月に囚われた男のレビュー・感想・評価
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こりゃ~良いよ。
よくぞ低予算&一人芝居でここまで面白くなるとは!ビックリです。サムの演技が光ってました。宇宙と言う空間も良かったかも。
低予算でも演技と映画セットが一流だと低予算で作ったって言うよりこの映画を作ったからこの値段になったって感じがする。低予算っていっても日本映画の予算には比較にならないと思うけど(笑)
シンプルかつストレート
いやいやすっかり見いってしまいました。
正直、この映画の事を全く知りませんでした。
何気なく見ただけなのですが…思わぬ傑作の発掘に心が踊ってしまいました。
発見の喜びとは裏腹に、見所は何と言っても切ない物語です。
もう胸が締めつけられる思いで、苦しくて苦しくて…
私、すっかり主人公に同調してしまいました。
この作品、中盤早々にオチを明かしてしまいます。
後半どうするのかと思ったら、苦悩と葛藤を持って来ます。
そこが「そうきたか〜」よりも「そうだよねぇ」と、共感出来ました。
予想を覆すどんでん返しを期待しないで見れば、憂い満足する事と思います。
個人的にはSFって、派手な闘争劇よりも、科学の進歩でも変えられない人間性を描いている物語のほうが、面白い作品が多いと考えています。
これからご覧になる方は、ぜひ情報を仕入れずに鑑賞していただきたいですね。
音感も秀逸ですから、心の琴線をビンビン弾いてくれます。
いや〜切ない…
日々頑張っているサラリーマンの方にオススメです。
賛否両論
登場人物はサムとロボットのガーティほぼ2人💥
その吹き替えが
サム 平田広明
ガーティ 石塚運昇
実に俺特な吹き替えです✨
石塚運昇さんはロボットの声も似合います✨
サムが1人2役で頑張っていますが、出会ってから飽きてくる人がいるかも知れませんが自分は好きです✨
とゆうか、2人が最初から冷静だったのが意外💦
最初は喧嘩みたいにするかと思ってました💦
ロボットのガーティも完璧に会社よりでなくむしろサムより✨
そこは意外でしたがよかった配置でした✨
にしても月に人間1人とロボットだけで仕事しているってのも不思議です💥
ふつーは大人数でするものだとずっと思ってました💦
まぁ、そんなこといってたら映画なんて出来ませんけど(笑)
ただサムとガーティーの関係がもっといい関係だったら嬉しかったです💦
オチはまぁ、予想道理でしたが好きな終わり方でした✨
結果ほとんど俺特な展開です✨
未来の無い繭、その名は「月」。
デイヴィッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズの監督デビュー作。だがそのネーム・バリューに頼ることなく、斬新なプロットと確かな演出力で、娯楽の域を出ないSFを大人の鑑賞に堪えうる人間ドラマに仕立てた。貴重なエネルギー源である“ヘリウム3”を月面から採掘し、地球に送る任務を3年契約でたった1人で従事している主人公サム。この時点で現代におけるエネルギー問題を提議し、さらに企業による独占や不正行為にまで発展する。だからといって社会性が強いお堅い作品ではない。監督が子供の頃に観た『惑星ソラリス』『ブレードランナー』など、哲学的な名作SFにオマージュを捧げ、人間の存在価値に迫ったドラマでありつつ、サスペンスフルな物語展開で観客をグイグイ引きこむ。 ある日目覚めると、自分と同じ顔の男がいる!1人2役(3役)を務めるロックウェルの熱演が見事。たった1人の生活を始めたばかりの男と、3年間孤独な生活を送って来た男の演じ分けが物語のキーとなる。短気な男と角の取れた男、生きることに前向きな男と死を覚悟した男。それら内面的なこともさることながら、服装などのディテールにもこだわり、様々に伏線が張られている。緊張感と閉塞感にさいなまれながらも、登場する男たち(?)が徐々に信頼関係を結ぶことに驚く。殊に人口知能コンピューター、ガーティ(声:ケヴィン・スペイシー)の存在は注目に値する。『2001年宇宙の旅』のHALを想起させるが、ガーティは反乱を起こしたりせず、「『サム』を手助けする」という最優先のプログラムを忠実に守る。この男たち(?)の強い結びつきが最終的に希望へと繋がるのだ。衝撃の事実が判明すると無機質な船内に絶望感が漂う。そこは「作られた記憶」で覆われた未来の無い繭だ。果たしてその繭を破って地球へ(未来へ)生還できるだろうか?
