「もう映画館に行けない」トランスフォーマー ダークサイド・ムーン しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
もう映画館に行けない
この映画はオレが映画館に通う意味の一つを確実に奪ってしまった。
まさしく奇跡の映画。
見たかった夢の映画がここにある。
3DはTOKYO GIRLS COLLECTION以来2度目となるが、そこで感じた飛び出す絵本な3Dは佐々木希よりもオプティマス・プライムのほうが萌えだった。まあ、もっというと、飛び出す絵本とロボットの相性もあるが、ロボットと人間や背景の違和感を3Dがもっとも効果的に緩和するんだろな。そのせいか、うまくごまかせると言う判断のもとなのか、シリーズ中本作もっともアクションが見やすい。
ビーが普段車に変身しているアクションも今回もっとも活かされている。オプティマスの圧倒的な強さもよし。とにかくかっこいい。
戦いの舞台が都会なのも言うことなし。単なるアクションの洪水では決して無い。これ以上のアクション、見せ方はもう望めない、望まない。まさに頂点。
ストーリーについては、もっとも納まりのいい展開。面白くないとか、突っ込み所があっても、その程度さが非常に心地よい。上手くいえないが、非常にいい按配なんだよな。前半はまあ、子供が退屈して騒ぎそうだが、昭和ゴジラ映画を思い出したりなんか出来るし、そもそも突っ込む、突っ込まないの話の展開ではない。
役者も主人公はいまいちだが、おばさん、彼女、女性陣完璧。この2人はさすがにオプティマスほどではないが、存在感あり。
ここまで隙の無いつくりなんだから、尺の長さなんか気になりゃしねえ。
今回オレがガキのときに見た数々の映画の興奮をおっさんのオレに呼び起こさせ、かつガキのころから追い求めていたモノがついに現れてしまった。
自分のアクション演出に誇りを持ち、数々のアイディアを採用し、チームに地獄のような過酷な試練を与え、結果それを達成させ完成したとんでもない映画。
主役は小僧でもオプティマスでもなく、間違いなくスタッフ全員。これを見たアクション職人は頭ん中、大変なことになってるはずだ。
どうしよう、オレも大変なことになった。
アクションやSFを大画面で観たいという欲望を根こそぎ奪い去られてしまった。
正直どう答えようかとかなり迷いましたが、コメントを頂いたことについては、普段の「オレ様」をここでは捨ててお答えすべきだと思いました。
コメント有難うございます。
としばばさんは本当に色んな映画を観られていますね。
猟奇的な彼女、未見ですが、僕の彼女はサイボーグ、私も結構好きです。
すみません、レビューはまたオレ様路線で行かせてください。