東のエデン 劇場版II Paradise Lostのレビュー・感想・評価
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資本主義への問い
攻殻機動隊が民主主義への問いかけに対して、この作品は資本主義への問いかけに感じた。これはこの作品が作られた2009年の1年前、2008年のリーマンショックに対しての問いかけなのだろう。最後に亜東の「坂本龍馬などは綺麗に立ちまわって泥を浴びなかっただけで、この日本を変えてきたのは泥水啜りながら地道に変えてきた人たちである」という言葉にある気がする。ヒーローを求めても仕方がない。あえてあげるのであれば必要なのは泥をかぶる悪役なのかもしれない。人々は誰かのせいにしたいから。ただ悪役を作っても何も変わらない。大きなフレームとして、みなが地道に変えていくしかない。だからテレビの最後の答えである社会主義的回答から、映画バージョンであるシャアリングエコノミーのような答えに着地させたのではないだろうか。
尻すぼみ
100億円の持ち金でより良い日本を作り上げる義務を課された12人のセレソンたちによる頭脳戦を描いたSFアニメの巨匠、神山健治監督によるオリジナルアニメの劇場版第2作目。
劇場版1作目の直後のストーリーから始まる今作だが正直に申し上げるとえらく地味で大きなストーリー展開も無いまま終わってしまったような印象だった。
もちろん滝沢のメッセージや滝沢出生の秘密など気になる点もありはしたが、あれだけドラマティックなTVシリーズのあとの完結編としては少し残念だった。
ラストの新たな展開にほんの少しの期待はあるが、これ以上のモノを見たいような見たくないような気持ちになってしまうほど今作の雰囲気と木村良平ボイスの滝沢がカッコ良すぎた大好きな作品。
2015年02月13日(金)1回目
2019年11月24日(日)2回目@キネカ大森
とりあえず満足
神山健治監督の劇場最新作。
というか、昨年4月から始まった「東のエデン」作品の最終章と言った方がいいかな?
昨年4月からテレビアニメとして「東のエデン」が放映され、11話で一旦終わった。で、話自体は完結せずに、その後に劇場版を2作作ることになった。その後編。完結編。
観終わった感想だけど・・何とも言いづらい。。。
ストーリーは完結した。無理やりではあったけども。。
2作目はアクションのシーンはほとんど無い。話を完結させるため、ほぼ全編「会話」で終始してる。
で、完結のさせ方だけど、微妙に納得できない。。いや、、納得できるんだけど、そういう終わらせ方なのかー、とちょっと残念だった。おそらくそういう結論しか無いのかな?と思った、その通りになってしまったんだよね。。
結局「Mr.Outside=阿東さいぞう」の正体もわかった。まぁ、正体も何もそのまんまである。で、登場人物平沢とこの阿東との会話が、監督が一番言いたかったことなんだと思う。作中で「上がりを決め込んだおっさん」という表現で、ニートに代表される若者と対立させているが、結局その「おっさん」達も「おっさん達が築いた時代は間違いだった」と言われたところで、当時どうすればいいのか知ってたわけじゃない、誰が悪いわけじゃないという内容。
であれば、「上がりを決め込む」んじゃなくて、若者と一緒に何かしようぜ!そっちの方が面白いよ!というメッセージで終わる。
滝沢が去った後で、若者たちは豊洲に集まりフリーマーケットを開いたりして、秋葉原のように独自の経済圏を作り始めている。「おっさん」達はそれほど大きな変化はない(・・まるで今の政治&社会状況を反映してるよう)。しかし、一人一人の目立たない小さな行動が、徐々に大きな波となって、やがて大きな変化につながるんじゃないか?という「希望」を持てる形で話は終わる。
たしかに一緒に何かが出来るのが一番面白いんだろうけどね。。自分はどちらかというと、作中の物部の考え方の方が納得できる。日本国民は驚くほどシニカル。それが現実。自分が若干シニカルだからかな??(笑)滝沢のやり方も面白いんだけど、「おっさん」達を変えられるとは思えないんだよねぇ。。
その物部は結城と共倒れする形で話が終わってしまったのが少し残念。あのまま物部が死ななかったら、その後どう政府が変わっていたのかも見たかったな。。内務省を復活させ、国民を一度解体するという方向性で。
けど、ゴールしないとその他のセレソンはみんな殺されるという設定が実質無くなったのは興ざめ。それがあったからセレソンは頑張ってたんじゃないの?その話のたたみ方はちょっと無いと思う。監督の人柄がわかるたたみ方だけどね(笑)
それと、滝沢のお母さん、彩さんと咲とのくだりは必要だったのかしら?総理の子どもかどうかはDNA鑑定でわかったわけだし、彩さんが総理の愛人で、かつどうしようも無い人だったってわかっただけだと思うけども(笑)
いずれにせよ、ストーリーが納得できる/できないは置いといて、楽しめました。そして、この1年間楽しませてもらいました。
監督の次回作も期待してます!!!
