悪人のレビュー・感想・評価
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悪人て
誰でも「悪人」になりうる、ということだろうか。
「世間では悪人なんですよね」という一言に全てが凝縮されている気がする。ただ、本当は真の「悪人」でなくても、悪いことをやったら、罪を償うべきで、たとえそこに愛があっても逃げまどうべきではないと思う。
作品の(おそらく)言いたかったことには共感できなかった。
ずっしり重いけどわかりやすい
なんかだか後からずっしり余韻に浸る映画でした。
妻夫木聡、深津絵里、満島ひかりそれぞれのイメージを覆すような役柄で素晴らしかったです。
愛とは何か、悪とは何か、、
考えさせられました。
人間は誰もが悪人なのかもしれませんね。
悪人
罪を犯したから悪人、そうでないから善人。
というわけではなく、誰だってそういう面を持ち合わせているのだなと考えさせられました。
一回だけじゃなくて2回以上見たらもっと感じ方も変わるのかなと思いました。
全てはラストの言葉に。
昔、九州に住んでいて、佐賀にいた元彼を思い出しました。見覚えのある景色ばっかり!!!そこに興奮してしまいました。
そんなことはいいとして、
私は悪人である妻夫木くんがやはりいい人にしか思えないのです。
だけど、そうなんですよね。彼は悪人なんです…。ラストの言葉で原作者が伝えたかったことが伝わりました。
大好きな女優さんなのに本当に満島さんは憎たらしいな、と思ってしまいました。彼女の演技力は凄いです。
主演が美男過ぎ
日本にあまたある地方都市が持つある共通した閉塞感。直視する事を避けてきたのかああいう風に見せつけられると息がつまる。自分もそこで生活する若者の気分になってつらくなる。その「若者」である登場人物達の行動や発言にまたつらくなる。つまらないからではなく(気持ちが)つらいから見るのを断念か!と何度も思ったが、そうならなかったのはやはり監督のおかげだろう。最後の主人公の取った行動とそれをしながら叫んだセリフには一瞬耳を疑ったが次第に彼のあまりにも悲しい心のうちがなんとなくわかったような気がして思わず泣くところだった
悪人。
人間誰しも悪人になりえる。
秀逸なタイトルですよね。作品にこめられたテーマがとてもわかりやすくある意味ハッキリ表現されていて、それだけに心に深く突き刺さる。
樹木希林は素晴らしい女優ですね。
樹木希林だけでなく、俳優陣みな素晴らしい演技でした。妻夫木聡の新たな一面をみれた気がします。
【戦慄の超個人時代】
登場人物は「全員悪人」だ。
社会意識と社会経験の欠落した自意識過剰な「(ブログ時代の)個人」達が、社会倫理や道徳、家族・地域の繋がり等を一切顧みず 各々が「超個人主義」を貫いてゆく。
勿論彼等は一人として悪びれてなどいない。 社会の有益等 微塵も意識すらしないのだ。 社会的尺度ではなく 個人的尺度でのみ正悪概念を量る。 だから彼等は「社会にとって悪人」なのだ。
だが映画は社会的観点ではなく あくまで個人的視点を貫く。 だから観る側にとっては「彼等は悪人には見えない」のだ…。 そう、この瞬間 -観客が『一人も悪人はいない』と感じるこの瞬間- こそが作品最主題だ。
「悪人はいない」とゆう結論に辿り着くとゆう事は 即ちその観客こそ『社会性を顧みない 超個人』であり、同時に「真の悪人なのでは?」と映画は問い掛けるのだ。
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社会と結び付かず、自己を客観的俯瞰も出来ぬ 自意識過剰な「超個人の時代」への怜悧な批判と、 安易なヒューマニズムを決して許さぬ厳然たる訴えに ただ〃戦慄した。
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《劇場観賞》
増尾は悪人?
話題作だけあって、興味深い話だった。
でもねぇ、祐一は殺人を犯したけど悪人じゃない、って描き方はどうだろう?逆に増尾は完全に悪人扱いだったよね。
そりゃ人間、良い所もあるし悪い所もある。増尾だって、この物語以外の部分ではけっこういい奴だったんじゃないか。
しかし祐一。結局彼はたったあれだけの事で逆上して人を殺してるわけでもうそれは仕方の無い事実。
人間が人間を善か悪かは決められない。だから法律というものがあるので、その視点からしたら祐一はやっぱり悪人。
やっぱり愛が勝つ???
