分からない。
顔が似ているワケではないし(おまけに声も違うとくれば)分からん。
なのでA・サーキスのハドック船長も(まぁこのヒトは素顔出ないけど)
サッカリン役のD・クレイグも、果てはS・ペグですら分からない~^^;
でも、なんか微妙に面白いのだ。動きや表情がズレるというか(爆)
アニメ本来のでも人間本来のでもない微妙な面白さ。そこへ監督は
超ハイスピードで画をクルクルと展開させる。あっちへ飛びこっちへ
飛び、滑ったと思ったら閉じ込められ、ついには銃撃戦へと、目を
酷使させることこの上ない。二時間弱飽きずに観られるのはいいが
ジェットコースターに乗ったような感覚になり大人は疲れるかも…^^;
ちなみに誘った連れは大喜び!!隣でキャーキャー叫んでいた(汗)
今さらだけど、タンタン(本来はティンティンですよねぇ)って
少年というけれど何歳ぐらい??大人子供みたいで分からないのだ。
すでにジャーナリストとしては有名らしく、皆にタンタンさん、なんて
呼ばれているほど。利発で勇気があり少しぬけてるところは(ゴメン)
相棒のスノーウィ(優秀)が抜群の活躍を見せて彼を救い出してくれる。
いや、タンタン、あなたがあるのはこのスノーウィのおかげなのよ!
彼は犬だから誰の動きを取り込んだのか分からないが^^;
本当に素晴らしい動きを見せる。可愛いうえに賢くて度胸もある名犬。
彼が活躍する度にウルウルしたり(欲しい!私もこの犬が!)大喜び。
タンタン、ハドック船長、も素晴らしいのだが、是非ともこのスノーウィ、
彼の活躍あってこその大冒険なんだと、強く思ってしまう犬好きである。
ともあれスピルバーグらしさを堪能できる作品。(PJもお疲れさま!)
(今年もカレンダー貰うぞ!って、例年通りほくそ笑んでいるワタクシ)
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