シングルマンのレビュー・感想・評価
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格好いい家に住み、洒落たインテリアに整理された日用品 気遣いも笑顔...
格好いい家に住み、洒落たインテリアに整理された日用品
気遣いも笑顔もジョークも言える一見、完璧な男に見えるが彼の心の中は孤独のみ。
16年も一緒にいた最愛の人を亡くした傷のせいで‥
最後まで丁寧に死ぬ準備をし、完璧だと思った矢先に完璧なタイミングでの学生との出会い。
人生はいい意味でも、悪い意味でも思い通りにはいかない。
バイセクシャルって、パートナーとの出会いが貴重が故に男と女よりも互いの存在が運命的で"最愛"になりやすのかも‥
そう考えると、自殺を考える主人公の胸の痛みが少し察する事ができる気がした。
ストーリーとは関係ないが、最後までクールで美しい映画やった。
孤独感
印象的で繊細で美しい映画。せっかく映像という方法を使うなら、こういう映画をもっと見たい。
この男性の生き方は、ひ弱と言えるだろうけれど、心の繊細さや弱さを、ここまで丁寧に美しく表現していてくれている点で、この映画は、暖かいし、新鮮だと思う。
主人公を心配する学生が語っていた「孤独感」が、全体に一貫して流れている。そして、死を覚悟したとき、初めて見えてくる世界。
「何がどうした」の世界ではなく、「どう見えるか」の世界だった。
美意識と孤独
トム・フォードの妥協なき美意識がおしよせてくる。
その洗練された世界観を楽しむ映画。
まるで写真集をめくっているよう。
恵まれているのに満たされることがない
主人公の底のない虚無感を
コリン・ファースが巧く演じている。
美意識や感性の高い人ほどその孤独もより深い。
ニコラス・ホルトのフレッシュな美しさにはこちらまで救われる。
孤独感、絶望感、ちょっぴりの希望
主人公の孤独感、絶望感、ずっとそれしかなかったのがラスト近くに少しだけ希望が見えてきたような、その全ての演技が見事なコリン・ファースでした
コリン・ファースってこんなにセクシーだったっけ?と思うほどです
瞳や唇のアップが印象的で、無駄なものが何もなく、とにかく男性が美しい作品でした
大きな盛り上がりもなく淡々と進んでいくストーリーなのに心に深くきました
キラッキラな瞳のニコラス・ホルトが本当に美しすぎました
ハードル高過ぎなハイセンス
アートだわ、この作品。
カメラワーク、画質、衣装、
トム・フォードのセンスの良さが
これでもかっ!てぐらい詰め込まれてて、でもって、音楽がめちゃくちゃ良い!!!
音楽で煽られて、こっちの感情も静かにあげられる↑
原作も脚本良いんだろうなぁ…。
このハードル高過ぎなハイセンスの諸々を全部受けとめて、
それ以上に存在感を見せつけてくるコリン・ファースの演技力が半端なくって…すごっ!!
終始、目が離せなかった…。
彼の表情で仕草で現す愛の強さに深く感動させらせました。
【”天から二物を与えられた男”トム・フォードがコリン・ファースの魅力を十二分に引き出した作品。「アナザー・カントリー」を思い出す作品でもある。】
ー愛する人を亡くした男が未来への希望を失い、過去に捕らわれる姿と、有る出来事がきっかけで、再び未来を見つめようとする姿を痛切に描き出した作品。ー
<印象的なシーン.1>
■冒頭、雪原の中に横転する車。投げ出された男の死体。目は見開かれている。その死体に近づき、血だらけの顔に口づけをする男。
物語は、死体の男ジム(マシュー・グード)に口づけをした男、大学教授ジョージ(コリン・ファース)が過去のパプでの二人の出会いのシーンから、近しくなっていくシーンを随所に挟みながら、彼が深い喪失感の中、生きる現在を行き来しながら進む。
ジョージの講義は精彩を欠くが、ジョージに興味を持つ学生ポッター。(ニコラス・ホルト:美青年だなあ・・)。
ージョージが講義で使用するテキストは”オルダス・ハクスリー”の”AFTER MANY A SUMMER”である・・。上手いなあ。-
舞台は、冒頭ジムの死の日付が1962年と出るし、キューバ危機らしいTV映像が時折挟み込まれるので、彼の時代のアメリカだろう。
当時のアメリカと英国の関係性も併せて仄かに描かれるし、時代的にジョージとジムの関係は世間的には受け入れられない。
ジョージの元恋人で今は友人のシャーロット(ジュリアン・ムーア)の所にジムの死を知り錯乱状態で駆け込むジョージの姿。
自死しようと、服を揃え”ネクタイはウインザーノットで・・”とメモを書くジョージだが、あと一歩が踏み出せない・・。
ー完全に、トム・フォードの趣味でしょう・・。-
シャーロットと”過去”を懐かしむジョージ。だが、そこにポッターが”偶然”現れ、ジョージは”未来”を見ようとするのだが・・
<印象的なシーン.2>
ジョージがポッターに誘われ、夜の海に入るシーン。幻想的な海中の二人の姿。
<印象的なシーン.3>
