東京国際映画祭“コンペティション”部門
コンペティション部門の作品、
初めて観たけど、まさか、来たか、初のハズレが
こんなことなら、当初の予定通り『メアリーとマックス』観ればよかったかも(泣)
え~、すみません。
中盤、襲い掛かる睡魔と格闘してしまいました(苦笑)
ただ、
「良作か駄作かどちらかにして下さい」
こんな問いかけを受けたなら「良作です」と自信を持って断言します。
実際、上映終了後に
私はしませんでしたが、拍手がおきました。
「わたしにはあわなかった」
結局は、これに尽きるのでしょう。。。
〈 そのままがいい 〉
クリスチャン・ヒメネス監督。
イギリスで4年間過ごし、5年ぶりに母国のチリへ帰国。
この5年間の、あまりの変貌振りに驚いた。これが今作製作の着想になったそうです。
その象徴たる存在が、
盲目だったが、手術を受け
おぼろげな視力を取り戻したグレゴリー・コーエンさん演ずるダビ。
他にも形を変えるものとして、
鼻・豊胸手術を受けるパオラ・ラトゥスさん演ずるマヌエラも登場します。
今作、群像劇になっています。
私が、一番抵抗を感じてしまったのは、そこなんです。
ひとつのテーマがハッキリしているのだから、
変に対象者を増やさなくても、何名かのコアな人物に
絞ったほうが、もっとお客さんに伝わるんじゃないの。
ここまでプロットを同時進行させて、登場人物増やさなくてもいいじゃん。
もうその時点で、
作品の表現方法に対して相容れない状況が
成立してしまっているわけで、結局先に記した
「良作だけれども、わたしにはあわない」
☆彡 ☆彡
上映終了後のティーチインには、
クリスチャン・ヒメネス監督と、パオラ・ラトゥスさんが登壇。
主役マヌエラを演じたパオラさん、
チリでは舞台役者で、映像の仕事は、
テレビを含めても、今作が初めてとのこと。。
そんなふうには全く見えませんでしたので、これが最大の驚きでした。
ちなみに、監督曰く
なるべく、チリの日常を描きつつ、
ユーモアを加える、そんな作風を目指した。
豊胸を含めた整形も日常になりつつあるそうです。
ただ、このような作風の映画はチリでは珍しいとも仰っていました。
製作国がチリ。
南米の作品って、
あまり日本では公開されませんからねぇ。
上映されても、特別上映か単館だろうなぁ・・・。