(500)日のサマーのレビュー・感想・評価
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斬新な演出が最高
ストーリーは誰もが経験してるような内容なのに、見せ方が他に類を見ない演出方法でおもしろかったです。
時間軸がストーリーごとに区切られて前後したり、ミュージカルシーンもあり、インタビューのようなものありで、とにかく見せ方が上手でした。
主人公はピュアな若いサラリーマン。
通常のラブストーリーと男女が逆転していて、女性でも主人公に共感するところがあって、おもしろいと思います。
でも、何箇所か共感するという程度だったので、やはり男性ならではの心境だったりするのかもしれません。
サマーは本当にかわいい!
タイプでいうと女性が魅力を感じるタイプではなくて、何であんな子と反感を感じるタイプですが、ちゃんとかわいい女性になっていたのが、楽しく鑑賞出来た大きな要因だと思います。
もっとサマーが女性から嫌われるように描かれていたら、女性は見ていて楽しくないと思います。
サマーの心境や主人公が吹っ切れる様子など、分からないところもあったので、もう一度見たいです。
残酷なまでの「運とタイミング」 けどそれに尽きる。
なるほど、これはボーイ・ミーツ・ガールの物語。
恋愛モノらしい人物描写をせずに、淡々と男性目線で描かれる男のバカさ短絡さ単純さ思い込みの強さ。
サマーの人物設定はシーンとして盛り込むというよりはナレーションベースで、逆にサマーの魅力についてはズー・イー・デシャネルの演技で魅せている。
カクテルパーティーで初めて2人がしっかり会話するシーン、彼女はトムの驚きの表情を自分の顔にデフォルメコピーして目を見開いている。こういう部分にサマーの共感性の高さが現れている。
シーンとして盛り込まれた人物描写としては「人気がないからリンゴスターが好き」というのが印象深い。
ただ、「こんな話したのは初めて」というセリフが結局何の伏線にもなっていないように、サマーは本当に何も深い意味のある言葉は発していない。けど嘘も言っていない。
拡大解釈するのはいつも男の方。
主人公のトムが冴えない髪型というのも重要。
アバウト・タイムのティム然り、髪型に頓着しないというのは分かりやすい人物設計。
全ては見方、視点一つでひっくり返る。
トムがサマーの好きだったところを嫌いなところにすり替えるのはまさにその典型。
また、最後に招かれたパーティーでの理想と現実の乖離。虚しいけど、実際にこういう「思った感じと違う」というのは避け難く存在する。
どちらも男性特有の思い込みや皮算用が表現されていて面白い。
改めて感じたのは“serendipity ”(思いがけず出会う幸運)とそれを起こすために必要な3A("Action”“Awareness”“Acceptance”)の大切さ。
どこで何に出会うかわからない。
家に閉じこもってないで行動しよう。
それにしてもズー・イー・デシャネルという人間は本当に魅力的。国籍関係なしに見れば見るほどどんどん好きになっていく。彼女の魅力は普遍的なんじゃないか。
イエスマンをまだ観てない人にはイエスマンを、既に観ている人には海外ドラマ「NEW GIRL」をおすすめ。
ズー・イー・デシャネルがずっと可愛い。
現代版「恋人たちの予感」
実におしゃれな構成。
時間軸の対比とか、音楽の使い方とか、
LAという街がそもそもシャレオツ。
トム(J・G・レヴィット)にかなり同化出来た気がする。
何せサマーが可愛すぎる。ポニーテールサイコー。
そして翻弄され方も頷ける。男はバカな生き物。
決定的な別れを描いていないが、
始まりもそんなに「ここから」とか無かったから仕方ないだろう。
最後にサマーがトムに会いに来るのが、
見る人によってはbitchと映るだろうが、
彼女は打算ではな本能的にそういう女であって、
そういう女じゃないと惚れないと思う。少なくとも自分は。
ナレーターも良かった。「彼は確信した」
終わりまでおしゃれ。
終始男目線の話なので、女性が観てどう思うかは不明だが、
男性の共感度は高いであろう。
まだまだ幼さ残るクロエちゃんが、既に光る演技をしております。
物語の作りもすごいよかったけど‥
サマーが他の人と付き合うのも別にいいとおもうし合わなかったっていうのもわかるけどなんでサマーは自分のことをずっと好きでいてくれてるってのは知ってたのになんで一言「好きな人できた。」とかそれぽいことを離れる前に一言でもいいからいってあげなかったんでしょうか。「あなたとは付き合えない」だけでは行動と見合ってない。それに関してはひどすぎると思う
ストーカーにならなくてよかった!