未来にはありそうな話。
ダンカン・ジョーンズ監督のデビュー作品。
この後撮った『ミッション:8ミニッツ』が面白そうで、観たかったが劇場に行きそびれてしまった。
これは、たった一人月で生活する男の物語。ネタとしてはよくある話で
例えば『私を離さないで』のようなものだが、前半の生活ぶりを描いたところから後半のミステリアスな展開になっていくところは面白い。
将来はこういった派遣社員が出てくるような気がする。その意味では未来を読んだストーリーとも云える。
初監督作品としたら良く出来た作品と思う。
下手なSF物よりは見応えあり。
月に囚われたサムは、月から狼になって帰還を夢みて泣いているのか?
カプリコン『ミッション:8ミニッツ』が好きになって、この映画を観た。
D・ジョーンズ監督デビュー作は、ピンポン・ピンポーン~!!!観て正解だった!
監督の映画を撮影するぞ!という情熱と意気込みが静かであるが、淡々と流れ出るようにスクリーンから溢れ出しているのを感じた。創り物のセットはいかにも低予算の映画らしく、おもちゃチックで、チープなのだが、その安っぽいセットの月面世界や、基地内部は、丁度この太陽系宇宙では、太陽がエネルギー源の中核を受け持つ中で、月はいつも影のような存在でも、宇宙のバランスを真っ当に淡々と果たしているその事で宇宙の秩序が確保されているのと同様に、地味で、目立たない存在で多くの観客に観てもらう機会が少なかった作品かも知れないが、低予算の映画でこそ、魅せる事が出来る、映画制作者たちの意図、監督や、俳優や・スタッフの気持ちがギュッと詰まって胸に迫り来る感動があった。
登場人物は、ほぼ一人芝居であるにも拘わらず、そこに描き出されているサムと言う人間像の心理状態の変化が細やかに描かれている事で、観客は飽きずに密室単独芝居の物語へと引き込まれて行けるのだ。
音楽も、こちらの気持ちを上手に引っ張り上げ、包み込むように、効果的に使われていた。
観ていて切ないけれど、次々と先のシーンが観たくなる楽しい画面だ!
それは綿密にサムの心を描き、変化の過程をしっかりと描く監督の映画に賭ける情熱の反映の様にも思えた。
70年代後半にイギリスとアメリカの合作映画で、『カプリコン1』と言うエリオット・グールド主演の映画があったが、これは火星探索宇宙飛行ロケットの話であるが、今日一部の人たちの間では、アポロは月面着陸を果たせなかったとする説があるのと同様に、この映画では、劇中で火星への宇宙飛行が行われているが、それは実はフィクションであるかも?と示唆する近未来SFサスペンス映画で、この『月に囚われた』に比べると、もっと政治色が濃い映画だったように記憶している。
公開当時、その内容故に、話題騒然だったためか、珍しくアメリカよりも、日本での封切り公開が先になった作品だ。レンタル店で今貸出出来るところもあるので、『クプリコン1』もこの作品と観比べて観るとより楽しめるかも知れない。その映画の監督ピーター・ハイアムズは、70年代80年代と、そこそこ話題の作品を出していたが最近は殆んど噂を聞かないのは残念だ。
今夜も、空を見上げるとそこにはいつもと変わらぬお月さまが見える。ウサギが住んでいるとはとても信じる人はいないが、もしサムとガーディと同じ様な事が起こっても不思議ではないと思える昨今、私は月を見ると、もし自分のクローンが出来たら、そのクローンは現在の自分と同様の思考回路かなと、そんな宇宙的な空想に浸る。完全に私も、この映画で、月に囚われてしまったのだろうか?
ミッション:8ミニッツより面白い!!
「ミッション:8ミニッツ」が消化不良だったため
前から気になっていたこちらを鑑賞。
あらすじは予告から大方予想ができ・・・って
すでに開始20分ですでに予想を超えた方向に・・・。
見事に話が転がっていきます。
主役のサム・ロックウェルも「チャーリーズ・エンジェル」の頃から大好きで
ほぼ彼の一人芝居に釘付けです。
いい役者になったものだ。
ひょっとするといつかオスカーノミネートも満更ではないぞ。
ただ「2001年宇宙の旅」を払拭できないのは致し方ないが、
ところどころ謎のままの部分が惜しいです。
まぁ映画の余韻とすれば良いのですが・・・。
あと、ラストももうひと押し。
もう1シーンくらい“サム”の気持ちを描いて欲しかったかな。
しかし、それでも小粒な佳作をこれからも量産してくれそうで
期待大です。
どこか温かく物悲しい余韻にひたる
月でたった1人、3年間の任務を任された主人公。あと2週間でやっと任務は終わり地球に帰れる。しかしその矢先事故に会い、目覚めると自分そっくりなもう一人の人間が基地に現れて…
というお話。月基地という密室で、登場人物はほぼ主人公のみ。自分は幻覚を見てるのか?いや違う、自分そっくりに作られたもう1人の人間、そして自分はオリジナルなのか?それとも自分もそっくりに作られた人間なのか…?
