見まちがう人たち

見まちがう人たち

解説

南米チリの郊外都市バルディビアに建つショッピングモールを舞台に繰り広げられる群像劇。手術で盲目から回復したスキー選手、万引癖のある美しい人妻と、彼女に恋してしまう警備員、失業に備えて訓練中の従業員、豊胸手術に憧れる女性といった個性的な登場人物たちの人生が交錯していく様子を、ユーモアと皮肉を散りばめながら描く。チリで俳優や脚本家として活躍するクリスチャン・ヒメネスの長編初監督作品。第22回東京国際映画祭コンペティション部門出品。

2009年製作/107分/チリ・ポルトガル・フランス合作
原題:Ilusiones Ópticas

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映画レビュー

3.0良作でしょうが、私の好みにはあいませんでした・・・

2009年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

寝られる

東京国際映画祭“コンペティション”部門

コンペティション部門の作品、
初めて観たけど、まさか、来たか、初のハズレが
こんなことなら、当初の予定通り『メアリーとマックス』観ればよかったかも(泣)

え~、すみません。
中盤、襲い掛かる睡魔と格闘してしまいました(苦笑)

ただ、
「良作か駄作かどちらかにして下さい」
こんな問いかけを受けたなら「良作です」と自信を持って断言します。

実際、上映終了後に
私はしませんでしたが、拍手がおきました。

「わたしにはあわなかった」
結局は、これに尽きるのでしょう。。。

〈 そのままがいい 〉

クリスチャン・ヒメネス監督。
イギリスで4年間過ごし、5年ぶりに母国のチリへ帰国。
この5年間の、あまりの変貌振りに驚いた。これが今作製作の着想になったそうです。

その象徴たる存在が、
盲目だったが、手術を受け
おぼろげな視力を取り戻したグレゴリー・コーエンさん演ずるダビ。

他にも形を変えるものとして、
鼻・豊胸手術を受けるパオラ・ラトゥスさん演ずるマヌエラも登場します。

今作、群像劇になっています。
私が、一番抵抗を感じてしまったのは、そこなんです。

ひとつのテーマがハッキリしているのだから、
変に対象者を増やさなくても、何名かのコアな人物に
絞ったほうが、もっとお客さんに伝わるんじゃないの。
ここまでプロットを同時進行させて、登場人物増やさなくてもいいじゃん。

もうその時点で、
作品の表現方法に対して相容れない状況が
成立してしまっているわけで、結局先に記した

「良作だけれども、わたしにはあわない」

☆彡     ☆彡

上映終了後のティーチインには、
クリスチャン・ヒメネス監督と、パオラ・ラトゥスさんが登壇。

主役マヌエラを演じたパオラさん、
チリでは舞台役者で、映像の仕事は、
テレビを含めても、今作が初めてとのこと。。

そんなふうには全く見えませんでしたので、これが最大の驚きでした。

ちなみに、監督曰く
なるべく、チリの日常を描きつつ、
ユーモアを加える、そんな作風を目指した。

豊胸を含めた整形も日常になりつつあるそうです。
ただ、このような作風の映画はチリでは珍しいとも仰っていました。

製作国がチリ。
南米の作品って、
あまり日本では公開されませんからねぇ。

上映されても、特別上映か単館だろうなぁ・・・。

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septaka