友達以上恋人未満の関係
サマーと出会ってからの500日を、時系列を飛ばしながら脳内補完して進んでいく。
恋人にありがちなラブラブ期と倦怠期、付き合うに至るまでの微妙なかけひきとか、甘酸っぱい感じ、あとは突然態度が冷たくなる相手に対してのモヤモヤとか。
でも、トムとサマーは恋人ではない。
サマーは"本気にするつもりはない"から。
トムはサマーのことを好きだが、拒絶されたり今の関係を壊すのが怖くて、"友達"として、デートしたりセックスしたり。
いわゆる付き合ってるけど片思い状態で、でも気まぐれにサマーもトムに愛情を見せたりするもんだから勘違いするのも仕方ない。
サマーもトムを嫌いではないけれど、"本気にするつもりはない"というか、"本気になるまでの好きではない"んだと思う。好きは好きでも、そこそこの好き。デートやセックスはできる程度には好きだし、それも、愛といえば愛。
サマーがトムをキープ(聞こえは悪いけど)して、トムが連絡を取らない間に、結局別の人とあっさり結婚してしまって、ビッチとか言うけど、
もともと恋人ではない関係でトムもそこを積極的にどうにかしようとしなかったんだから、責められないよね。
でもサマーが結婚したことで、トムが一念発起して仕事を辞め(というかヤケクソ)、新しい一歩を踏み出すところは、少し見直した。
今までのトムなら、妥協して、ぬるま湯に浸かるように会社に居続けただろうから。
そんなところは、サマーの影響だと思う。
理想と現実の二分化・ラストの夏から秋に、という演出も好きだった。
少女の方が女心わかってるあたり、男の人ってダメなんだなあと苦笑。
顔だけサマー
同僚のサマーに運命を感じ一喜一憂するトムと、真剣交際はしたくないサマーの出会いと別れの500日間。中々の良作と聞いたので見てみたのですが、期待外れでした。サマー役の女優さんはとても綺麗でおしゃれで気持ちが上がりました。でも、作品内ではサマー現象という経済効果が出るほどのモテっぷりだというのにその魅力は封印。もっと魅力や小悪魔ぶりが伝われば納得できたのですが。これじゃあただ可愛いってだけで勿体なく感じました。口では真剣交際は嫌と言っていたけれど、次に付き合った人とはアッサリ結婚。この辺は「あるある」と共感できました。ちょっと眠くなる作品。
確かに恋愛映画じゃない
スミス好きの知人が、好きな映画にこれを挙げていたので観ましたが、なるほど分かりやすい(笑)。
他にも、ジョイ・ディヴィジョンのTシャツを主人公が着ていたり、小ネタも楽しめました。
恋愛映画ではなくて、恋愛を経験して成長する話。トムはもちろんだけど、サマーも。作り方次第では安っぽい作品になりそうだけど、この監督さん、上手です。良作に仕上がってます。観た後もいろいろ考えさせられますが、やっぱり平く言ってこの2人は合わないよなぁ。
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梅雨どきの貴重な晴れ間、さらっと気持ちの良い朝にぴったりなサントラ...
梅雨どきの貴重な晴れ間、さらっと気持ちの良い朝にぴったりなサントラを聴きながら、映画なのに美男美女ってわけでもない恋愛映画のシーンを思い出す。
一目惚れ、趣味が合う、くだらない事で楽しめる。そんなキラキラしたテンポのいい映像と音楽で引き込まれ、彼らの心情に頷く。
特別な話でもないんだけど、型にはまらない考え方って言うのだろうか?千差万別、物の考えに一つとして同じなんてないっていう広がりを感じる、とてもいい話だった。
付き合うとか別れるとかそんなんじゃなくて、彼らが成長したとか、視野が広がったとかそこが重要だなって思う。
白黒ハッキリに拍車がかかりそうな私には、柔軟性を気がつかせてくれるいいタイミングだった。
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