シュアリー・サムデイのレビュー・感想・評価
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大金をかけた文化祭作品
観る前は「若いアイドル俳優が作った映画だというだけで叩くような人もいると思うが、自分はそういう大人ではいたくない。偏見を持たず、素直に監督の世界観を楽しみたいと思う」と思っていました。でも観た後は…「周囲の大人は敢えて監督に恥をかかせたいのだろうか。大金と人脈を使って文化祭自主制作レベルの映画を作るとこんな感じになるのかと思った。大人の鑑賞に堪える作品ではない。これで監督が叩かれて目を摘まれることのないように願う」というのが率直な感想。
小栗旬 あなどることなかれ。シュアリーサムデイ。
小栗旬くん、映画を撮ってくれてありがとう。
初監督の映画を見れて嬉しかったです。
観客のほとんどが若い女のこの中にまざって、いい歳のおばさんがはずかしげもなく、
声を出して笑いながら見ました。
色々様々な、人間が生きていくうえでの問題点を盛りだくさんにちりばめて、
その問題点の一つ一つが、ばらばらにならずにうまくまとまっていて、あきさせず、
適度に惹きつけられて・・・。
見終わって場外に出たときには、身体の中に清清しく、
爽やかな風が吹き抜けて行く様な感覚がありました。
これからも、沢山、映画を撮っていっていただきたいとおもいます。
俺、甘いかなぁ~。
ガムシャラでいいのだ!
某番組で話していたが、監督はガイ・リッチーの『ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルス』(名前長ぇけど傑作)が大好きで、今回もそれを意識して撮ったそうな。
確かにオープニングのハイスピード撮影や選曲の感じ、複数の物語が絡み合う展開(しかもヤクザ絡み)とかは明らかに意識しているなという感じ。
だが正直に感想を言わせてもらうと、この映画は色々な点で拙い。
まず空に踊るタイトルからして過剰にコミカル。各キャラの台詞や所作、各エピソードのまとまり、話が過去に飛ぶ際のテロップその他の細かな演出など、『拙い』と感じる場面は少なくない。
特にヤクザのボス(名前は……自粛します)は、衣装も演技も含めてやりすぎ感強し。
しかし!である。
普段の僕なら最初の時点で『リアリティが無い!』だのと言って白けてしまう所だが、この映画は最後まで楽しめた。
何故かって、作り手がメチャクチャ楽しそうに撮ってる感じが、そして何より『観客にも楽しんでもらおう』という努力が伝わってくるからだ。
まず自分が伝えたい物語があり、それをベースとしてどうしたら観客を笑わせ、騙し、感動させる事ができるか。この映画はそれを懸命に考えていて……しかも成功している部分も少なくない。
豪華脇役陣も適材適所な感じで楽しいし(お休み中の岡村さんも大活躍)、思わず熱くなるシーンもある。
特にハイライトである路上ライブのシーンが泣ける。
お先真っ暗な今の世の中で、それでも笑って生きていられるのは、この映画のような馬鹿で楽しい友達のお陰だ。
少しの間でも辛い事を忘れさせてくれる友人を持つ人ならきっと、その友人の顔が浮かぶ筈だ。
また、うまく表現できないが、この映画は、邦画を観た時に感じる閉塞感のようなものがまるで感じられない。どこかカラッとした、異質な感じが面白い。だからこそ噴水や子供時代など、センチメンタルなシーンが長いという『いかにも邦画』な所があるのが残念でもある。
この映画は、小栗旬という俳優の人気ありきの企画か?
その通りだろう。
だがどうだ、当の本人はそんな事はお構い無しに、実に楽しそうに撮っている。
映画の終盤で、竹中直人が「勢いだけじゃねえか」と笑う。
それでいいのだ。どうせ勢いを無くしてゆく人生なら、ある内に使っとけ。
勢い上等。馬鹿で結構。ガムシャラでいいのだ!
