嵐が丘(1939)
劇場公開日:1950年12月1日
解説
ハリウッド黄金期の巨匠ウィリアム・ワイラーが、エミリー・ブロンテの名作小説を映画化した文芸ドラマ。荒野に佇む古い館・嵐が丘の主人アーンショーに養子として引き取られた孤児ヒースクリフは、アーンショーの娘キャサリンと恋に落ちる。しかし、キャサリンが上流階級の青年エドガーにプロポーズされたことを知った彼は、ショックから姿を消してしまう。数年後、都会で成功したヒースクリフは嵐が丘へと舞い戻り、自分を貶めた住人たちへの復讐を開始する。
1939年製作/104分/アメリカ
原題:Wuthering Heights
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2023年2月17日
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鑑賞方法:VOD
原作を読んだことがないので見てみた。
ヒースクリフは原作よりも優しめに描かれているようだが、これくらいで十分。それよりも罪が深いのはキャサリン。一番哀れなのはイザベラだった。
モノクロだが、セットも衣装も良いように思った。
名前だけを知っていたローレンス・オリビエを初めて見たが、体格がよく風貌もワイルドよりで、とても魅力的なヒースクリフだった。
2022年12月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
愛の物語+復讐劇。
退屈はしませんでしたが、巨匠ウィリアム・ワイラー監督作品の中ではさほど面白くはなかったです。
2022年11月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
NHKのBS放送で映画「嵐が丘(1939)」を見た。
劇場公開日:1950年12月1日
1939年製作/104分/アメリカ
原題:Wuthering Heights
ローレンス・オリヴィエ
マール・オベロン
デヴィッド・ニーヴン
ジェラルディン・フィッツジェラルド
「嵐が丘」と言えばオレにとっては
ケイト・ブッシュのヒット曲だ。
学生の時にレコード店ではじめてその曲を聴いたとき
強い衝撃を受けたことを覚えている。
明石家さんまの番組のオープニングで
長らく使われたので知っている人も多いと思う。
ケイト・ブッシュは
ドラマ版の「嵐が丘」を見てその曲を書いたらしい。
キャシーの父は街で孤児を保護した。
それがヒースクリフだった。
ヒースクリフはキャシーと愛し合うことになる。
後にキャシーは隣家のお金持ちのエドガーに求婚される。
キャシーの心はエドガーとヒースクリフの間で激しく揺れ動く。
傷心のヒースクリフが家から姿を消した後、
キャシーはエドガーと結婚。
幸せな結婚生活を過ごしたが、
米国に渡り成功したヒースクリフが戻ってくる。
嫉妬に狂ったヒースクリフはエドガーの妹イザベラと結婚。
それは心からの結婚ではなかった。
終盤には悲劇的な結末を迎えるのだが、
結果的に二人は愛を貫いたのかもしれない。
しかし、周りの人たちを不幸にしたと思う。
登場人物の中でいちばん常識的な人だった
エドガーとイザベラがとても気の毒だった。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
2022年9月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
先ず感じた事は『ペニストン』って男性の象徴だと思うが、何を意味するのか?
映画と小説は別の芸術だから、比べる訳には行かないと思う。しかし、この映画には原作があって、原作と同じ題名なのだから、原作の持つ主旨を変えては駄目だと思う。
この映画を見る限り、主旨を大きく変えているとまでは言えないが、ヒースクリフの性格が、名優ローレンスオリビエの印象に、悪い影響を与えない程度に描かれている。その点が共感できる範疇ではなかった。
また、映画の尺があるから、その時間の中で
100%表現する事は難しいと感じる。しかし、この原作は3代に渡る貴族2家族の愛憎でなければならない。それが、この映画では、2代に縮小されて、ヒースクリフとキャサリンの恋愛だけに収められてしまっている。ネタバレになるが、ヒンドリーはフランソワとの間にヘアトンと言う子供を作り、キャサリンはエドガーとの間にキャシーと言う子供を産んでいて、その続きがまた、恐ろしい愛憎劇を繰り広げられる。つまり、この映画は片手落ちの次元ではなく、原作の10%にも満たない。
さて、原作本の挿入画をバリュティスと言う画家が描いているが、僕は、この画家の展覧会を見に行って、『嵐が丘』のリトグラフを拝見させて頂き、その『オドロオドロした姿』に『嵐が丘』と言う題名がぴたりと感じ、原作を読む気になった。(6年くらい前)
読後、一人の貴族の気まぐれで、拾ってきた『ロマ』の子供に、メチャクチャにされる貴族の落ちぶれ方が、痛快で僕は感動したと記憶する。(あくまでも、僕のその時の解釈)(映画では、ヒースクリフが中国とインドとの間の貴族の子となっているが、原作は拾ってきた浅黒い子になっている)
キャシーとヘアトンで大団円になると言うことは、ヒースクリフの血は途絶えたという事だ。つまり、ヒースクリフは最初から招かれざる客で、彼の復習劇は、保守的なイギリス社会を前にして、一瞬で終わったという事だ。
原作は言うまでもなく、傑作だと思う。