キャピタリズム マネーは踊るのレビュー・感想・評価
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アメリカの現在は良くなった訳では無い。今も同じ様に格差はひらいてい...
アメリカの現在は良くなった訳では無い。今も同じ様に格差はひらいている。しかし、日本と比べると良い。
つまり、日本はアメリカよりもひどいと理解せねばならない。
どうしてか?
2011年のあの災害の影響と確信を持って言える。
民主党大統領として、ルーズベルト大統領を英雄として、締めくくっているが、彼と彼の後釜大統領が取った処置は決して褒められるものではない。オッペンハイマーを悪者にするだけで良いのだろうか?
キャピタリズムを悪く言っても、この映画はキャピタリズムがないと、配信もされないだろう。
資本主義の対義語は民主主義ではありません
資本主義だろうが、共産主義だろうが、メリットデメリットはあるものである。
この映画は資本主義の、デメリットを指摘している。確かに資本主義であるが故に起こりやすい問題もあるし、その象徴はサブプライムローンだろう。しかし、資本主義だから、必然的にこういった問題が起こるというわけではない。あくまでも、資本主義社会の上に立つ者のモラルである。それに、ムーア監督はだって資本主義の恩恵を、全く受けていないわけでないだろう。彼の体型が資本主義の象徴であろう。仮に、共産主義になったらなったで彼は文句を言うのだろう。「なぜ、人より働いているのに腹いっぱい食えないのか」「共産主義は悪」だと
最初の警告は言うほどでもないし、最後の自然災害はもはや資本主義と関係ない。色々と的外れなところが多い。
特にムーア監督の馬鹿さ加減を如実にあらわしているのが、資本主義の対義語がまるで民主主義であるかのように、語り演出されていとろである。資本主義の対義語は、共産主義か社会主義である。
ムーアは痩せる?
やっと今作がシネコンにきた。(爆)
日比谷まで出掛けても良かったんだけど^^;
座り心地から近所のシネコンを選び、待ってしまった。
まぁもっと待てば、いずれ名画座にくることも必至…?
早く観るか遅く観るかは構わないとして、
この人の突撃アポなし取材!もすでに方々で知れ渡り、
数々の妨害や攻撃に遭ったせいか?やつれて見えた。
前半はほとんど回想フィルム映像の繋ぎ合せが多く、
彼が意気揚々と動き回ってくれたのは、中盤過ぎである。
いわば彼の映画で、彼の見せ場が削られているに等しく、
マネーと共に彼が躍ることを期待した観客はアレ?となる。
だが、言っていることは面白い。
リーマンショックに端を発した米国の経済危機は、すでに
世界中に否応なく不況の津波を引き起こしてくれており、
「信用」とは、いとも簡単に崩落することを証明してくれた
日本の某証券会社の経営破綻を思い起こさせてくれる。
その何年か後に当時勤めていた保険会社が破綻した私、
彼が友人だったらなぁ~なんて
(それでどうなったもんでもないが)今さらながら思える^^;
しかし、どうにもならないのは国民性?という。
資本主義云々の前にこの米国という国は徹底個人主義。
そんな価値観の元で富裕層に助け合いの精神を求める
なんてことは国民皆保険に賛成させるのと同じ位難しい。
(オバマさん、頑張れ!)
前作「シッコ」で描かれていた国民性は今作まで進歩なく、
低所得者がサブプライムローンに苦しみ、家を空け渡すか
占拠するべきかというリアルなシーンを見せつけられても、
制度下の羊・日本人には今ひとつ胸に迫りくるものがない。
しまいには「神」だ。神父さまが資本主義を批判されてるぞ。
そうか、困ったときの…ってこれをいうんだな。
彼が突っつく箇所は唐突で面白いが、突っ込み所も多い。
その裏側ってどうなってるの?と思う部分の説明が、ない。
例えば前作で、
優れた福祉体制の裏側に高額な税金システムがあることを
いちいち説明していては、きっと彼の身がもたないのだ^^;
では徹底個人主義民族を納得させるのは至難の業なのか。
そこでラストの本音。
「私ひとりではもう無理だ」。「あなたの力が必要だ」。
ごもっともです、監督。
(断食デモなど如何ですか?きっと身体にもいいと思いますよ。)
政治家と金融・経済関係者は全員必見!!
これ、すごい!! おもしろーーーい!!!
絶対、政治家と金融関係、経済界の人は全員観たほうがいいっっっ…というより、観てくれっっ!!!
一時期「グリーンスパンのやってることだから大丈夫」とかしたり顔で言ってた
親米派のエセ経済通も絶対見たほうがいいな、うん。
それにしても…
アメリカの資本主義(というより拝金主義)の真実にびっくり、、、
たった数パーセントが90%以上の富を独占していて、「貴族階級」と堂々と銀行からの手紙で呼ばれてるなんて、、、
これじゃあまったく、ジェーン・オースティンの映画で描かれていた19世紀のイギリスとおんなじ。
法律や政治は、「一部の金持ちの資産を貧乏人から守るためにある」という論理ですね。
あー、サイアク・・・
さらに今、日本でもJALの再建問題が話題になっているけれど、
まだ甘いかもと思わず思ってしまうほどの、アメリカ航空業界の厳しさ、、、
だって、パイロットの年収が2万ドル??
だからみんなバイトしなくちゃいけなくて疲れきってしまい、それが事故の原因ってどうゆうこと???
