「ほんとの悪とは、ほんとうの愛とは、」悪人 稀愛さんの映画レビュー(感想・評価)
ほんとの悪とは、ほんとうの愛とは、
映画「悪人」を観てきました。
殺人犯と彼を愛する女。
そして彼らの家族、遺族、その周りのひとたちの葛藤と混乱。
ひとことで表すとチープな表現になってしまうが
「苦しい」
この一言。
キーワードでもある「だれが悪か?」
映画を観ながらずっと考えていたが、最後まで分からなかった。
増尾くん(岡田将生)が単純に悪い奴ではあるが、悪か?といったら違う。
彼を育てた親にも罪がある。だけれども親も愛するあまり過保護になり・・
と、永遠に繋がるので答えはでない。
ただ一つはっきりと言える事は
「人の死」
ひとりの人間が死んだことが、これほどまでに沢山の人を悩まし影響を与える。
人が死ぬということは、わたしたちにとってとてつもなく大きい出来事だと。
それは私たちが今を生きているからなのだと。
プラスに影響を与えかわろうとする人。
マイナスに影響を与えかわっていく人。
観ていてとても苦しく胸がいたくてたまりませんでした。
まだ原作を読んでいないので、細かい設定や背景がまったく分かりません。
実際映画を観ている最中も、ああ今はしょったな。とわかるほど。
上下ある小説を2時間ちょっとでまとめるのだから当たり前なので
早速小説を購入しました。
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