「歴史を学び、現代のあり方を考える」桜田門外ノ変 はちみつミルクさんの映画レビュー(感想・評価)
歴史を学び、現代のあり方を考える
クリックして本文を読む
佐藤純彌監督の初の本格的時代劇。日本史で教わる「桜田門外の変」を詳細に追った内容だが、物語の進行は一筋縄ではない。井伊大老を憎む浪士たちが首をとった…という単純明快な、勧善懲悪なお話ではないのだ。前半に襲撃シーンがあり時系列でないのが、サスペンスフルに物語を進めてくれる。
歴史の英雄ではない関鉄之介を大沢たかおが演じることで、映画のヒーローに成り得た。
なぜ大老を暗殺せねばならなかったのか、関鉄之介はどんな思いで襲撃に参加しその後潜行を続けたのか。映画というエンタテイメントを通して、歴史を学びながら現代のあり方を考えさせられた。
コメントする