劇場公開日 2010年12月18日

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「感動するけど、残念ながらあまり面白くない。」最後の忠臣蔵 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5感動するけど、残念ながらあまり面白くない。

2014年4月13日
PCから投稿

泣ける

単純

幸せ

忠臣蔵とからめて、泣ける演出がかなり入っていて、役所さんの演技もうまく、その辺はいいと思った。

ちょっとやりすぎだろうと思うところもあったけど、まあまあ感動できた。

でも、残念ながらおもしろくない。

派手なチャンバラもないし、魅力的な悪役も出てこない。

いくら時代が違うとはいえ、登場人物が全員善人というのはないと思う。(全員悪人はありえるかも?)

最初の方の、なにか危ないことが起きそうなワクワク感が、見ているうちにどんどんなくなって、先が見えてしまった。

役所さんの演じている孫左衛門もちょっといい人すぎる気がする。

演技はうまいんだけど、キャラクター的に、人間らしい煩悩というか、迷いみたいなものが、まったく感じられなかった。

この映画の場合、究極的ないい人でないと、泣かせる演出ができないから、しょうがないのかもしれないけど、どう見ても人間離れしている。

一番気になったのは、ラスト。

すごくかっこいいし、泣かせるんだけども、それは違うだろうという気がした。

むしろここからが本番、これからいろいろ問題が起こりそうな気がするんですけど・・・?

Push6700