「一風変わった復讐譚」トゥルー・グリット ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
一風変わった復讐譚
たった14歳の聡明で勇敢な女の子が、大の大人の男二人を牽引して父の仇を討つまでの、一風変わった珍道中?を回顧録で見せる、復讐譚であり西部劇の傑作!
と、説明すると聞こえがいいんですがww
まあ何というか、コーエン兄弟らしいというか…
「彼らのまだるっこしくて珍妙な味わいのノリは、自分はどうにも受け付けないわぁ」て人には全くハマらない映画だとは思います。
いや、スピルバーグ御大を製作総指揮に迎えてはいるので、それにしたってエンタメ色強めではあるんですけど。
微妙にテンポズラしたり、核心をひょいとスライドさせたりする、いつものコーエン節も、そこまで強めじゃないですし。
ただ、それを(苦手な要素として)差っ引いたとしても、この映画を魅力的にしているのが、14歳の少女マティを演じたヘイリー・スタインフェルドちゃんです。本当、彼女に尽きる。
この子、映画初出演っていうから驚きです。
啖呵の切り方が堂に入ってる!!
汗臭い野郎共を前にしても物怖じしない!!
ジェフ・ブリッジスもマット・デイモンもジョシュ・ブローリンも完全に彼女の引き立て役になってるしw
なんと、贅沢な俳優達を添え物にしているんだろうかw
うん、そうですねぇ。このノリに上手くライドできれば、きっと楽しめると思います。
一風変わった復讐譚でした。
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