「ノンストップ予測不能。」完全なる報復 オイラさんの映画レビュー(感想・評価)
ノンストップ予測不能。
やや〜面白かった!いんゃ〜怖かった!
あるエンジニアの男クライドが、目の前で妻子を強盗に殺された。
犯人はすぐに捕まったんだけど、司法取引によって主犯は極刑を逃れちゃうのよ。
クライドは必死に取引は止めてくれ…って頼んだのに、検事のニックには<高い有罪率>を保つほうが大事だったんだな。
10年後、時間をかけて練りに練り上げたクライドの復讐がはじまって…
まずは、犯人を殺害。
それがもう(見るに堪えないような映像はないんだけど)惨殺も惨殺で、想像しただけで震え上がっちまうような方法なのよ!
…ひぃぃーッ!
クライドはガッツリバッチリな『状況証拠』から逮捕され、自白を条件に担当検事のニックに取引を持ちかける。
その要求が不可解なのにもハラハラするし、実際に自白に到るまでの頭脳戦には説得力があって、思わずニヤリ。
同時に、クライドの明確な目的と強い執念を感じさせられ、緊迫度アップ!だよ。
收監されたあともクライドは、
条件を飲まないと、妻子殺しの犯人の裁判に関わった人間を皆殺しにすると宣言し、
それが次々と確実に実行されていくの!
彼には協力者がいるのか?!
それにちょっと待てよ?なんでいちエンジニアのクライドがこんな知識と技術を持っているんだ?
感じたそんな疑問にも、納得いく理由があった…むむ〜ん、なるほど。
それが判ってから尚更、
彼の綿密な計画によって、次に何が起こって誰がどんな手法で葬られていくのか…
ぜんぜん予測がつかない、深〜い恐怖感と緊張感に、ずっと支配されっぱなしだったよ。
…だから余計に、ニックと仲間の手によってクライドの確実な行動の謎が解明された時、
『えぇ〜?それはちょっとぉ〜?!』
と、ちょっとだけ…ほんのチョットだけ拍子抜けしちゃったんだな。
けどそれは、決して作品全体を台無しにするようなオチではなくて、
それまでの見事な展開から、<もっともっと観る側を裏切ってくれるんではないか?!>と期待が大き過ぎたせいで、そう感じたんだと思う。
逆をいえば、充分なオチを上回る経過があったってコトかな?
ラストも、『果たしてどこがクラマックスなのか?!』エンドロールがでるまで解らない。
いやぁ、ホント最後まで、まんまと気持ち引っ張られちまったよ。
面白かった!
注)一ヶ所だけ、凄惨で恐ろしくて目を閉じたシーンがございました。