ポッターが安らかに眠る姿を見て、拳銃を引き出しに入れ鍵をかけるジョージ。
だが”その時は来て”。
闇から現れたジムがジョージに近づいてくるシーン。
ー冒頭のシーンとの、見事な連動性。-
<トム・フォード監督のクラシカルだが、モダンで、スタイリッシュな世界観に浸れる作品。物語構成も見事である。
梅林茂が参画した音楽も作品に余韻を齎している。>
男2人が海に出るのはメタファーか
最後の方に、大学教授と若い学生が夜、海に出るシーンが出てくる。
小説にも、男2人が泳ぐ姿が描かれたことがある。
カミュの「ペスト」。
主人公のリウーと彼が最も信頼を置くタルーが、夜の海に泳ぎ出す美しい場面がある。
夏目漱石の「こころ」。
私が先生の前にはっきりと姿を現すのが昼の海。
浜辺から200mも離れてまわりに人がいない所まで泳いできた先生を追いかけて、私が声をかける。
2つの小説は、同性愛という設定はない。
しかし、強く引き合う、あるいは引き合うことになる男2人が、2人だけで海原で波にたゆたう姿は、特別なものを暗示する。
原作者あるいは監督は、「ペスト」からインスパイアされたのか。
それとも、独立にそうしたイメージが、引き合う男同士を表現するのに湧き出てくるのか。
もし、何か知識がある方がいれば教えていただきたい。
映像と音楽の素晴らしさ🌟
リー・ペイス
マシュー・グード
このお二人は大好きだし
コルタジャレナも良かった💕
ワンコも可愛いかった。
ラストで横たわるコリン・ファースにマシュー・グードのピカピカの靴が近付いてきて・・・
ああ、ついに彼を迎えに来たんだなと。
・・・泣きました。
A SINGLE MAN
過去・現在・未来。8ヶ月前に最愛の人を亡くして以来、その三点を往来してきたある男の最後の1日が描かれている。彼が居たはずの「未来」が、悪夢から目覚める「現在」に蝕まれてゆく。死を覚悟した男にとっては、彼の居ない未来などたかが知れたものだったのだろうか。そんな折、近しい人からの電話や、自身の聴講生との会話によって、案外こんな日常も悪くないと、これから先の人生に僅かながら活力を見出してゆく、までのお話。
ひとは元来、目に見えない物を恐れる生き物だ。しかしながら、自己の精神状態の安定を図るための材料もまた、目に見えない「愛」なのである。普段は目に見えないけれど、いつだってそこにあるものなのだ。それを知らないままでいることも、ある意味で恐怖ではないだろうか。
あのトム・フォードが監督した映画ということもあり、映像表現のセンスは素晴らしいものでした。他の方も述べられていますが、過去や現在でコントラストが異なる点も面白かった。どの場面を切り取っても画になる、でもただお洒落なだけの映画ではなく、きちんと内容のある素晴らしい映画でした。
上品
ストーリーは置いといて、終始お上品…
イギリスが舞台ではないもののイギリスへ行きたくなりました
コリンファース見るとイギリス行きたくなるだけか
とにもかくにもスウェット着て髪ボサボサの自分と映画の世界観が違いすぎてバスローブは買おうと思いました
。
コリン・ファースのアイドル映画
「キングスマン」のハリーに結びつければギリ行けるが、よく言えばアート志向、悪く言えば排他的。
内向きで身勝手な主人公にまったく乗れなかった。
とくに元カノの扱いが酷い。下心が厭ならすっぱり縁切れよ…
90年代のグッチにおけるデザイナーとしての功績(とくに個人的には香水)は素晴らしいけど、内省的なゲイ映画という点では「ムーンライト」の方がずっと良かった。
まあ、ここ数年のLGBTQを巡る大変化が起こる前の世界に実現していたという意味で、貴重な企画ということかな。
映画的な色使い。
初監督とは思えない程の完成度。完璧さ。
一流のファッションデザイナーならではのセンス良すぎる感じ。キューブリックの完璧さと通じる印象を受けた。
トム・フォード 自身のセクシャリティが色濃く出て、とても個人的な映画だなと思った。
ゲイというマイノリティに加え、最愛の人を失った孤独、それは絶望へと繋がっていく。そこへ新たな出会い、期待と不安が入り混じる感情を繊細に演じるコリン・ファースが見事。
普段は抑圧している理性と、時に爆発しそうになる感情。
それらの心情を色彩が変化する事によって表現しており、とても映画的だなぁと感心。色を操ってきたファッションデザイナーならではの表現だなぁ。
シングルマンというタイトルも素敵。
主人公の揺れる目線に潜む 官能
昔、VANの石津謙介が お洒落な人は どうしても意地悪になる… 自分に行うチェックの目線を 他人にも向けるから… みたいな事を言っていた
感度の高いゲイである大学教授が 素晴らしいパートナーを失った時、悲嘆にくれるのも何となく判る
(厳しい チェックをクリアした恋人なのだ)
パートナーへの目線は あくまでも優しい
その想い出は美しい…
チャーリー(ムーア)へのそれには、少し悪意を感じるのは 私だけだろうか?
