「まさしく息ができない。ヤン・イクチュンが5役を務めた凄味を持ったすごい韓国映画」息もできない かなさんの映画レビュー(感想・評価)
まさしく息ができない。ヤン・イクチュンが5役を務めた凄味を持ったすごい韓国映画
父親のせいで不幸になった主人公のサンフン、甥っ子のヒョンイ、ひょんなことから知り合った女子高生のヨニの背景を無駄な説明を排除してさらりと描写する手腕は秀逸だ。
サンフン、ヒョンイ、ユニがマーケットで買物、食事をするシーンは、それぞれの寂しさを一瞬忘れる幸せの光が差し込む。
切羽詰まったサンフンとヨニが漢江のほとりで、サンフンがユニの膝枕に寝て二人が涙する姿は哀切さが漂う忘れがたい名シーンとなり胸をうつ。自分ではどうしようもできない衝動。サンファンは自分の生き方を変えようとしたが・・・
ラストシーン、ユニは何を見て何を思ったのか、まさに息もできないエンディングであった。
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