このラストとラスト迄の展開、どちらにも納得感が持てません。
ひょんなことから100億円を使える携帯を渡され「日本を良くしろ」と言われた記憶喪失の若者と、その若者を助ける女性達の物語。
突飛な設定とスピード感のあるストーリー展開で好評だったTVシリーズの完結映画の後編です。
前編で興味を失いながらも鑑賞。予想通り残念な結果でした。
ラストがまったく感動しませんし、意味が分かりません。なぜ映画の登場人物で納得している人がいるのか意味不明です。どんな魅力的な設定でも、ちゃんと終わらせ方を考えてから作品にして欲しいものです。
それにしても、滝沢には好感がまったく持てません。成り行きとはいえ、東のエデンのメンバーにこれだけ負担をかけておいて、あのラストはないでしょう。
製作者側に「颯爽と立ち去る主人公は格好良い」・・・という思い込みでもあったのでしょうか?
見たから見たと言える
テレビ・アニメを最近見たので
劇場版も見ることにした。
東のエデン人気が私にはわかりそうで
微妙な気になる。
テレビアニメはまだましだが
劇場版になると規制がかなりかかった気もする。
語れば語れそうな気もするが
おそらく明後日方向の話を出してしまいそうなんだが
まぁ見た人と出会えは私も見たので少しは
思いのたけを吐き出せる気もするするが
まぁぼちぼち楽しめた。
50点
映画評価:50点
アニメ東のエデンから、この劇場版東のエデンⅡまでのストーリー自体は面白いと思ったし、内容もまとまっていたので観やすかった。
ただね
「スッキリしすぎて逆にスッキリしない」
この表現は見た人には解ってもらえるはず!
なんか人間同士の物語ではない様に感じますね、まるで登場人物が全てゲームに出てくるNPCみたいで、人間の形をした血の通わない何かが何かをしているんだと思ってしまった
現場ではなく会議室で作られている
そんな物語に感じました
それでも作り方は上手く、最後亜東をスリッパで叩くシーンにはスッキリ気持ちが良かったです
さらば!滝沢朗!
いやいや、まあまあ、本当このシリーズは変化球の類を入れずに直球投げてきますな!TVシリーズと地続きなのは勿論承知してるんですが、ここまでTVのノリで劇場版やってる映画ってのも珍しいのでは?ま、この緩いノリが魅力だったりするんですけどねw
これで完結なの!?という不満も別になく、ああ、滝沢はこういう選択をしたのかあ…という気持ちが先に立ちました。
大仰な結末でもなく、かといって納得できない結末、というのでもなく、これで良かったんじゃない?という結末。
咲ちゃんも黒羽さんの言いつけ通り、滝沢の為にぶっ扱いたしねw
いやあ、堪能しました。ありがとう。
ノブレス・オブリージュ!
終幕
テレビシリーズから続く長い長い「東のエデン」の旅、終了しました。
しかし、まだ続編行けちゃうんじゃないの? な結末でした。
ここまで引っ張っといてこんな終わり方なの? な感じもありました。
なので「東のエデン」シリーズを通してA-。
この映画だけの評価ならBですかね…。
もともと謎が謎を呼ぶ展開で、この劇場版2までに伏線や謎があり過ぎて、回収し切れていない感は否めません。
しかし、伝えたいメッセージや、感動的な台詞も多いので、
大作として受け止めます。
こうなるしか無かったかもね、というような印象です。
一連のシリーズで、長く深く楽しめましたので満足です。
なんだかんだ言ってもファンなら見なきゃならないですしね。
ちなみにTVシリーズ+劇場版1を観ていない人には何も理解できない映画なのでご注意を!
完結
シリーズ完結ということですが
なんだかあっさり終わった感が否めません。これはこれでいいという人もいるでしょうが、伏線の回収に追われ説明っぽくなってしまい、いまいち盛り上がりにかけました。
けれどまあおもしろかったんですけどね。
見事(?)完結
率直に、完結してくれてとてもスッキリしました。
各キャラの魅力もそのままで、安心しました。
ナンバー9の魅力が物語内でも不変的なのが確認できてよかったです。
しかし、1時間30分という尺なため、はしょって終わらせた感じがありました。
パンフレットが現在で一番作品を補足してくれるものということなので、
パンフレットを購入し鑑賞後に読みましたが、それだけでは補足しきれていない気もします。
※パンフレットは完全に鑑賞後用でした
けれど、すべて細かく説明するのもくどいなってしまう場合があるので、
これでよかったのかもしれません。
とにかく、ちょっと気になる点もありますが約一年間この作品に魅了されてよかったです。
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