冷たい雨に撃て、約束の銃弾をのレビュー・感想・評価
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実はバカにされてんじゃね?
セックスに励んでる男女を後ろから殺しただけやん。
しかも顔見られてるし。
敵をみつけたときは、ずんずん、と真っ向勝負!!
殺し屋違うやん。
え、これが美学ってやつかい。へえー。
つまるところ、アクションを楽しむしかないんだが、原っぱのアレ、オレも小学生のときやったよ。思い出しちゃった。実際観ると、かっこ悪いなあ。オレ小学生でよかったよ。
まあ、とにかくバカなこそ泥がかっこ悪いアクションをする映画。ただひたすらかっこ悪い。
記憶をなくした男に復讐の意味はあるか? というよく分からないうたい文句のくせに、バカなこそ泥3人が退場して、笑いが無くなって後半さらにつまらなくなるんだから始末に終えない。
香港クライムノアール+仏クライムノアール
何とも微妙な作品でした。
個人的には香港作品なのに演者はメキシコ人でイタリアンマフィアの物語ってのがしっくり来ました。
元コックの主人公ってのが面白いが何故?
って感じてしまう。
その、違和感がこの作品の全て。
なんか微妙な作品でした。
復讐の意味
復讐の依頼人が記憶をなくしてしまうという、引き受けた殺し屋にとっては超災難な話を、男の美学で飾り、独自のセンスで撮ったfilm noir。
記憶がなくなるのに、よく浜辺の家に帰れましたね…。
とにかくカッコ良さを最優先に追求した感じでした。
ジョニー・トー節全開
お馴染みの面子。お馴染みの復讐劇。お馴染みのスローモーションの美学。
いきなりの惨劇から始まるジョニー・トーの世界。
お互いの素性が解らず、言葉少なに対応するも、娘の残した素材でもてなす。元闇の世界を知るシェフと殺し屋3人組。
料理を通じての氷解は、『エグザイル〜絆〜』での空き缶を、今回は古自転車に見立てての銃撃へと続く。
相も変わらずのジョニー・トー印。余計なセリフは一切排除しての画面構成が続いて行く。
『エグザイル…』の時は得意の銃撃戦も、上下左右を奮段に生かし。狭い部屋の中でも、仕切りやカーテン等を同時撮影のマルチ撮影で捉え、巧みな編集によってより効果的に仕上がっていた。
それから言うと今回は、原っぱでの銃撃戦等が多めな為に、なかなか効果的なカメラアングル等を決められ難い状況だったか?立方体を使用しての効果も、映画としての興奮度はやや薄味に感じた。
前半は復讐劇としてだが、後半ではそれに弔い合戦の様相を呈する。
少し残念だった点としては、数では圧倒的優位な立場に或るヤクザ側の悪役達が逃げ惑うクライマックス。
やはり主人公側が窮地にならないと、映画としての興奮度は盛り上がりに欠ける点でしょうか。
(2010年5月25日楽天地シネマズ錦糸町/スクリーン4)
すべては、この手の中に
「エグザイル/絆」などで知られる香港映画界の異才、ジョニー・トー監督が、フランスの人気俳優、ジョニー・アリディを主演に迎えて描く限りなく美しい男たちのドラマ。
イタリアのネオ・リアリズム映画と呼ばれる作品群は、スタジオを飛び出し、ロケーションから生まれる偶然、アドリブを美徳として描き出す世界である。だとしたら、本作はその真逆の信念を持って作り出された物語と言ってよいだろう。
一人の人間の中に描かれた精密な設計図の元に、数ミリの違いも許さない完成された世界を作り出す。その為に本作に持ち込まれているのは、ジョニー監督の美学である。一発の銃弾にしても、その銃弾のために弾け飛ぶ血飛沫まで、格好良さ、美しさという美学が徹底的に貫かれる。
ジョニー監督作品の常連俳優、アンソニー・ウォンをはじめとした俳優達はその美学を、完成された世界を把握することを要求され、見事に応えている。多国籍なごった煮の印象を観客に与えつつ、そこに裏打ちされた統一感。すべてを自分の手の中で支配し、操る。それは作り手、俳優だけではなく、私達観客もまた同様である。
