「Heathcliff ! It‘s me. I'm Cathy. I‘ve come home !」嵐が丘(1939) もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
Heathcliff ! It‘s me. I'm Cathy. I‘ve come home !
「恋」とはかくも激しくかくも恐ろしいものなのだと強烈な印象を与えてくれた作品。この後今日まで「恋」についてこれ以上にインパクトを与えてくれる映画にはまだ出会えていない。尚、原作の方は後日読んだが、この映画は原作の前半部分だけを映像化したものであって『小説・嵐が丘』の完全映画化ではありませんので。ヒースクリフとキャサリンとの愛憎のエッセンスを抜き出したものと思った方が良い。だからこの映画では一層「恋」とは相手への所有欲であり渇望であり憎しみであり一体化への願望であり、自分は相手であり相手は自分であり、二人で一人であり…を純粋な形で結晶化出来たのだと思う。こんな「恋」は一生で一回しか出来ないだろうし、死んでもそら化けて出てくるわな。
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