GANTZ PERFECT ANSWER : インタビュー
2人の信頼関係がなければ映画自体が成立しなかったともいえるシーンで、撮影を通して二宮(玄野?)には頼りがいを感じていたようだ。
「器用だし機転も利くし、サラッとしているし気持ちのいい方ですよ。でも、本当の悩みとかは人には言わないような気がする(笑)。玄野はいざというときに力を発揮するというか、最初は誰しも加藤が格好いいと思うけれど、玄野がどんどんたくましくなっていって、最後は格好いいなと思いました。好きなタイプ? 加藤とどちらかと言われれば、やっぱり玄野を選びますね」
だが、撮影中に役柄上着ることのないガンツスーツをこっそりと着ていたところを二宮に見つかり、昨年8月の製作報告会見で暴露されたことは苦い思い出!? として残っている。
「“GANTZ”に出ていて、ガンツスーツを着ないってどういうことだってと思って。そうしたら、さらっとばらしてましたよね。それから会う人会う人に“ガンツスーツ、着ましたよね”って言われ続けたから。日本のトップアイドルの発言ってすごい。世の中を揺らすんだと思いました。ああ怖い、怖い」
踏んだり蹴ったりの撮影だったようだが、スタッフ、キャストが同じホテルに泊まっての長期ロケなど、数多くの初体験ができたことで自身のターニングポイントになりそうな予感があるという。
「皆と一緒のホテルで過ごす撮影は、すごく親近感がわくし、安心感がありました。それと、スタッフさんをはじめ人の名前をたくさん呼び合うのがすごく良かった。“おい”とか“ねえ”ではなくて、名前をちゃんと呼び合う現場が気持ち良くて、自分も人の名前をいっぱい呼ぼうと思ったりしました」
そして、完成作を佐藤信介監督らと一緒に見たときに、その思いはさらに膨らむ。
「監督が見終わったときにウルッとしていたのを見て、この作品に関われてすごく良かったと思えました。すごく優しくてきれいな顔をしていて、皆に見せたいくらい。監督の愛情が見てくれる人に伝わったらいいなって。(観客の)リアクションが楽しみですね」
パート1は既に観客動員270万人を突破。自身初の大作のヒロインを務め上げ、主演映画「婚前特急」も公開中と、吉高の評価はさらに高まるはず。CMもJRA、トリスハイボール、キヤノンと引っ張りだこ。吉高と同級生の女優は、新垣結衣、堀北真希、多部未華子、戸田恵梨香とそうそうたる顔ぶれで、プロ野球でいえば斎藤佑樹、田中将大、前田健太とまさにゴールデン・エイジだ。本人は謙そんするものの、さらなる飛躍が期待される女優の筆頭株といわれるのもうなずける。
吉高の名を一気に広めた「蛇にピアス」は、時折、「蛇とピアス」と間違われることあるという。「最初のころは注意していたけれど、そういう間違いはどうでもよくなりました。“GANTZ”もそのうち“パンツ”って言われるんだろうなあ」。それはない、と否定すると「でも、そうなった面白いですよね」と言ってのける。この天真らん漫なところが、彼女の最大の魅力。やはり、大物である。