冒頭、主人公コステロの娘宅にコステロ以下、殺し屋達が押し入る場面がある。そこに飾られている同じ顔の4人の男が空を見上げる絵画。ここに、ジョニー監督の目的、到達点がある。観客も、スタッフも、俳優も、香港映画界も、皆俺に従え。俺について来い。俺を、見ろ。この強烈な自己主張も、本作の力強さと破壊力を支えている。
作家主義を語り、自分の思い通りに作りましたとインタビューで語る映画人がいる。そんな作品に限って、俳優を立て、ロケ地を立て、ヨイショで彩られたものが意外と多い。俺の作品、俺が、好きに作ったんだ。そう、言いたいなら、本作ぐらい徹底的にやって見せて欲しい。これが、作家の手の中にあるということだ。
男が男に惚れる男たち、ここに降臨す
2010年3月に
開催された大阪アジアン映画祭で
オープニングを飾ったのが今作です。
また前売発売段階で完売した唯一の作品でもありました。
そのとき、すでに
日本公開が決定していたので
パスをしたのですが、上映されるのは
首を長くし、ずっと心待ちにしていました。
だって、超大好きな、
アンソニー・ウォンさま、
ラム・シュ大食いおじさんが出演されるんですもの(LOVE)。
当然、公開初日に参戦。
満席に備えて、朝早い段階で
整理券を入手し鑑賞してきました。
予想通り立見も出る盛況ぶりの超満員でした(笑顔)
☆彡 ☆彡
いやぁ、超かっこいいっす
アンソニー・ウォンさまに撃たれてみたいっす
ラム・シュおじさんと豪快に食事をしてみたいっす(苦笑)
《 記憶 》
《 義兄弟・戦友 》
《 約束・義理・人情 》
男が男に惚れるってのは
こういうことを言うんだろうな
スクリーンを観ながら、
男たちのあまりのカッコよさと、
渋さにうっとりしてしまいました。
え~、決してそっち方面の人ではありません(苦笑)
復讐シリーズの最終章と位置づけられているのですが、
前作『エグザイルー絆ー』でジョニー・トー監督作品の
薫陶を受けていたのも今作を鑑賞する前段階としては大正解でした。
激しい銃撃シーンだけでなく、
仲間通しで話をするシーン、
雑然とした街中を歩くシーン、
仲間たちで食事をするシーン、
そのいずれもがダンディズムに溢れていて
スクリーンからイイ男の香りがしてくる錯覚を起こしてしまうほど。
かと、思えば、
月夜のバーベキュー、
銃を放ちながらの自転車遊びなど
思わずニヤリとさせられる洒落っ気のあるシーンも用意
(ネタバレを防ぐため、この2シーンだけにしておきます)。
月や日中の陽射しなどの
自然光の使いかたも巧みで
最初から最後まで眼を離すことができませんでした。
その中でも
一番好きなのは
終盤の食事シーン。
似たようなカット割でありながら、
一度目と二度目で食事が用意された
テーブルを取り囲む温度が違うんですね。
テーブルを中心とした食事という
かぎられたワンシーンで、今作の総まとめと
言っても良さそうな、登場人物たちの今の心情と変化を表現してしまう。
すごく計算し尽くされているように観えて、
いかにも映画を心の底から愛しているプロの仕事ようにも見えて、こういうシーン大好きです(笑顔)
☆彡 ☆彡
ジョニー・トー監督の作品としては珍しく
事前に脚本が出来上がっていたそうです。
ただ現場に入ると即興で変更したシーンもあったそうで、
これぞジョニー・トー監督だよねっ!て、それを知ったとき微笑んでしまいました。
敵が黒ずくめの集団がショッカーみたい
どうしてこの人たちには拳銃の弾がこんなにも当らないの
な~んて細かいことを突っ込むのは止めましょう。
今作は、そんな細かいことを気にしてはいけない作品ですから(苦笑)
これぞ男の美学
これぞダンディズム
これぞハードボイルド
どっかのメンズエステの宣伝文句のようですが、
不器用でも義理人情に溢れた無骨な男たちをいとおしまずにはいられません。
国境を越えた
言語の違いをも超えた
男たちの友誼を是非ご堪能くださいませ(笑顔)
黙って観るべし!