次回作への期待を込め、観て損無しの3.5判定。
<2010/7/17鑑賞>
きっと、いつか。
意外と観れた
う~ん。。
クドカンのノリに、誰にでもわかる楽しさを乗っけた感じ。
ようするにわかり易い映画です。退屈・中だるみ無しで見れますよ。
ただ感じるのは、
小栗旬監督作品ということを前面にアピールしすぎていると思う。
作品が良いだけに監督ばかり目立つというのは残念。
映画のコマーシャルも小栗監督が映画の良さを語っているものばかり
テレビで流れているため、本当の映画ファンが見たくなるものではないと思う。
普通、映画の映像を多く見せるコマーシャルしません?監督が前面って・・。
小栗監督の人気ありきの映画って感じの印象を受けましたね。
(そうなんでしょうけど・・)
小栗監督は誰に見てもらいたい映画を撮ったんですかね?
自分のファンですかね?
将来を見出せず、馬鹿だけど何かを変えたいと思っている
若者ですかね?
それなら映画ではなく、ドラマの方が見てくれるんじゃないかな?
映画館ではなくDVDで十分ですね。
てんこ盛りにいろいろな要素を失敗を怖れず挑戦し、見事に玉砕した仕上がりとなりました。
本作のテーマが、『失敗を気にするな』というもの。そんな小栗監督が、失敗を肥やしにするというスタンスで取り組んだ作品だけに、随所にあり得ないという現実感を超越したシュールなストーリーが満載。『ソラニン』のように、6人の同窓生の青春群像劇として、テーマ曲の「シュアリー・サムデイ」(「いつかまた」という意味。)につなげればいいのに、だてに数多くの映画作品に出演し、数多くの名場面に遭遇して、俺だったらこう撮りたいとモチベーションを暖めてきただけに、てんこ盛りにいろいろな要素を失敗を怖れず挑戦し、見事に玉砕した仕上がりとなりました。
だいたい冒頭からして、学園祭中止に腹を立てた主人公グループは、学校に立てこもり、学園祭中止を覆さないと校舎を爆破するといって、手違いで本当に爆破してしまうのです。当然犯行に関わった生徒は少年院送りとなるはずが、高校退学だけで済んでしまったのがヘンだと思いました。
この高校爆破がきっかけとなって、3年後に偶然再会したメンバーが事件に巻き込まれます。それはヤクザになったキョウヘイが、タクミの目の前で組の資金の3億円を奪われるというものでした。
タクミが店番するバーまで乗り込んだ、キョウヘイを追って乗り込んだ組の親分の台詞が余りに理不尽です。その大金を翌日まで払わなかったら、タクミたちグループの家族友人全員皆殺しだというのです。
ここから学園祭で歌えなかった曲をのライブを目指す青春バンド劇かと思っていたのが、サスペンス・アクションに大変身します。
タクミたちは、現金を奪った謎の女性を追いかけるうちに、その人物がかつて小学生時代に母親ではないかと尋ねていった憧れの人だったことが分かり、その女性が自分たちの仕掛けた校舎爆発の影響で運命を狂わさせられたことを知ります。
おかしいのは、女性の行方を追っているときでも、人に命令しておきながら、組員が追っかけてくることです。まるでそういう絵を撮りたいから、理不尽なシーンを繰り返しているとしか思えませんでした。
さして組のヤクザに捕まった主人公グループは、公衆の面前でリンチに合います。拳銃で殺されそうになるのに、誰一人周囲の通行人は警察を呼ぼうとしません。
そんなことより、タクミの父親は元暴力団担当の刑事。いくらオヤジと不仲とは言え。そんな深刻な事態に陥ったなら、店に乱入された時点で、連絡するはず。
切羽詰まったメンバーたちは、落とされたあげく、3億円の資金を確保するため銀行強盗まで実行に移してしまいます。刑事の息子なんだから、どうしてそっちを思いつくのか。父親に相談出来ないのかと苛立ってしまいました。
父親に相談すれば、10分もかからず平安なエンディングが迎えられる筋書きだったのです。