ストーリーが進むにしたがって、徐々にそんな疑問がわいてくる。そんな男の戸惑い、驚き、悲しみ…サム・ロックウェルの1人3役の演技がみもの。
そしてそんな孤独な主人公を支える基地の人工知能コンピュータ、ガーティ。その声をケビン・スペイシーが演じてます。まろやかな魅力的な声で、時に冷たく時に温かく、不思議な存在感で主人公を見守るガーティがいい感じです。
夜静かに1人で観たい映画。観終わったあと、何ともいえない温かさ、寂しさ、悲しみのようなものが胸に残る不思議な映画でした。
堂々の風格、見応えありました
新進の監督さん、低予算等の情報から、「それにしては」の高評価かと思ってたら。
堂々とした風格、見応えありました。観て良かったです。
サムの心の変化が丁寧に描かれ、その決断の優しさと切なさが胸に迫ってきます。演じきったサム・ロックウェル、お見事です。お世話ロボットがまた、可愛いくて意味深です。
音楽が状況や心情をガイドしてくれて、上手いと思いました。エンディングテーマ、不思議なほど聴き入ってしまいました。
余韻を残すというより、観終わってから思索が始まるような。監督の術中にはまってます?悪くないです。次回作も期待です。
シンプルだけど
シンプルな舞台。少なすぎる登場人物。
よくここまで濃い内容にできたなぁと感心しました。
物哀しい、さみしい雰囲気が本当にうまく伝わってきます。
観終わった後も哀しい気分でした。笑
例のコンピューター。なんて良い子なんでしょう。
ただそこが納得できなかったところでもあって、
彼?の存在がご都合主義な感じに思えました。感情豊かすぎて。
『任務を遂行しなきゃいけないけど、それをすると
この人が可哀そう。逃げるの協力してあげよう』
↑おっさんでも入っているのかと。
でもまあ彼がそう言う行動にでないと話が進まなかったなら
仕方ないと言えば仕方ないのかもしれません。
感動しないほうがおかしい
うわああああああと叫びたいほどの感情。
お互いの立場が分かっているからこそ、反発しますが
最終的に譲る彼がいとおしい。
月を開発している企業は韓国系企業なのでしょうか?ところどころハングルが登場します。
機械のごまかしや慰めが食事はどうだい?なので
なんかかわいい。
サポートすることが僕の仕事、『サポート』役としては最高の働きです。
全ての登場人物に親愛を抱けます。
みてよかった!
物語でカタルシスが得られる久しぶりの作品
今や、興行収入のトップを走る映画は大規模な宣伝とCGを駆使した浮世離れした壮大な映像を操る作品が多い中、この作品は正々堂々と物語で見る側を引き込んでくれた。
途中、正直言うとチンプンカンプンだった。
うーむ。
これは何?
まさに浮遊した感覚で観ていたのだが、レスキュー班の映像が出てきた途端に合点がいった。
まさにサイエンスなことをテーマにしているというか、己とは何か、生とは何か、ということなのだから恐れ入る。
この物語であれば舞台を月にする必要は無かったのだろうが、遠く離れた地であるからこそ生きる設定であるゆえ、それを宇宙にしたことは必然だったのかもしれない。
てっきり「キャストアウェイ」のような映画の月版であるものだろうとタカをくくっていた自分を恥じました(苦笑)
映像を見て血沸き肉躍る事無く、物語で爽快なカタルシスを得られる非常に稀有な作品でした。
面白い。予想以上。
面白い。予想以上。2009年の作品ですが、もっと話題になってもいいと思うなあ。
最近のシネコンでは、ちょっと地味めの作品を短期間だけ上映することが時々あるのですが、これもたぶんそんな作品。
監督は、デヴィッド・ボウイの息子さんだそうです。イギリス映画です。
ある会社が、月の裏側でエネルギー資源採掘を行う施設を作り、スタッフ1名で運営しています。そのスタッフが主人公。だから、登場人物は事実上1人。回想シーンや、写真や、通信相手として他にも何人か出てきますが、全部含めても5〜6人というところでしょうか。
月世界が舞台なので、SFっぽいアイテムが色々と出てくるのですが、割とチープです。月面走行車とか、ミニチュアなのが分かるし。
また、ある理由で主人公のソックリさんが登場するのですが、当然役者はそれを一人二役で演じています。ほとんどの場面で一人の顔が見えるときはもう一人は後ろ姿。つまり、だれか別の人が吹き替えています。面倒な映像処理など行わない昔ながらの方法です。
にもかかわらず、面白かったなあ。
何の予備知識もなかった私には、途中まではストーリーがどっちに向かって進もうとしているのかわからず、次はどうなるんだろう?その次は?という感じでした。あとで考えると割と単純な話のような気もしますが、観ている最中はけっこうどっぷりと入り込めました。たぶん、淡々として、あまりスピーディーでもない演出の影響もあるんでしょうね。
斬新なアイデアには心の底から拍手!