香港映画界の要注目人物ジョニー・トーが贈る、必見のフィルムノワール。ストーリーや設定に粗が目立つものの、それを感じさせない熱いストーリーが胸を撃つ。滅びの美学が好きな人は必見。銃撃戦の美しさも見応えあり。
まさに邦題通りの内容。抑制された映像が、かえって画面の隅々まで映画的な活力を感じさせてくれました。
評論家やレビューアーの評価が、極めて高くて、ある書き込みには「この映画、及び作家を知らないからと言って、無視してしまうのは、映画好きか否かを問わずに『勿体無い』 と断言・・・。」とまで書かれていました。
新橋の名画劇場で上映されていたので、なんとか見ることが出来ました。
原題の「復讐」のとおり、ストーリーはかなりシンプルな復讐劇。しかし、映像面では「香港ノワール」と呼ばれているジョニー・トー監督の世界観が濃厚に表現されていました。「ノワール」とは、40年代から50年代にかけてアメリカで作られた暗さを特徴とする犯罪映画。第二次世界大戦から赤狩りに至る暗い世相を反映した虚無的、厭世的な内容で、多くがモノクロで製作されました。フランス語の「黒」を意味する言葉で、本作でも夜の闇を舞台に、抑制された映像美で綴られていきます。
その代表的なシーンが、夜の森での銃撃戦。中国映画だからといって、カンフーは全く登場しません。あくまで激しい銃撃戦にこだわっています。その描写が独創的なもの。月の光が閉ざされて漆喰の闇が支配するとき、森の中で銃弾の閃光が瞬き、命中したとき血しぶきがこれも閃光のように赤く瞬くのです。戦うものたちの心臓の鼓動が伝わってくるかのような緊迫感をたっぷりと堪能させてくれました。
こんなダーティな様式美の映像は、トー監督ならではのものでしょう。加えて主人公の山高帽に黒のトレンチコートといった出立ちや渋いキャラクターと相まって、すっかりトー監督の世界観に酔いしれてしまいました。小地蔵が語るのには口幅ったいかも知れませんが、男のロマンを擽られる作品なのです。
もう一つのトー監督の特徴は、男の絆を感動的に描くこと。主人公が偶然雇った殺し屋たちは、主人公に同じ殺し屋の気配を感じ、仲間意識を深めていきます。主人公が記憶を失っても、受けた依頼を反故にせず、自分たちを雇っていたボスの犯罪組織に立ち向かって殺されていきました。殺し屋という悪人でも、一度誓った義理は、命がけでも果たす。任侠映画にも通じる打算のないカッコイイ生き様を見せつけてくれました。
まさに邦題通りの内容。抑制された映像が、かえって画面の隅々まで映画的な活力を感じさせてくれました。
ストーリーは、マカオに住む一家の惨殺事件から幕開けとなります。そこにフランスから元殺し屋の初老の男ジョニー・アリディやって来ます。一家のうち唯一生き残った瀕死の娘のためにジョニーは復讐の鬼と化すのです。外国人であった彼は、地元の警察の捜査だけでは満足行きませんでした。そこで偶然知り合った3人組の殺し屋を雇い、力を合わせて裏組織と黒幕に立ち向っていきます。
ストーリーは、この手のハードボイルドにありがちなものですが、トー監督にかかると香港やマカオの町並みががどこか外国の暗黒街の出来事のように感じられてしまうのが不思議なところです
ジョニーは殺し屋時代に、頭に銃弾を受けて、記憶がなくなるという障害を持っていました。「復讐」そのものの記憶が徐々に消えていくという時間との戦いをしていたのです。しかも仲間の殺し屋たちは皆殺しにされてしまう事態に。このまま終わりなのかと思っていたら、そうは問屋が卸しません。
テレビで殺し屋たちの殺害を知ったは、我に返り、憤然と単身仇敵退治に乗り出していきます。当然ラストの襲撃戦は、溜飲が下るようなジョニーの黒幕への追い込みが見物です。
そして全てが終わったとき、ジョニーが見せる哀愁漂う安らぎの表情に、胸が熱くなりましたねぇ。
男のハートを熱くさせるハードボイルド作品をお探しの方に特選しておきます。
良い映画でした。
杜 琪峰監督作品は初めて見ました。
瀕死の重傷を負ったはずのコステロの娘が何故かでてくる海辺のシーンや、うまいこと行き過ぎのラストなどなど???な場面も幾つかありましたが、そんなことはどうでも良くなってしまうくらいに燃えられる映画でした。
戦闘シーンはいちいちカッコいいしコステロの復讐に懸ける思いに共感して自分の命まで投げ出したアンソニー・ウォン達の生き様にも熱くなれました。
杜 琪峰監督作品には本作よりも高く評価する人もいる「エレクション」や「エグザイル/絆」といった作品もあるようなので、是非見てみたいと思いました。
今年の決定版じゃい!
遅ればせながら,6月25日に新宿武蔵野館にて観賞。
…
…
…これは、今年の最重要作品であります!
the mission 非情の掟
exiled の2作品にはやや劣るかもしれませんが、
相変わらずのジョニー・トー節炸裂に、もう興奮、興奮、大興奮!
熱く呼応する漢達の絆に目頭を熱くせずにいられませんでした!