悲嘆にくれながらも、(自分を好きらしい)教え子や
スポーツをする若者たち、駐車場で出会った美青年をしっかりチェック!!!
深い絶望と 微かな期待…
感度が高いということは、自らの生存範囲を狭くするということを知る
この作品を見て、多才なトム・フォードの感性と
その、ほろ苦さの様なものも 理解出来たような気がする
(とはいえ、羨むべき才能ではあるが…)
私の好きな ジュリアン・ムーアだけが、監督の毒牙にかかっているようなのは 気にいらないが
これがゲイの人の 女性への目線、なのだろう
コリン・ファースと ゲイ映画の相性抜群なのは
何故だろう
シングルマン:この一日を生き抜け
【シングルマン:トレビア】※ウィキペディアより引用
1.トム・フォードが自身でデザインしてミラノで作らせたものは、ジョージ(コリン・ファース)とケニー(ニコラス・ホルト)の衣装のみであり、あとは衣装係のアリアンヌ・フィリップスが担当している。
2.ジョージの家は1948年にジョン・ロートナーによって建てられた実在する家であり、彼がフランク・ロイド・ライトの元から独立して初めて建てた家である。
同じ1960年代を舞台としたドラマ『マッドメン』と同じプロダクションデザインチームが起用されている。
3.エンドロールの最後にて「For Richard Buckley(リチャード・バックリーへ捧ぐ)」と流れるが、これは監督であるトム・フォードの20年以上の長い恋人で「VOGUE HOMME international」の編集長であった(2005年に辞任)リチャード・バックリー(en:Richard Buckley)の事である。
4.映画に登場した犬(フォックステリア)は、トム・フォードとリチャード・バックリーが実際に2人の自宅で飼っている犬である[8]。
【シングルマン:おすすめポイント】
1.さすがグッチやイヴ・サンローランでの活躍などで知られるファッション界を代表するデザイナー、トム・フォードの監督と言わせる映像の美しさ!!!
2.とにもかくにもジョージ・ファルコナー役コリン・ファースが素敵!!
3.ジョージ・ファルコナー役コリン・ファースとジム役マシュー・グッドとの会話がいいなぁ!
【シングルマン:名言名セリフ】
1.ジョージ・ファルコナー役コリン・ファースの名言名セリフ
→「この一日を生き抜け」
→「5ドルやる 僕は年だ」
→「女として不幸なら女を捨てろ」
→「過去を消し去る 完全に永遠に」
2.ニック・ハーレイ役マイケル・ヌーリーの名言名セリフ
→「僕はやだね 自分で」
→「こんなときだけ年をとる」
→「犬はいいよね うらやましくない?」
出てくる物や映像のフィルムが昔のシックな感じてすごく素敵
昔の記憶を思い出す時や彼を想う時コントラストが明るくなったりモノクロになったりその移り変わりがいい
人物の顔や瞳が美しい。やはり外国人は違うね
多くを語らず雰囲気で表している。ありきたりな言葉になるが、「考えるな。感じろ」と言っているよう
内に秘めている誰にも明かせない孤独な男。そっちの方にモテモテなコリン・ファース美しい。誰もが惹かれるのね。
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