劇場公開日 2010年4月3日

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「10代後半に劇場で見られたことに感謝」ソラニン タブローさんの映画レビュー(感想・評価)

4.010代後半に劇場で見られたことに感謝

2024年9月22日
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鑑賞方法:映画館

この映画、わりと世間の知名度は高いようで、この前この映画を見たことはないけどプロットは知っているという知り合いから「事故死した元カレを忘れるためにバンドで歌う映画でしょ」と言われた。
うん、まあ確かにそうなのだか。そういうプロットではあるのだが、それは全然本質的ではないよなと。
この映画の魅力は、モラトリアムを抜けきれない新社会人の虚無感と鬱屈した青春をリアルに描いている点である。
確かにあらすじもドラマチックではあるのだが、見所はそこじゃなくて全体を流れる虚無感がダルくもどこか心地よい映画だよなぁと思いながら何度も見返してしまうあたり、好きな映画なのだなと思う。

タブロー