ただ、アンソニー兄貴ファンとしては、…「えっ!?」てくらいに
スクリーンから消えてしまうところが残念無念ではありますが、
これはストーリー上、致し方ないこと。
これを観ずに男でいられれるか!?
これを観ずして男を愛せるか!?
香港映画
香港映画と思わないで観てました。
香港マフィアの銃撃戦や、裏切りなどは女性より男性好みでしょうか?
香港映画にありがちの、食いしん坊キャラ(もしくはデブキャラ)もちゃんといて、くすっとする場面もアリ。
最後は?ってカンジでした。
クリシェに次ぐクリシェだが、アクションシーンの工夫が楽しい
「ザ・ミッション/非情の掟」「エグザイル/絆」に続く、香港の殺し屋の仁義を描いた映画だが、アンソニー・ウォンが脇にまわり、ジョニー・アリディが主人公として登場。今回も香港の「ワイルド・バンチ」よろしく、滅びゆく男たちのカッコ良さを追求しているが、3度目となるとさすがに飽きてくる。たしかに男たちはカッコイイのだが、「またやってるよ」といった感じで苦笑してしまうのだ。そこはジョニー・トーも重々承知だったようで、アクション演出は前2作とは異なる、なんとも奇天烈なガンファイトをクライマックスに用意。これが可笑しくもあり、カッコよくもあり、なんとも複雑な感情を呼び起こす。巨匠といえども、常に新しい何かを発明しなくてはいけないのだ。
ジョニー・トーの男達の友情
香港映画というか、ジョニー・トー監督らしい作品。
ストーリーは、娘の家族を惨殺した犯人達への復讐劇。
むすめの父親のフランス人と3人の男たちとの間に芽生える友情。
少ない言葉でも、生まれた国が違っても、男達の心意気に合えば、精神的な繋がりは生まれる。
まあ、いつものストーリーなんだけど、それでイイのだ!!
出演者も同じだけどね。
今では、きっと古臭くて、「ありえな~い!」なんて声も出聞こえてくるかもしれないけれど、ジョニー・トー監督の世界なのだ。
好き嫌いは、はっきり別れちゃうかも。
映画なんだから、何でもアリの香港映画なんだから、監督の好きなように作ってくれれば、私は、応援するよ。
とにかく、≪音≫にびっくりした!
座席から20cmは飛び上がったかな~。
その音で、一気に香港ノワールの世界へ入り込むことができた。
食事のシーンも良かった。
信義を貫き通す三人組の殺し屋たちがカッコイイ
看板がひしめき電飾きらめくマカオの繁華街は、「ブラックレイン」の夜の大阪を思わせる。
香港のトー監督が撮ってるが、主人公は娘の復讐のためフランスからやってきたコステロ(ジョニーアリディ)だ。
欧米人から見たアジアの繁栄といかがわしさは、こんなイメージか。
容赦なく子供を殺める残忍さと、家族と遊ぶひとときを邪魔しない優しさが交差する。
頭に残る銃弾のため記憶をなくしつつある男を放り出さず、信義を貫き通す三人組の殺し屋たちがカッコイイ。
香港ノワールに衝撃
冒頭のシーンで度肝を抜かれた。
ラストまでずっと肩に力が入りっぱなし。
拳をにぎりしめ、目はスクリーン釘付け。
ハードボイルドなんて、と思ってましたが。
とんでもない。
見ごたえありましたね。
銃撃シーンは勿論、会話のひとつひとつも洗練されていて
観る者を飽きさせることのない完成度の高い映画でした。
観終わったあとはかなり疲れましたが。
レ・フレール、男の世界ですね。
友情、約束、いいですね。
ジョニー・アリディーも渋くてよかったが、
何といってもアンソニー・ウォンが良い。
かっこいい。
ハードボイルドは面白い。
好きになりそうです。
生きるってすばらしい。
――twitterレビューよりコピペ(twitterID=skydog_gang)
『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』全編ジョニー・トー印。常に死に直面している者達の「生」を、「性」でなく「食」で表現し、命にしがみ付く必死さよりも、今ある生をただ楽しむという姿勢を描くことで悲壮感よりも痛快さが際立った。時として暴力シーンの中にまで織り込まれる笑いの要素も効果的。
涙の最終章
幾つになっても変わらない。
アウトローで不器用で。
でも自分の道を信じてブレずに生きる男。
約束と友情を大切に、守り貫き通す男。
そんな男に男も女も憧れて惚れる。
突然青い巨人が飛び出してくるわけでもなく。
最早アイドル扱いのシザーハンズも出てこないけど。
静かにじっくりとかみ締めてみるがいい。
これが男の生きる道。
マジ面白かったっす。
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