シェルターのレビュー・感想・評価
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解離性同一性障害
デヴィッドというのはもう一つの人格で、本当はアダムという男だった。話はサイコ・サスペンスっぽいはじまりだったのに、どんどん悪魔信仰のホラーみたいな雰囲気になってゆく。多重人格否定という立場がもろくも崩れるといった展開かと予想したのに、なぜか裏切られる。ジュリアン・ムーアといえば普通の映画にも多く出演しているけど、とんでもない展開の映画にも登場してるんだなぁ・・・『フォーガットン』がいい例。
感染モノ?と変化する本作品。首筋が膿んで、咳をして、黒い砂を吐出してしまうのだ。そして、カーラが独自に調査するうちに怪しげな宗教にたどりつく・・・
それにしてもジョナサン・リス・マイヤーズの演技が凄い。ジュリアンはもちろんだし、子役の女の子もいい。
実は19世紀から生きてる牧師というのが正体で、人の魂を壺(シェルター)に閉じ込めるといった山の信仰によって多重人格者のようになってしまった。後半になると、人がどんどん死んでしまい、アダムに魂を吸い取られてしまう。父親もやられ、やがてカーラの娘サミーにまで。
はっきり言って最後は怖い!ハリウッドぽく娘が生き返りハッピーエンドになるかと思いきや、25年前に死んだデヴィッドの作った曲を歌いだす・・・キャー、最後は鳥肌がたったよ。
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自宅で鑑賞。P.K.ディックを想起するプロットだが語り口は滑らかで判り易く、不気味な雰囲気に満ちている。『“アイデンティティー”('03)』のM.クーニーが脚本と知って納得。超常的な内容だがファンダメンタルに信仰を持てと云うのがテーマでは無いと思う。信仰が云々とはあくまで“神父”のターゲット選定時に用いられるだけの謂わばガジェットの一種に過ぎず、多重人格が描きたかったのではないか。“デビッド”役のJ.R.マイヤーズが難しい役所を熱演。派手さには欠けるがまずまずの佳作でラストシーンも印象的。70/100点。
・三本連続鑑賞した内の一本目。J.フューリング演じる“グラニー”と“神父”の時を隔てたニアミス(再会)シーンではこの二人に対決して欲しかった。
・鑑賞日:2011年8月28日(日)
B級臭いけど
最初の首がガク!ってなる場面は驚いた(笑)ちょいホラー?
軽い騙し要素が入ってるのが個人的に好きなジャンル。ラストは「やっぱりか」って感じで大体予想はついた。
前半はちゃんとしてたんだが後半、神がどうだの内容が入ってきて半ば無理矢理終らせた感が有るがそこまで酷いもんでも無かった。
軽くB級の臭いもするが割としっかり作られていて面白い。
個人的にジョナサン・リース=マイヤーズの演技が良かった。
筋立ては珍しく無いけど、色んな要素が一枚上手の佳作
開巻早々の舐め回すようなカメラワークから何やら嫌ァな緊張感が漂っている。
そしてそれが最後まで持続するのだから、なかなかすごい。嫌な汗をかかせてもらいました。
多重人格を扱った映画は多いけれど、この手の映画の題材として扱ったのは珍しいかも。
初めはサイコスリラーかと思いきや、多重人格患者のJ・R・マイヤーズが首をバキボキ鳴らした瞬間から物語は恐ろしい方向へ。
ミイラ化した死体やらミイラみたいな婆さんやらが出現し、一向に正体の見えない怪異に戦々恐々させられる。
主人公の精神科医を演じるJ・ムーアが流石の演技。父親との関係に悩む娘の顔と、幼い娘を想う母親の顔を見事に演じ分け、非現実的な物語をリアルに見せている。
患者を演じるJ・R・マイヤーズも1人7役(だったはず)をこなし、なかなか不気味で良い感じ。声音を変えたり姿勢を変えたり……なんか演じてて楽しそうな役ですな。
その患者がなぜ多重人格になったかという所が話のミソだが、ネタバレせずに書くのがなかなか難しいのがツラい。
少し挙げるなら、神への信仰が物語の重要な要素のひとつではあるが、キリスト教について詳しくなくても何ら困らないし、別に信心/不信心を非難するような内容でも無い。その辺りが苦手な方でも安心して御鑑賞を。
他のホラー映画に比べてアイデアやストーリーがずば抜けている訳では無いけれど、演技と演出は堅実だし、何より話の運び方が巧みで、最後までダレる事無く観られる。怪異を引き起こした人物が判明する瞬間は、それが誰だか分かっていてもゾッとさせられたし、クライマックスの展開はまるで予測がつかなかった。
とはいえやっぱり不満はある。怪異の原因となった事件が、そのおぞましさの割りには描かれ方がアッサリし過ぎているとか、「多重人格の理由がアレなら、出てくる人格の数が少なくない?」とか。何より過去の事件で大切な人を亡くした主人公が、それでも信仰心を失わずにいられる理由が良く分からない。まあこれは僕みたいに信仰に疎い人間だとピンと来ないだけの話かな。
そうそう、後味はかなり悪いのでご注意を。
あんな薄気味悪い鼻唄、作るんじゃないよ!!
