インセプションのレビュー・感想・評価
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脳みそが汗だくになります
企業スパイの主人公が、成功は不可能と言われるミッション「インセプション」に挑みます。
主人公が求めた報酬は大金ではなく、「子どもたちに会うこと」、このへんの設定がこの作品の巧いところです。『マトリックス』観た後と同様の衝撃を受けましたが、『マトリックス』は突飛な設定への味付けがアクションだけやったのに対して、本作は「家族への愛」「自分との葛藤」「過去への後悔」といった普遍的な感情を孕んだ悲しいストーリーでも観るものを惹き付けるところがワンダホーです。
常識的な発想の数歩先でストーリーが展開され、気を抜くとなんのこっちゃ訳が分かりませんが、主人公を理解したいと思わせる部分が少なからずあり、追いつこうと頑張れます。真新しいストーリーですが、パーソナルなストーリーを織り込むことで、共感でき、擬似的に体験できるのです。
途中でおっさん共がぐるぐる巻きにされたりと、笑かすシーンもありますが、それ以外は脳で汗をかくと同時に、泣ける映画です。本当におもしろかった。もう一回観てもいいかな。
最初のディカプリオ
最初のディカプリオで思わずこれタイタニックの続編?と思ってしまい、それが気になって冒頭の話が頭に入りませんでした。
内容は自分には難しかったです。映像も街がたたむやつは面白いとは思ったんですがそれ以外は…
渡辺謙のおじいちゃんが再登場するシーンでも肩すかし感がありました。老いた二人が手をつないでるシーンは幸せだったということが伝わって良かったです。ディカプリオが執着するほど奥さんのことを好きだったということが分かったので。
あと自分がのれてないせいもありかなり長く感じました。
最後、夢オチじゃないのが(自分の解釈ですが)せめても救いです。あれで夢ならもっとわけがわからない。
この作品は理解力がある方なら十分楽しめると思います。
頭をフル回転させる映画
要らぬ、心配したくなるかも!?…
「夢」の映像化という、
ある意味、映画発祥当初からの夢の視覚化実現か?
荘子の「胡蝶の夢」とか、ユング心理学的(?)精神分析手法あたりから影響を受けたかのような、
夢の中にいるのは、分かっている(?)のに、他人の夢の中だからか(?)、
自由が効かず夢のまた、
夢(本作品では、「夢」を階層風?に、捉えていて、第4層目を最深部のアンタッチャブルな危険領域的に、設定?)
に翻弄されてしまい、
とうとう現実に戻れなくなってしまう、
といったカンジの
作品という名の幻想(「夢」?)を観て(観せられて?)しまっている観客をも巻き込んでしまう、かのようなロシアだかのマトリョーシカ人形的入れ子細工状の内容だったはず…
←たしか、…「コマ(本作中で、主人公が、「夢」と「現実」を判断する為に、考案した「シンボル」的な役割だったから、夢に飲み込まれてしまったのか?夢の中で、夢見ていたのか?…)」
は,回り続けていたはず…
(←要するに、御覧になった方なら、分かる通り、まだ?、「夢」は、続いているんだ、…?という不毛感というか、徒労感というか、脱力感というか、何とも表現するのも難しい—それこそ、観た人によって違った感情を抱くに違いない"シーン"からの感想です…)
でも(?)、
「夢」から戻れ(ら?)なくなってしまった本人(主人公?)が、幸せだったなら、それは、それでイイの(それも、また有り?)かも?…
な〜んて少々、ある意味、危険極まりない(「夢なら、覚めないで、おくれ!」的な?)
思想に、傾倒してしまいそうになりました…
映像は、
実に、いかにも、夢に出てきそうなシーンの連発(中には、日本人の中のある筋?には、お馴染みの"ドリフのコント"風まで、登場!?)
で、本当に他人(ヒト)の夢を見せつけられている気分でした.
にしても、
レオ様は、最近、コノ手(?)の精神的題材を扱った作品にばかり、出演している気がするが、"現実の御本人"の方は、(精神的に?)大丈夫なんだろうか?
表現者が、そういった題材に、惹き付けられてしまう時は、得てして、自身が、病んでしまっている場合も、多いらしいなんて言われるから、ひょっとしたら、ヒョッとするかも?…な〜んて、ネッ!?
期待以上!
瞬きを忘れる程の
監督の知的冒険心が随所に、新しいインテリアプローチの映画!
