「八方塞がり」ソラニン ちさんの映画レビュー(感想・評価)
八方塞がり
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映画が公開されてから約10年経って、当時は人気絶頂だったアジカンの曲とサブカル漫画の王道の浅野いにお先生の作品を映画化させると聞いて即映画館に向かった。
その時の感動はバンドに対する憧れの青い感情と「芽衣子さん可愛いな」とか「こんな可愛い彼女いて幸せなのになんで種田死んだんだよ」でもラスト感動したしいい映画だなってそんな感じだった。
そして10年ぶりにに鑑賞して、今の邦画にはないような昔の邦画独特の間を作り表情や雰囲気で解釈させる映像が疲れた体に心地良く感じ、ボーっとゆっくりと時の流れを感じながら見れるかんじ。
昔は理解不能だった種田の行動も、男としてのプライドと夢もどっちかずな自分に嫌気がさして起こしたと今ならなんとなく理解出来るし、ただ可愛いと感じていた芽衣子さんもちょっと重いなーと感じるシーンもあって。
傍から見たら可愛い彼女と良い仲間がいてまだ若いんだから就職先なんか探そうと思えばいくらでもあるし他人から見たら羨ましいくらいなのに、それでも別れと死を選んだ種田はきっと他人から見た幸せなんかに一切興味はなく自分にとっての幸せは一本だったんだね。
また10年後20年後またソラニンを見たらどう感じるだろう。
それまでまで生きてたいな。
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