「松たか子は好きでもないけど」告白(2010) サンカントさんの映画レビュー(感想・評価)
松たか子は好きでもないけど
湊かなえ原作のベストセラーを映画化。松たか子演じる教師が学校の去り際に衝撃的な暴露をするとことから始まる。生徒たちが残酷で暴力的で救いのない世界が、この映画の画面の色調にそのまま現れているよう。後味の悪いストーリーで暗いトーンがくせになりそうだが、やはり中心にいるのは松たか子の存在感。この女優は初めて見た時から全く好きではないが、この人は役に恵まれていることに感心。脇役だと橋本愛がこの頃が全盛期だったのではと思う。賛否両論だがこの映像センスは好き。エンディングは曇り空に青空が覗く明るさを取り入れた画像に「オンブラマイフ」が流れる。ショッキングで深刻な物語の後に光が射すようで美しい。
コメントする