「とても後味のいい作品。清々しさと温かさが残る。」ゴースト もういちど抱きしめたい ピュア☆さんの映画レビュー(感想・評価)
とても後味のいい作品。清々しさと温かさが残る。
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原作のファンでもあるが、私はアジア版のほうが余計に余韻が残る。
原作は舞台がニューヨーク、都会とゴーストタウンの対比、
スリルとサスペンス、悲しみを感じた。ホラーの要素もあり、スピード感もあった。
元から恋人同士の設定、ゴーストになってからの時間が長い分、
ゆとりもあったからだろう。
デミ・ムーアの綺麗な涙とウーピーゴールドバークさんの演技が大好き。
アメリカのスピード感と違い、こちらはアジアの細やかさが伝わる。
出会い、愛するようになるところから描かれたので
少しゴーストになってからの時間を充分取れなかった点は残念だが、
純粋で可愛い恋する気持ちが感じられて映像もとても素敵だった。
ところどころに現れる楽しい感じや樹木希林さんの演技が素晴らしかった。
作品中から感じるふんわりした空気感、景色の美しさ、手の込んだ小道具、
そしてガラスを通して見える部屋や二人の様子など、
細部まで丁寧に作られていると感じた。
二人の透明で清潔感のある雰囲気、自然な演技、綺麗な涙・・・。
繊細な感情がとても見事に表れていた。
そしてこの映画が見終わったあとに前作と比べて号泣ばかりにならないのは
最期に残されたジュノが七美の思いを受け止めて愛を胸に
これからの人生をしっかり歩んでいこうとするラスト、
その前向きで明るいラストだからだと思う。
だから悲しみばかりではない、余韻の残る映画に仕上がったと思う。
間で笑いあり、ドキドキあり、綺麗な涙を流せるとてもいい映画だと思う。
何度も見たくなり、見るほどに余計に心に沁みる映画。
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