先週末見た「インセプション」が予想以上に、面白かったです。映画を見ている間も、見終わったあとも静かに興奮していました。
新しい「発想」に触れたときの感動です。
さて、何が面白かったのでしょうか?思いつくことを箇条書きにしてみたら、案外自分の考えがまとまりすっきりしました。
「映画はやっぱり脚本、アプローチとして新しくとにかく面白い」
「監督がクリストファー・ノーラン、あのメメントの!(やはり、と唸る)」
「他人の夢を支配する、などサイエンスで実現できそうな感じがしてしまう」
「夢を共有し、アイディアを盗むのは簡単だが、植え付けは難しい。という概念」
「夢を支配し、他人を支配する、という新しい悪巧み」
「夢と現実の識別のためのメタファーとしての、コマの存在の小技感」
「夢の階層と時間の概念の考え方が、話のロジック、展開として重要なこと」
この在りそうで在り得なさそうなサイエンスなアプローチの脚本は、グイグイ引き込まれてしまいます。
監督のクリストファー・ノーランは、あの「メメント」の監督でもあり、発想、着眼点、構成など随所に知的な冒険心を感じ取ることができます。
(初めて「メメント」を見たときに、こんな発想を映画にしてしまうなんて、と少しだけ呆れて、非常に驚き感動したことを思い出しました。)
あとは、
渡辺謙が格好よかったこと、彼の老いぼれた特殊メイクにショックを受けたこと。
ディカプリオにいい感じのオッサンらしさが出てきたなあ、とか。
CGって年々凄くなるなあ。
スペシャルサンクスにJR東海と書いてあって、「おっ」と思ったことなどなど。
いやー、もう1回見たい映画です。細かいところも確認もしたいです。
建物とか山とかいろいろな空間が出てくるので、映画館の大きなスクリーンでそれを感じられたこともよかったと思います。
合理的に複雑で楽しい。
予告編とかで「他人の夢に入って情報を盗む」話だと思ってました。
たしかにそういうのを本業にしているのですが、本作の中心はその本業とは違う作業を強いられる。
本編が割と複雑なので、もっと本編に立ち入ったストーリー紹介でも良かったんじゃないかと思ったり。
というわけでこのインセプション、難しいとの評判が多かったので気合を入れて観たのですが、単純ではないけれど、幸いにして聞いてたほど難しい作品では無かったです。
「他人の夢に入り込んでアイデアを盗むことを生業にしているコブ。そのコブに与えられた今度の任務は、他人の夢に入り込んでアイデアを『植えつける(インセプション)』こと。薬剤会社の跡取り息子に偽りの開眼を植えつけるためにターゲットの深層心理に深く入っていく。しかし、夢のなかでは具現化したコブのトラウマが邪魔をしてきて…。果たしてコブは『インセプション』に成功するのか、そしてコブはトラウマを乗り越えられるのか!」
といった映画紹介が予め与えられてれば、混乱しなかったのかも?
混乱するとしたら、「夢のまた夢」が計画段階で3層、実行時には4層(+α)まで入り込むこと、その入り込みの目的が、悪意をもってポジティブなアイデアを植えつけようとすることにあるあたりに原因があるかもしれないと思いました。話のいちばん外側の流れをきちんと把握していないと、下の世界の(偽りの)ストーリーに入り込んでしまう。
その意味では、犯行計画についての説明がもっと親切でも良かったかもと思ったり。入り込む前の一言二言で目標ができてしまう上に、そのシーンは割と単調で眠い時間帯なので、観客の注意が逸れやすい。作戦会議をもっと親切にするとか、1段深く入るたびに「その階層での目標」(例えば「側近への不信感を植えつける」)を確認していれば、より親切な作りだったかも?
それでも「夢の中の夢」という設定には最初にチュートリアルを設けているので、いくらかは配慮があったと言えるのかもしれないですね。
冒頭のサイトーへの新入で、2階層の「夢の中の夢」や「キック」(&音楽)といった道具を紹介している。
ラストシーン。夢と現実の交錯を扱う作品では、ラストが夢か現実か判らないようにするのは常套手段であります。ただ、虚無はともかくとして、素晴らしい夢に入るには寝入りが必要だったはずで、虚無から直接に自分の夢へと入りうるという説明がなかったことからすると、あのラストが夢だとするとあまりにそれまでの筋とずれてしまうのですけど。
他方、罪の意識が現実の証という話が終盤に出ており、キリスト教的世界観に通じるものを感じたことはさておき、コブの世界観をそのように描いたならば、あの幸福な世界でのラストは夢っぽさがないとも言えない。
話の筋の複雑さに隠れてしまいますが(その意味ではMATRIXとは逆かも)、アクションシーンもアイディアのあるものがありました。
回転重力格闘(無重力ではない)とでも言うべき第2層の格闘はなかなか不思議。
というわけで。ハリウッドらしからぬ複雑な話で丁寧な鑑賞を要求されますが、基本的に論理的に筋の通ったストーリーなので、不安を感じずに複雑さを楽しめました。
正直疲れた
凄く作りこまれ、楽しめるエンターテイメント
久々にブルーレイ(映像ソフト)を買って、何度も観たいと思える映画でした。
正直内容は難しいです。
自分も完璧に理解はできていません。
特に冒頭部分は理解が難しかったです。
しかし観ているうちに物語の世界に慣れました。
人間の心の描写、夢に夢を重ねるなどのSF要素、そして観ている人間に謎を残す演出。
とにかく素晴らしい物でした。
とても面白いです。
ノーラン先生じゃなければ・・・
世界感は大変面白いし、個人的にも好きなジャンルですが、ノーラン先生でない監督さんでプリオさんじゃない主演で見たかったです。
役者さんのせいじゃないですが「シャッターアイランド」デジャブが・・・
とりあえず長い!!
