「三作中最低」トランスフォーマー ダークサイド・ムーン いも男爵さんの映画レビュー(感想・評価)
三作中最低
完結編にして下ネタなど余計な要素は省きハードな内容にするということで、期待して観に行きましたが、おもいっきり裏切られました。
まずストーリーですが、アメリカが宇宙探査で知った情報を隠し、それがディセプティコンの侵略に繋がるといった基本プロットは良いと思いますが、サムの恋愛だの就職だのといった余計がシーンが多くストーリーを妨げていました。また侵略地区もロサンゼルスだけと規模が小さく、できれば地球規模で展開して欲しかったですし、完結編なわけですから惑星サイバトロンに乗り込んでディセプティコンを全滅させるくらいまでやって欲しかったですね。
新キャラもヒロインのカーリーも全然可愛くないし、政府の高官は高慢ちきと全然魅力が無かったですし、ジョン・マルコビッチのキャラなんてなんの為に出てきたのかさっぱりでした。
トランスフォーマーは前作同様、キャラ描写が雑でオートッボ側はオプティマス、バンブルビー以外はほとんど空気で、新メンバーはいつの間にか居ました的で、ほとんど目立っていませんでした。その中でも一番の問題は死んだアイアンハイドを放ったらかしにしていたことで、死を悼む場面入れよ!って言いたくなりました。余計なシーンは腐るほどあるくせにどうしてこういったシーンは入れないんでしょうか。
ディセプティコン側はさらに酷く、メガトロンは半病人みたいで大した活躍もしないし、スタースクリームはせこい役で、サウンドウェーブは居たのか居なかったのは不明で、ショックウェーブは予告で期待させておきながら、あっさりやられてしまい、いったいなんの為に出てきたのかさっぱりでした。さらにドリラー、戦闘機に戦艦など侵略SFにありがちなものを出ていましたが、そんなものを出すくらいならトリプルチェンジャー、スタントロン、コンバットロン、ダイナザウラーなどファンが喜ぶキャラをもっともっと出して欲しかったです。
アクションに関しては予告で散々観たオプティマスの急降下からの無双以外観るべきシーンはありませんでした。最後なんですからここまでするか?と唸らせるくらいの物凄いアクションを見たかったです。
作品の出来としては一作目、ロボアクションなら二作目で、三作目に関しては表現する言葉が見つからないです。四作目もしくはリブート企画もあるとの噂ですが、今度やるならストーリーとアクションをバランス良く両立させた映画にして欲しいですね。