劇場公開日 2010年9月11日

「自分の良心も振り回される」悪人 iccoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5自分の良心も振り回される

2024年5月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

どこまでもピュアで優しい真っ白な彼女と、黒い闇をぶっかけられて染まりつつも元々の白さが見え隠れする彼。
彼の黒さを彼女の白さで薄めていく、この二人の世界の融合がすごくよかった。
暗闇の中にも光があり、酷いのに愛おしい世界。

誰が悪人か悩む展開に自分の良心が振り回される。

人は他人を自分が見たいようにしか見ない。
誰にでも悪な面はあるし、誰でもどの人にも同じ顔を見せるわけではないから、、犯人の印象を聞いても見る人によって真逆を語られるのも仕方ないと思う。

そしてまた、人それぞれ経験によって得た対人の評価の仕方ってのも違うので、あくまでもこれは私の感想だけども。

ラストの彼の行動には愛を感じてしまったのよね。。
サイコには見えなかった。
彼女が信じた彼を私も信じたい。

。。
しかし本当に岡田将生氏はこういうサイコな坊ちゃん似合うな。
表の美しさを内面の醜悪さでイーブン、もしくはそれ以下にもっていくのうまいわ。
中身極悪の超美形ってなんかもう本当に浪漫をくれるよね。
大好き!

#吉田修一
#李相日

icco
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