アウトレイジのレビュー・感想・評価
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痛い痛い‼
何というか…歯医者がもっと怖くなりました(笑)
とにかく痛いです。
ついつい目を背けてしまう痛さ。
でも、常に痛がってる人にスポットが当たってるのがいいなと思いました。
銃でバンバン撃って、いつの間にか人が死んでるっていうんじゃなくて、やられる側が痛がる様子が痛々しく描かれるので、ものすごく怖い。
怖いけど、その分ヤクザの世界に入り込めた気がしました。
よい子は真似しないでねって、言わなくても真似しないだろうなー(笑)
痛そうだもん
悪そうに見えないのが逆にリアル
ビヨンドを観るために今さら初めて観ました。
なんでもっと早く観なかったのか…めっちゃ面白かったです。
テンポよく淡々と進むので気付いたら大体のわるいおじさんたちがいなくなってました。
なんの感傷もなくあっけなく殺されるのは現実味があって良いですね。
その非情で容赦のない世界がごく身近に思えて、とても恐ろしく感じられました。
いかにもチンピラのような容姿ではなく、普通の人みたいにしか見えないのもリアルさがありましたし。
実際の極道の方にも、喋りかたはそれっぽくても見た目は気のよさそうなおじさんていう人いますし。
バイオレンスはもっとえげつなくても問題なかったですね。
もともと殺され方をメインに考えられたそうですし。
ていうか意外とビートたけしの出番少ないんですね。
続編は大活躍してくれていると期待します。
本当に全員悪人ばかりというのが気に入った
総合:70点
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 60
わざわざ歯医者にいるところを襲ったりしていてはすぐに通報されて警察沙汰になるだろうし、新幹線の中で銃を撃って殺しをしていては逃げ場がないだろうし、殺しの場面を劇的にしようとした演出は逆に嘘っぽい。それに抗争といってもここまでたくさんの人が死ねば警察も大規模に介入してくるだろうしただごとではすまないだろう。北野映画らしい激しい暴力はちょっと辟易することもある。
反面、しのぎを得るために麻薬販売に噛んでいったり、特に賭博場を開いたりするために工作していく場面は面白かった。何よりも宣伝文句の「全員悪人」というのは気に入った。確かにろくなやつが出ていない。相手に餌を見せて騙して使用しながら、必要がなくなれば結局は餌をやることなく処分する。もともと本当は最初から餌をやろうなんて考えてもいない。そんな自分の利益しか考えないやつらが実に多い。そういえば学校でも会社でもそんなやつは時々いる。まして非合法なヤクザの世界なんだから、表面はにこやかにしながら権力を笠に着てとことん搾り取るだけ搾ってやろうという、狡くて汚い人々の登場が逆に小気味よい。そしてそんな「騙す」人々が自業自得で破滅するのも、野望を持ってそれに絡んで「真面目に」悪いことをする普通の悪人たちが破滅するのも当然の成り行きで、物語を締めくくるのもやはり悪人というのが徹底していてへんに感心した。
昔の北野作品はたけし軍団がたくさん登場して、その演技の下手さゆえに作品の質が下がっていた。しかし本作も含めて近年は予算もあるのだろうし有名俳優がそろっていて、登場人物はなかなか迫力があった。
ヤクザだからこその殺り方
登場キャストは“ほぼ”全員死にます。
しかも『エエッ、そんな殺られ方で!?』と言いたくなるような死に方で。
新感覚の殺人映画とでも言えばいいんでしょうか
ヤクザ世界も世代交代
北野監督のバイオレンスと言えば『ソナチネ』や『HANA-BI』に見られる、バイオレンスとは相対する静謐さ、そこにある死生観に美学を感じる。しかし本作の突き抜けた明るさはどうだろう?タイトルどおり極悪非道の悪人どもが繰り広げる怒号と暴力。五感に痛みを感じさせる暴力描写と、最終的にはほとんどの登場人物が殺されてしまうのに、何故か明るい。それは監督をはじめとする超個性派俳優たちが、それぞれの強烈なキャラクターを心から楽しんで演じているからに他ならない。男性俳優ってどんなイケメンでも1度はヤクザを演じてみたいと思っているに違いない。北野作品常連組ならいざ知れず、三浦友和や加瀬亮のヤクザは新鮮だ。さて、本作を突き抜けたものにしているもう1つの理由として、前述のような死生観やセンチメンタリズムを排除したことがある。ここに登場する男たちは、人を殺すことにためらわないし、その意味も求めない。やられたらやりかえす、ただそれだけのことだ。次々と起きる殺人のバリエーションの多さに驚く。ここまでバイオレンスを前面に押し出されるともう笑うしかない。関東一円を支配するヤクザの抗争の顛末。義理と人情を重視する昔堅気の親分たちが子分に次々と裏切られる中、最終的に実験を握るのは、頭脳でずるがしこく立ち回った者たち。英語を話し、株などにも手を出すビジネス系ヤクザの登場。ヤクザの世界も大きな世代交代というわけだ。ここに登場する男たちは悪人には違いはない。権力と生にしがみつくカッコ悪い野郎どもだ。そんな男たちが見せる滑稽さと哀しみ、やはりこれはまぎれもない北野作品なのだとしみじみ思う。
北野映画で一番の作品かも・・
出張先のホテルでいたのだが、時間を忘れるほど面白かった。ここまできたない奴らを鮮明に描くのってすごい!キャストがまた、この役この役はまりすぎてて、ついつい観てしまいました。少し、監督の想いやそぐわないかもしれないが、この作品は現在の「日活やくざシリーズ」でる。なぜなら観た後にすこしいかり肩でタバコをふかしたくなる作品だから。んでもって女性はやめた方がいいですよ。バイオレンス満タン、ピカレスク映画の最高峰です。
「バカヤロォ〜ゥ」、「コノヤロぉ〜ゥ」の恫喝応酬合戦…
いつ、殿(ご存知?たけし軍団での監督の呼び名)が、首をひねり出しゃしねーか?