そして、そういった元凶=銀行やら証券会社やら政治家やらに
アポなしでがんがん取材に行ってくれるマイケル・ムーア、あっぱれです。
しかも、こんなテーマながらちっとも説教臭くならず
ちゃんとエンターテインメントになってる!!
と「アメリカ(の資本主義)最悪!」と思いながらも、
「こんな映画を撮って無事に公開できるだけ、まだマシになったのかも…」という思いもふとよぎりったり。
おそらく「くーーーっ、マイケル・ムーア殺してえぇぇぇ!!」と苦々しく思ってるアメリカの政財人はゴマンといるはず。
なのでCIAやらFBIやらには、当然ばっちりマークされているでしょうけれども、
ひとまず今は、「赤」のレッテルのもとに上映禁止にもなってないし、
かつてのチャップリンのように国外追放もされてないし、まして暗殺もされてないのですから。
まあ、アーロン・ルッソの例もあるので、不安はぬぐいきれませんが、、、
でも「不安」とばかり言って、ことなかれ主義でいるのが一番よくない!というのがこの映画で言っていることだと思うので、
まずは石川啄木や蟹工船あたりを読んで、意識を高めたいと思いますー
マイケル・ムーアが贈るザ・マネーショー!!
好き嫌いが
ハッキリ出そうな作品だなぁ。
私は“好き”派だけど・・・。
直近作品
『シッコ』がダメだった人は
鑑賞しないほうが懸命でしょう。
そのとき以上にマイケル・ムーア監督が出演しまくっていますし、
資本主義、社会主義などの用語を用い自論も展開しまくっていますから。
一応括りは
ドキュメンタリーになるのでしょうが、
切り取り対象に監督色が非常に濃くでています。
“限りなくドキュメンタリーに近しい映画”
この表現が一番シックリ来るような気がしました。
◇ ◇
〈 人生は思い通りにならないとのすり込み 〉
「世界の金融は米国の財閥が牛耳っている」
某日本人の著書に、このような文章が書かれていました。
日本のバブル崩壊、イラクとの戦争。
すべて米国の財閥が書いたシナリオ通りだと。
あとからこじつけなんていくらでもできるわい!と
読み終わったあとブックオフに叩き売ってしまいましたが、
今作を鑑賞してみると、あながちウソにも思えなくなってしまいました。
「米国金融機関救済のため国民の税金を投入」
しかし、その後はニュースで報じられている通り、
一般市民と比べるとありえない高額報酬を得ていたことがわかり非難轟々。
オバマ大統領立候補の際も金融機関は保身のため裏側から妨害国策。
だが、米国民はCHANGEを願いオバマさんを大統領に選んだのです
(その後の迷走ぶりは一旦おいておきましょう。みなさん結果を急ぎすぎです。
初めて尽くしなんですから、多少は多めに見てあげましょう。日本も同じかな)。
すると、国会議員が金融機関に反旗を翻す、
「金融機関に住居を差し押さえられたみなさん。立ち退かないで下さい」
続いて、住民に立ち退きを迫っていた
ある地域の保安官も立ち上がりはじめた
「本日より住民への立ち退き業務を一切中止する」
極めつけが、契約解除を通達された工場従業員
工場へ立てこもり、正当な賃金を要求。なんと
それは全国メディアにもとりあげられ、ついには
オバマ大統領までもが「従業員の主張が正しい」と擁護。従業員側が全面勝利。
〈 富裕層が怖がるのは民衆が立ち上がったとき。
なぜなら貧富に差があっても選挙の1票に差はないから 〉
オバマ大統領が誕生したその瞬間に、それは芽吹き始めていたのです。
◇ ◇
最後に戦慄が走ったのは
会社が自社で雇用した従業員に
受取人を会社にし、死亡保険をかけていた、その事実。
つまり、会社社員の死亡率が高くなれば高くなるほど儲かるということ。
ありえないでしょう。
裁判社会の米国ですが、
裁判には持ち込めないのでしょうか。
☆彡 ☆彡
他にもお金にまつわる
日本では考えられない出来事が紹介されます。
キリストを使った風刺コントには
声を出して、笑ってしまいました。
「米国失業率が改善した」
それを材料に、このところの日本の株価は上昇しています。
「日本もアメリカの真似をすると大変なことになるよ」と
マイケル・ムーア監督は警鐘を鳴らしていますが、真似する
以前に世界に類を見ないデフレ中の日本に、それだけの体力があるのかどうか。
政治上の関係もギクシャクしています。
今度は是非
日本のデフレについてのドキュメンタリーを作ってください。
う~~ん、かなり陰鬱な映画になりそうだな(苦笑)
マイケルムーア節炸裂!
マイケルムーアらしい、自らの体を張っての政治家への強行インタビューなどを含んだドキュメンタリー。アメリカ人の多くの人たちが住む家でさえ失い苦しんでいる反面、いかに中流階層の人々を犠牲にしてアメリカの大企業が利益中心で肥えて行ったかを面白く分かりやすく見せてくれる。失業予定の人々が立ち上がって、会社の上層部を動かすシーンは感動もの。日本では当たり前の労働組合のないアメリカでは、労働者が上層部に不満を持っていてもひたすら働くしかないという悲しい状況も見せてくれる。アメリカの一面を知る為にも日本人に是非おすすめの作品。重いテーマを軽く分かりやすく見せてくれるマイケル・ムーアの才能が今回も冴えている!
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