せっかく「夢」っていう核があるのに「謎の大企業」とか「銃撃戦」に時間とお金をつかうのはもったいないです。 会社の要望かもしれないですけど・・・
列車つっこんでくるのはいいけどありきたりな銃撃戦は・・
夢でちょー面白い殴り合いとかできるんだからそっちでいかないと!
うまいでしょ演出が鼻につく(パラドクスさ)(客にも働け・・)などなど
肝心のインセプションはさりげなくじゃなかったの?
そのまんま「会社つぶせ」いっちゃってるじゃん!
最後の駒のくだりがもっとひねって魅力的になってたらな~
「ダークナイト」の再来ならず
でも、おすすめです!
「インセプション」というタイトルも秀逸
夢なんでしょ
感動は無し
映像はすごかったし、ストーリーも今までにないものだった。
しかし、映画を見た後の感動がわいてこなかった。
重厚感があった映画なのになぜ感動が無かったのか・・・。
自分でも何度も今日の映画を反芻したが、感動しなかった理由がよくわからない。
もう一度、見る必要があるかもしれない。
タイトルが気になるが、
inception。辞書で訳すと「発足、初め、発端」。
映画では「移植」って言ってたけど・・・?
移植は「transplant」。
まあ、いい。
鑑賞者に対して、「考えてください」という投げかけを
したかったのでしょう。「いつまでも、頭の中で考えてください」と・・・
コブが言ってましたよね「移植をするとどんどん、膨らんでいく」って。
それを、狙っただけなのかな?
最後のシーンは「夢」or「現実」?
意見が分かれるところ。
皆さんは、どっちですか?
SF的な設定がかなり複雑
いやあ、SF的な設定がかなり複雑で、大まかにしか理解できませんでした。たぶん何回か見直さないと、何がどうなっているんだか、細かいところまでは理解出来ないと思います。
渡辺謙は、いい味出していると思うのですが、一貫してディカプリオvs渡辺謙という対立関係なのかと思っていたらそうでもなくて、映画全体を通してみると、それほど活躍していたという印象でもないですね。
最初の方の仲間を集める場面で、これはきっとモロッコじゃないかと思う場所が出てきました。自分が行った場所そのものではないのですが、街の雰囲気がなんとも言えずモロッコ。あとで色々調べてみると、どうやら本当にモロッコでロケをしたようです。
映画の内容とは関係ないけど、会社帰りに途中下車してレイトショーで見たら、終電が終わってしまい、3.5駅分ぐらい歩いて帰りました(^^;)。普段、その映画館はレイトショーでも必ず終電に間に合う時間に終わるのですが、もしかしたら夏休み時間でスケジュールを組んであるのかも。
CGに負けるな。ガッツ溢れる映像美。
第一に映像が凄い。夢を建造物にたとえて映像化。情緒に頼った画ではなく、現実にある、ありそうな画に拘ったので、夢を見ている人間以外(つまり、観客)にも夢と現実の区別がつきにくい。区別がつかなくても納得できる。
以前、『サマーウォーズ』を高評価したのと同様の理由で好印象。画面の中の世界で統一感があった。
夢にも意識の深さの差で階層があり、深層意識に近い程、時間の進みが早い、という独自ルールを上手に使ったストーリー展開が秀逸。
『ギルバート・グレイブ』で身障者の弟役で出演していたデカプリオ。『ガラスの仮面』で読んだ役者がいた。「天才だ」、内容よりも名前を覚えてしまった。その後のアイドル扱いと、実力を疑うかの様な専門家の評論に疑問を感じていたが、近年、変わらぬ実力を再評価されている。今回も期待を裏切らない。
名前はまだ覚えていないのだが、『28日後・・・』で主役の青年を演じていた人が、今回、記憶植付のターゲットになる大企業の創業者の2代目として登場。ぱっと見、二枚目なのに、どこか抜けていて、陰がある役は絶品。
渡辺謙の存在感は異様な程。もう、三船敏郎のような扱い。その他も渋い配役。安心して鑑賞できた。
すばらしい!上映期間中にまた観たい
傑作
ヴィジュアルエフェクト・コンセプト・ストーリー、正直すべて完璧です。
コンセプトや"ルール"がかなり練りこまれているので、あまり破綻がありません。
大抵すべての説明に「なるほど」とうなづけます。
・現実と夢の速度が違う(一炊の夢)
・強い睡眠薬で眠っている場合、夢の中で死ぬと"虚無"に落ちる(夢も消えるし覚醒もできない)
・上階層が下階層に影響を与える(おねしょをすると溺れる夢を見る、とか。)
など、直感的にわかりやすいです。
最後は様々な解釈があると思いますが、
映画を見る前に見つけた記事(「インセプション」に隠された凄すぎる秘密!?)、
現実世界では通常速度、階層が深くなるにつれてどんどんスローになるピアフの曲、
この2点を踏まえて、最後のキッチンのシーン。
BGMはスローな曲。
つまり、コブは結局・・・
実際はどうなんでしょうか。
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