<2010/3/28鑑賞>
日本人ほとんど死ぬよね
神を信じないと死んでしまうとか日本人死にまくるね
宗教とかあまり分からないがこの作品は楽しめた
ビクッとなってしまう場面がいくつかあってびびったw
あんな村人いたら怖すぎるな!
おばあちゃんの顔おそろしすぎましたわ
多重人格者の役者さん演技うまかった
本物の多重人格者みたいで見入ってしまった
最後の終わり方 良かった!!!
おいおいおーーーーーーいってなった
化学と宗教なんだな~。
サスペンス物特有の、最初は何が何だかわからない展開で、始まる。
それが、話が進むに従って、少しずつ明らかになっていく正体。
前半の細かな点が、後々「そうだったのか~」に繋がる。
化学と宗教。
相容れないものの代表だ。
平均的日本人の私は、宗教を信じていいるわけではなく、”困った時の神頼み”人間だ。
だけど、「化学的」には、あり得ないストーリーだけど、人間の欲や業をうまくついていて、思わず見入ってしまった。
終わり方には、賛否両論あろうかと思う。
きっと、毛嫌いする方もいらっしゃるだろう。
でも、私は、サスペンス的には、この終わり方もありね!と思う。
宗教を信じる方がたくさんいる欧米では、どうなんだろうか。
こういうサスペンス物に欠かせない、ジュリアン・ムーア。
彼女の持つ神秘的な雰囲気が、この作品には、ぴったり。
また、多重人格者を演じたジョナサン・リス・マイヤーズ。
彼の、人格の演じ分けも見応えあり。
音で2回びっくりして、飛び上がってしまった。
映像は、大丈夫だった。
サイコサスペンス???
サイコサスペンスです。
多分・・・ジャンルって難しい~。
ホラーとは違うような気がします。
そして、この映画、no religionなアタシにとって、ホントの怖さがわからなかったかも。
宗教観の希薄な日本人にはちょっと馴染まない部分があるかもです。
勿論日本人でも信仰心の厚い方々はいらっしゃるのですが・・・。
DNAへの刻まれ方が違うかなと。
科学と宗教がテーマかな?
どうなるのだろう?と気になる複線がいっぱいあってお話はすすんでいきます。
まっ、その複線がどれだけ活かされてたか・・・が結果ミステリーです( ̄m ̄)
悪くは無いですよ。
それなりに話には引き込まれましたし。
終わり方もある意味王道で、期待裏切らないです。
裏切らない結果がだめなのかな?
サイコ・ミステリー・サスペンス・ホラーな部分もかすってるのですが・・・
うーん、何かが足りない!!
映画を観てる時、見終わった時に感じる何かが・・・
終了後のざわつきがリアルな反応だなと感じました。
そういう映画です。
悪くは無いですが特にお勧めはしません。
突っ込みたい人はある意味違った楽しみ方ができるかも。ぷぷっ。
でも・・・
こういう映画は素直に受け入れるのが一番楽しめると思います。
突っ込んだら負けです。
突っ込んではいけません。
そうしないとお話が展開しないですし。
以下、ネタばれです。
アタシは「おばば~!!!」と叫びたくなりました。
「おばば~!!!!!」
なのです。全ての元凶は。
日本だと封印したものが何かの拍子や誰かの悪意によってとかれて外に出るのだけど、これは封印ではなく、流布させます。
そして、
神を信じない=悪
その考えが怖いです。
この映画の怖さは宗教観に影響されると思います。
もしかして、神を信じなさいな啓蒙映画?
信じないと罰が下る。
悪くは無いのでアタシ的には☆2,8位です。
多重人格の俳優さんの演技、好きです。
首、大丈夫かにゃ~?
首カックン
ニコラス・ケイジと同様に出る映画を選ばないジュリアン・ムーア、もちろんこれは良くないほう。ただし映画によってテンションが違うケイジ(手抜きとも言う)とは違っていつもテンションを変えないのが彼女のやり方。今回も強い女過ぎるようなことはない。キャストが地味なのでジョナサン・リス・マイヤーズとの二人芝居の場面も多し。
脚本が「“アイデンティティー”」の人なので最後にはツイストがあるがそこへの伏線は弱い。ただなんで彼女が狙わないで娘が狙われるのかはきちんと理由がある。
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