「難しいテーマになった」サバイバル・オブ・ザ・デッド カピバラさんの映画レビュー(感想・評価)
難しいテーマになった
前作に引き続いて観賞しました。POVからは足を洗い、通常の撮影方法をとっています。 それはまた前作とは監督の言いたいことが違うからでしょう。そのためか、前作とかなり違う雰囲気になりました。
本作で驚いたのは、ゾンビの描きかたです。今までは人間VSゾンビというスタンスでしたが、本作でまず初めに取り上げるのは人とゾンビの共存ということです。そこは、監督の新たな視点だと思います。ロメロファンはかなり衝撃だったのではないでしょうか。
後半は今まで通りの人間VSゾンビがやって来るので安心しますが、メインとなるストーリーは田舎の島に住む人々の対立です。主にじぃさん2人がバチバチしていますが。その点がかなり複雑な心境になるので、彼の作品の中ではかなり難しい方ではないかと思います。
若干の人間否定的な考えが登場しますが、今回ゾンビと共存関係を築くシーンが描かれていたと言うことで、ロメロの新しい想像が膨らんでいったのではないかと推測します。
その点を含め、人とゾンビにどのような感情や関係性が描かれるのか、今後も期待しています。
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