着想は斬新なんだけどなぁ
このオチはなしじゃないかなぁ
製作費500万ドルならアイデア勝負に
なるのは否めないから仕方がないのかなぁ
むしろ努力賞をあげるべきなのかなぁ
と、こんなことを
エンドロールを眺めつつ、
次の映画に間にあわねぇよと、
恵比寿駅構内の動く歩道を早足で
歩きつつ今作を頭の中で振り返っていました。
本日4本目の鑑賞でしたので少々お疲れモードでしたが(苦笑)
ある意味
シチュエーションドラマ+1人芝居に近いんですよね。
話相手、出てきますけど、
ロボットか、オンタイムではない
家族のビデオ映像だけですから。
それで97分間もたせてしまう技量には
心の底から拍手を贈らせてもらいますが、
中盤から終盤にかけて、ちょっと強引かなと
思わずにはいられませんでした。でもあれが精一杯かな、という気もするんですけどね。
◇ ◇
なんとなく
近未来にこんなことが
あってもおかしくないよなぁ、と
ノンフィクションっぽく観ていました。
3年間1人きり、
昼も夜もわからない、
話相手ロボットだけ。
『南極料理人』
観測隊員たち以上の
極限状態が、ここに登場。
そりゃ、独り言多くなります。
1人きりじゃなく、一人暮らし長くても
独り言増えますからね(経験者は語る)。
独り言に自分でノリ突っ込み入れているときすらありますから。
ここまできたら一人暮らしのエキスパートです?(経験者は語る)。
◇ ◇
なんだかんだ言って
終盤は一瞬ウルッときたのですが、
“株価”という単語が出てきた瞬間、
結局、そこに行っちゃうのかいっ!
そこまで現実に引き戻さなくていいでしょ!!
サァーっと涙は引いてしまいました。
すみません、ちょっぴりネタばれで。
☆彡 ☆彡
途中まで4.0点の勢いだったんですけどねぇ。
だんだん尻すぼみになってしまいました。惜しい。
後味は3.0点なんですけど、
斬新なアイデアと、一人で、97分間をもたせきった、
サム・ロックウェルの偉業を考えると失礼な気もするしなぁ。。。
う~~~ん、
3.5点ということで手をうたせていただきましょう(笑顔)
何回も観れないが、印象に残る作品
内容知らず借りて観た。
思ったより、良かったょ。
70年代のSF作品を観てる感覚で、だけど未来の話ってのも後でわかり、宇宙で殺人事件が起こるのか?ドキドキしたりして私の考えと違う内容だった。途中泣きそうになったけど(;Д;)
登場人物も少なくて シンプルかつ 私の心に響く作品でした。未来は、サムみたいな心や感情を持ったクローンが出てくるのかねぇ〜(・・?)?
映像と音楽の世界観が素敵。
やはり監督がデイヴィッド・ボウイの息子だけあって音楽の使い方や映像の美しさがキレイで素敵でした。
宇宙の迫力を体感出来るので大スクリーンである映画館で観るべき映画だとおもった。登場人物が少ないから話も分かりやすく主人公に感情移入もしやすかった。いくつか不明な点もありましたが終わり方がスッキリするので良かった。
個人的には人間らしいロボットのキャラが凄く好き。
監督の次回作が楽しみです!!
最後までイメージを崩さなかった
最初はチープな映画かなと思っていたが、シンプルなセットで繰り広げられる中にも、人の持っている”心遣い”が随所に見られてラストに近づくほど切なくなった。
このぐらいがちょうどいいんだろうと思うスッキリとした終わり方も、作品のイメージと合っていた。
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