昨年度日本映画のNo.1の映画を遅ればせながら観た。妻夫木聡がいつになく暗い感じの演技で驚いた。誰が悪人なのかを問うている映画だと思うが、重苦しいシーンが続いて観ていて疲れた。だが、救いはあるにはある。ばあちゃんの強さ、父さんの気持ち、そしてもちろん光代の愛。自分勝手かもしれないけどね。そういうのがなかったらもう終わりだよ。耐えられましぇん。でも、最後の祐一の行動は理解できなかった。愛を独占したかった? 自分のことを忘れてほしかった? 自暴自棄??? わからない。
誰もハッピーになれない
今更ながら観ました。
登場人物の誰もハッピーで終わらない悲しい映画です。
原作を読んでいないので何とも言えないのですがストーリーは単純。
ただただ俳優さんの演技とカメラワーク、音楽で素晴らしい作品になっています。
自分も若い頃は地方で生まれ育ち、土木関係の仕事をしていましたので
主人公に感情移入してしまいました。祖母の家もあんな感じで、、、、
若者はクルマとバイクしか楽しみのないような地方の閉塞感がものすごく出ています。なので都会で生まれ育った方が観てもピンと来ない部分もたくさんあるかと思います。
カメラ
車内からのカメラの使い方がいい。真っ暗の山間部を夜間クルマで抜ける際のライトに写し出される路面、木々の寂しさと深さが一層切なさを出している。
灯台でのクレーンの動き方も好感が持てました。
俳優
妻夫木さんと深津さんがこんなに悲しい役がはまるとは。
特に深津さんの悲しい三十路の薄幸役が見事でした。
伸びきった汚い金髪の妻夫木さんは、自分がムカシ仲のよかったヒロシにそっくりでびっくり。(どうでもいい)
ちょうど主人公の年齢の頃、
同じように地方で薄幸そうな女の人を食い散らかした自分へグサリと刺さりまくり。(もちろん人はあやめていません)
ほんとうにごめんなさい。
というわけで感情移入度が高くなってしまったので高得点で。
気分悪い
ストーリー的には単純で、殺人を犯した男を好きになってしまい、その二人のまわりでおこる人間模様を描いた作品だと思うけど、
殺されることになる女のわがままぶりと、
その女をおきざりにする男のバカさ加減が
観ていて気分悪くなった。
退屈。
原作は未見。本も映画もそこそこ評価は高いようだが、俺には苦痛の139分。勿論1点未満で早送り決定。
だが、殺した理由はなんとなく理解出来る。勿論殺しはいけないが、殺さなければ妻武器はレイプ犯扱いになって刑務所いきって所か。あの風貌じゃな……。
つまり、この殺されたバカ女が原因!!いや出会い系が原因か。
群像劇は、逃亡劇から純愛劇へ???おおいにノンノンノン。ただの出会い系殺人です。ハイリスクハイリターンだな。どこの馬の骨か知らないのに、ルックスよければ、ノコノコついていくバカどもへの警鐘か。
まぁ申し訳ないが、九州の方言が更につまらなさを加速させた。なんか聞いててメンドクセー。
追伸:全然関係ないが、あの市橋容疑者もこのように逃亡しつつ、ハメハメしていたのかな……。
人を殺しておいて、いいおもいしてんじゃね激怒
あと、映倫区分もPG12も間違っている。R-15だろこれ
悪人というよりは弱人、悲人という、、
不器用で、純粋すぎて、偏狭であるがゆえに、殺人という罪を犯してしまう主人公。『悪人』というタイトルを冠しているものの、観るうちに、誰が悪人なのか分からなくなる。罪という題材を俯瞰的に奥深く表現している。
ラストに近いところで、主人公(祐一)が再び殺人を犯すがごとき行為に及ぶのだが、その真意は定かではなく、観るものへの謎解き的な問いかけとなっている。この際の深津の鬼気迫る演技は素晴らしい。
登場人物それぞれに深いドラマ性が内臓されていて、作品として非常にバランスのとれた良い作品である。唯一問題があるとすれば、光代(深津)が、なぜこれほどに、主人公のような男性に深くのめり込んでいったのか、という視点の描き方が足りないように思われた。
深津のこれほどまでに激しい濡れ場というのは初めて観た気がする。しかし、彼女は演技力で勝負する女優。今回も申し分ない演技をしている。濡れ場があってもなくても彼女への評価は変わらないだろう。
ラストシーンで、海を眺める、祐一(妻夫木)の表情がアップになるのだが、その時の、純粋さと、偏狭な狂気とがないまぜになった、いかにもそれらしいみごとな表情を演技する妻夫木の意外なほどの熱演が印象的な作品である。
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