「壮大なスケールの自然美を堪能」パチャママの贈りもの septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
壮大なスケールの自然美を堪能
劇場は
キャパの少ないほうがあてがわれ、
御年配の方を中心に20名弱の入りでした。
予告編、あと
NHKのラジオで同作を推薦していたので鑑賞してきました。
☆彡 ☆彡
あれっ?ドキュメンタリーじゃないんだ!
そもそも入る入口から待ちがっとるがな(苦笑)
わたし、てっきり
アンデス先住民を映したドキュメンタリーとばかり
思っていたんです。ところが、作中で「あれっ?」って
思うシーンがあり、ダメ押しはエンドロールで配役名が載っている。
上映終了後、
慌てて、リーフレットを見直したら、
「ドキュメンタリー調」だって。完璧にやられちゃいました(苦笑)
鑑賞中は
ドキュメンタリーだと思い込んでいますから、
なんか監督の主張が強い作品だなぁ、とか、
なんでドキュメンタリーなのに、あんな幻想シーンを入れるんだろ、とか
クエスチョンマークだらけだったのですが、たんなる私の勘違いでした。
◇ ◇
〈 時代の流れ 〉
〈 なるようになる 〉
南米ボリビアのウユニ塩湖。
ここに住むアンデス先住民たちのお話。
まず、見逃してはならないのは、
壮大なスケールの自然風景でしょう。
まるで雪原のように
一面に広がる真っ白な塩湖
太陽の光がキラキラと反射する湖
平面なスクリーンに立体感と奥行きを、
感じさせる、深く雪の積もった山並み
あとは、先住民たちが身に纏う衣装からも、眼が離せません。
陽が昇ると塩湖で働き始め
陽が沈むと塩湖の仕事を終え、一日も終わる。
収穫をした岩塩はリャマの背に乗せ、
キャラバンと称し3ヶ月間の長旅をする。
岩塩は、先代からの決まりで、
お金をもらうのではなく、物々交換。
そこには、なにか失ってはならない、
大事なものを、立ち止まって考えさせられてしまいます。
☆彡 ☆彡
時代の流れの一端として、
観光ホテルの建設に誘われる場面があります。
主人公の父親は、それを断り、塩湖の仕事に向かいますが、
この撮影後、舞台になったウユニ塩湖にリチウム資源が、
埋蔵されていることが判明しています。
作品内のような、
先住民たちの営みは、
変わらず続いているのでしょうか。