小栗監督の役者仲間が多数参加しているので出演陣は大変豪華です。小栗監督が主演指名した小出恵介は同年代の俳優では一番芸達者なだけに、激しい感情の切れ方や早口の機関銃のような台詞回しが見事決まっています。青春群像劇としては、個々のキャラも立っていて悪くなかったので、脱線しなければよっかったのにと残念でなりません。
とにかく2時間しらけばっなしで、早く終わればというような作品でした。終わってから試写会会場に深いため息が充満しておりました。
ところで、エンドロール後にもワンシーンあります。本編で台詞に出てくる「異性変換器」を試そうとするシーンですが、特にどうってことはありませんでした。
監督デビュー作にして及第点
ゆうばりファンタスティック映画祭にて鑑賞。
小栗旬。ある意味では恐るべし。
現在の年齢、初メガホンであることを考えると、これくらいの点数を
つけても良い気がする。
そんなに期待していなかったのは確か。
ただ、良い意味で裏切られた。
ちょっと有り得ない豪華キャストであることを差し引いても、
ストーリーがきちんと成立しているし、小出恵介の演技も悪くない。
遠藤憲一、吉田鋼太郎、原日出子といった脇を固める出演者の抑制が
効いていそうで、全然効いていないところに笑い、
実に地味だが横田栄司の演技も久し振りに堪能できた。
映画としての完成度でいえばスコアよりも低めに見積もらざるをえない。
ただ、次回作に期待させてくれる何かがこの作品にはある。
惜しむらくは、公開2週間前に「踊る大捜査線」が明け、同日に「借りぐらし
のアリエッティ」が封切られること。
それさえなければ、そこそこ興行収入も見込めたはずなのに。
10代20代向けの映画
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2010
が終わりましたので、書いても宜しいのかな…
ゆうばり映画祭の前に試写会で観てしまってたのですが、
書けなかったんです
小栗旬初監督作品という事で話題の映画です
一言で言うと、物語は面白いです(^^)
ただ、もしこれが2作目3作目の作品だったら、
どうかな~という印象は有りました(-_-)
それは、噴水前のヤクザとのシーンとかね、その他…
まあ、個人的な印象ですし、
もしかしたらカットされてるかもしれないので差し控えます
この作品の1番の見どころですが…
人気俳優陣が脇役で出ているところでは?
と思います
例えば、交番のお巡りさんとかネ(^m^)
所々に出演している俳優陣が豪華なので、
それを見つけるのが楽しかった
更にエンドロールは見ておいて下さい
気付いた方は最初に『え?あれ?!』と思います
そこからまた物語が始まりますのでネ
この映画に一言物申しますと…
竹中直人さんの使い方が最初から最後まで
エエエエ~~
な使い方でしたf(^_^;)
多分なのですが、
きっと小栗監督が竹中さんの事を尊敬してるんでしょう
なんかね、竹中さんの役は竹中さんでなくても良かった
って思ってしまったんです
小栗旬としてイメージしてる竹中直人なんでしょうネ
でも、竹中さんの演技が、観てる自分からは息苦しかったです
鳥でいうなら羽ばたいていない、籠の中
って感じでした
あとは疑問に思ったのが…
劇中に煙玉が出て来るんですけど、
現実的には、命の危険が有るシーンで使わないかな?
まずはピンチになるカーバトルのシーンで
使おうと思わないかな?
なぜ、あそこまで使うのを引っ張ったのか…
これはきっと、
煙玉を使うストーリー
を先に思いついてしまったんだと思う
本当なら、隠すなら煙玉が有ったんじゃないの?
というのがストーリーとして疑問でしたネ(-_-;)
小栗旬初監督作品で人気俳優陣
内容も面白いので、若い人達にはオススメ作品だと思います
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