と不安になって(期待して?)しまうのは、「ひょうきん族」世代だろうし、
「山口(もちろん現?三浦)百恵」さん世代には、
「北村総一朗(コッチは、こっちで、スリー・アミーゴズの残り?お二人が、どこかに出てきそう?)」さん扮する"会長"に、"ペシペシ(?)"叩かれて耐えている(実際、あの歳になって、そう、叩かれる事も無いだろうから、それなりにムカついていたかもしれない?)「三浦友和」氏に瑠飲の下がる思い(?)がしたのは、私だけぇ〜?
やっぱり(?)、監督も「一見、優しそうな人達ほど、実は、一番怖いんじゃないか?」持論の持ち主かもしれない、と出演者ラインナップを見ていたら、思えてきた。
が、往年の任侠映画なら、速攻で、最初に亡き者にされても、おかしくなさそうな(いわゆる?)チンピラ風捨てキャラ「加瀬亮」君の役が、最後の最後まで残ってるのが、なんとも、現代的だった…
本作で、最終的に、成り上がるのは「三浦友和」さんの役なんだけど、
その"会長格"の象徴(?)とも取れる白ぽっいジャージ(?ジャケット?)を次に着るのは、何げに隣りに腰掛けてるけど、下剋上を虎視眈々と狙っているのに違いない、
その「加瀬亮」君の役なんだろうなぁ、と誰しもが確信に近い予感をしたところで、
終わり無き報復の連鎖の滑稽さ、虚しさに気付かされる…
ぐらいで、
いくら、キタノずきと言っても、前評判ほど、素晴らしいとは、思えなかった。
優しそうな顔した人ほど怖いのね。
どこの社会でも付き合いは大変だと思うけど…
803の世界って命伴ってるから、まさに命がけだよね。
気が利かないと使えないし…気が利きすぎだと
自分の命を狙ってると思われかねない。
やっぱお金儲けが上手いと重宝されるんだろうけど…
その美味しいとこを他の組に狙われる。
嫌な仕事をさせられ、組の頭にしてもらえると思ってたら
やっぱり殺される。
本当に大変だ。
この世界で上に上るのって凄く難しいんだね。
敵と戦うのには、やっぱり根絶やしにしとかないと
いつ、どこで報復されるか分からない。
刑務所に入ってても安全とは限らない。
指を詰めるシーンから眼を覆いたくなって、こりゃこの先思いやられるって感じでしたが…
カッターでのシーンはともかくとして(痛そうだったし)
その後は、そんなにっていうか大丈夫でした。
椎名さんの殺されるシーンも、頭に袋がかぶせてあったので
実際の悲惨映像を見なくて済んで助かったというか…
エグくは無かったです。
あと、自分的には椎名さんのエロシーン要らなかった。
そういうシーンは一つは入れないといけないのかな?
生々しいですね~
暴力団の話であるが、警察と癒着関係であり、拳銃のシーンが多数あります。
指をつめるシーンでは、血が生々しく感じ、怖かったです。
その人物に関わる恋人まで殺して、この映画で一体何人死んだのでしょうか!?最低でも10人。
これが暴力団の現状である・・・とまで言いませんが、警察との癒着はあるでしょうね。
ださい生き方
OUTRAGE:エキサイトの翻訳クリックしたら「暴挙」と出ました。
暴挙をググったら、「乱暴な振る舞い。不法な行動。無謀な企て。」と出ました。(by大辞泉)
ふむふむ。
そうです、その通りの映画です。
初期の「その男凶暴につき」とか系統の。
でも、なんか違う。
丸くなってる。
そして、ずるがしこく。
そんな気がしました。
痛いシーンがところどころあるので、みていてあんまし気持ちよくは無いです。
そして、決してかっこよくも。
なんて、ださい生き方なんだと。
自らの最大の美点を排除して、空虚な作品に
北野武久々のヤクザ映画だったが、陰惨な処刑シーンとオッサンたちの怒鳴り声だけが印象に残る、実に空虚な作品となってしまった。北野映画の最大の美点は「沈黙」にあったが、本作ではそれを意識的に排除したために映画的強度を失ってしまった。「ソナチネ」「HANA-BI」では息を潜めて見た暴力も、本作ではただ「ハイハイ、そうですか。相変わらずお好きですね」とやり過ごすのみ。ラストシーンも「その男、凶暴につき」の二番煎じで才能の枯渇を感じてしまった。無理して撮ることないですよ。
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