「【茫漠たる未来への不安を抱える青年達が、ロックを通じて一歩を踏み出す姿を描いた喪失から再生をテーマにした青春映画の秀作。芽衣子を演じた宮崎あおいさんの透明感ある歌声が素晴しき作品でもある。】」ソラニン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【茫漠たる未来への不安を抱える青年達が、ロックを通じて一歩を踏み出す姿を描いた喪失から再生をテーマにした青春映画の秀作。芽衣子を演じた宮崎あおいさんの透明感ある歌声が素晴しき作品でもある。】
ー ご存じの通り、今作は今や邦画の第一人者の一人となった三木孝浩監督の長編第一作である。ー
◆感想<シンプルに示す。Caution!内容にやや触れています。>
・久しぶりに鑑賞したが、宮崎あおいさんの透明感ある歌声や、売れないロックバンド”Rotti"のメンバーを演じた芽衣子(宮崎あおい)の恋人でもあるギタリスト兼ボーカルの種田を演じた高良健吾、ドラムスの熱き思いを持った心優しき男ビリーを演じた桐谷健太(特に良い。)、ベースの加藤を演じた近藤洋一(サンボマスター)の自分達の未来への茫漠たる不安を抱えつつ、日々を過ごす姿が良い。
・又、芽衣子の親友である伊藤歩さん演じるしっかり者のアイが彼らをさり気無く支えている姿も良い。
・未来への不安を抱える中、青年達が口にする、言葉も良い。
”あの頃の空はずっと広かった。”
”逆らってみるか、流れに・・。”
”大切な人が一生懸命な時は、黙って見守ってあげよう。”
”人生って、只生きているだけで良いんじゃない?”
<ラスト、恋人だった種田の代わりにライブハウスのステージに立つ芽衣子。
そして、アジカンが曲を作ったスリーピースロックバンドの演奏シーンと、芽衣子を演じた宮崎あおいさんの透明感ある歌声が素晴しき作品。
仲間の死を乗り越えて、新たなる一歩を踏み出す青年達の姿が心に残る作品でもある。>
コメントする