バグダッド・カフェ 4Kレストア版のレビュー・感想・評価
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生きる歓びを知る旅
オリジナル(アメリカ版)、完全版(ヨーロッパ版)、そして今回のニューディレクターズカットで三回目の上映ですね。
完全版は見逃していたので、今回はどうしても観たかったんですよこれが。
で、やっぱり素晴しい。
今回トリミングなどもいじってるらしく、独特な鮮やかな色調がさらにビビットな感じになってました。
自分も最初に観たのが20年前位(2020年現在からは30年前)なので記憶が曖昧ですが、赤の色調がより前に出ていたように感じました。
観たらわかるのですが、本当に他の作品には見られない、独特な美しい色調を映し出しています。
そして久しぶりに聞いた「Calling you」は本当に素晴しい。
きっと誰もが一度は(数あるカバーも含めて)耳にした事があると思います。
また、歌の入れ方が本当にうまい。
このOPのタイミングは「カリ城」と同じくらい大好きです。
小さな街での心の触れ合いと、生きる歓びを知る旅。
観賞後、素敵な旅行をしたような気持ちになれる、とても大好きな作品です。
心のオアシス
今また、観るべき
この寓話のような世界観、多くのファンがいる作品だと思う。
改めて観て、おそらく、今また観るべき映画なのではないかと思った。
二つの光の片方は映った光だ。
ブーメランは、戻ってくる。
この象徴的なものは、調和のあるところには、調和が生まれ、それはまた調和となって戻ってくることを示唆しているのだと思った。
求めていたからこそ、
ヤスミンは戻ってきたではないか。
不毛にしか見えない砂漠のハズレのバグダッドカフェに、またオアシスのような活況をもたらす。
そして、ヤスミンにも…幸せのオファーが。
なにか、人が人として生きていくために大切なことを語りかけているようだ。
それは、時にヤスミンが始めた、マジックのようにパッと訪れる。
ただ、本当は、もともと人が持ち合わせてる人の優しさとか、調和を大切にしようとする気持ちとか、なにか、そんなものではないかと思うのだ。
また、この混沌とした世界で、今また観て欲しい映画だ。
また会いたいなと思うが、会う約束はしない
2度目の鑑賞。
覚えていたのは、タンクを掃除するおばさん、おばさんの乳首、どこからか覗き見する旦那、そしてもちろんコーリンユー くらいだったが、まあ、そんな映画だ。
あらすじを言葉にすると「ほっこりするいい話」なんだろうけど、見ていて沸き起こる感情としては「ほっこりは二の次」。ほっこりがテーマになるには、人物の内面や状況の説明が間違いなく足りない。
昔の映画でよく使われた、登場人物が音楽に乗せて会話するシーン。人物同士の言葉は観客には聞こえない。あれは、観客がすでに知っている事柄について、人物同士が共有したことを短時間で示すためのテクニックだが、この映画ではまるで逆に使われている。観客は知らない。登場人物だけがわかり合っているのだ。
砂漠の乾いた風に似た、このカラッカラの映画の雰囲気が私はとても好きだ。登場人物たちの過去や込み入った事情には興味がない。ただ映画を見ているその間だけ、心地いい時をともに過ごせる。また会いたいなと思うが、連絡先を聞いたり会う約束をしたりはしない。そんな、カフェで相席になった人のような。
登場人物がどんどん好きになる
・アメリカ西部の砂漠のど真ん中にあるカフェ兼モーテル兼ガススタンドにたどり着いた巨体のドイツ女性ジャスミンと女主人のブレンダの友情物語
・黄色が挿し色で画面色彩が独特
・寂れた共同体に現れたひとりの女性によって活気を取り戻す構図に伊丹十三作品に似た香りを感じた
・主題歌の「コーリング・ユー」がなんとも言えない異国情緒をだしてた
・女主人の家族やトレーラーに住む画家のじいちゃん、旅人のブーメラン兄ちゃん、「仲良すぎるわ」と言って出ていく薄着の美女など癖のある人々
やはりキャストと音楽いいな
なぜ今まで観なかったのか。
この出会いはまさしく「コーリング ユー」
随分以前にレンタルで観ているはずだけど
あの怒りん坊のカフェの奥さんのことはざっくり忘れてました。(笑)
なんせ主人公のドイツ人のおばさんの印象が強くて
どうしてもそっちへ目が行きますが改めて観直して、
ああこの二人の映画だったんだ!感じました。
特に悲惨なことも衝撃的な事も無いのだけど
人生はふとした事でいかようにも転がってゆく。
その展開が可笑しくも奥深い〜
テーマ曲の「コーリング ユー」のように
出会いや幸運は呼ばなきゃダメ!なのかも〜〜
生き方をほんのちょっとだけ変えてみたい人や
平凡な日常からちょっとだけ違うものが観たい人にお勧めです。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
途中の展開からまるで「風水かい!」と
突っ込みたくなるように話は進むのだけど
人生や生き方も時には掃除と片付けが大事なんだろうな〜
主人公のドイツ人のおばさんは周りを少しづつ変えていくけど
おばさん自身もちょっとづつ変わっていく。
そのちょっとづつの表現が良い。
ちょっとづつが重なっていくことで
こんなに全部が変わるんだ!!そこがステキ!
これならもしかしたら私にも何かが訪れるかも?みたいな〜
怒りん坊奥さんにカフェを追い出される超ダメダメ亭主が
時々、遠くからカフェを眺めて
「おおブレンダ!」と呟くシーンが
何度かインサートされているのだけど
それがだんだん滑稽になってくる。(笑)
物を使った細かい振りも多いのでそこを見逃さずに
じっくり観てください。
じっくり観れば観るほど可笑しみと親しみの持てる
良い映画だと思いますよ。
★また観るなら?「三年後くらいにまた映画館で」
(自分がどう変わったを重ねながら〜)
後から後からジワジワと…
おばさん、異国で捨てられる。 おばさん、ぶち切れママと出会う。 お...
優しくてユッタリした時間模様
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