プールのレビュー・感想・評価
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流れる癒しの時
子供が自分で選んだことを尊重する姿勢や自分の自由を謳歌して、誰のせいにもしない人生を歩む姿を見せるのは、自分の人生に責任を取るということを口だけではなく背中で子供に教えているのと同じ。
家族のためにと我慢に我慢を重ねて、不幸になる、その責任を家族に負わせるより余程素敵です。
子供を置いてタイへ行ってしまった時の子供の年齢にもよるけれど、高校生の時とかなら全然OK。
人はいつか死ぬこと、一瞬一瞬を自分らしく大切に生きること、家族とは?を込めた作品だと思います。
映像や雰囲気が癒し系なので、眠くなりますが、会話や間の取り方が素敵で、とても良い映画でした。
かもめが好きだから、という人は注意!
かもめ食堂やめがねの監督(荻上直子さん)とは別の方が監督しています。
演者、物語のテンポ感など似ているものの、上記の作品の様に惹きつけられるものがないのでガッカリ。
独特な音楽の使い方とか、ファッションとか、クスリと笑えるやりとりとか、そういうちょっとした魅力という物が感じられず、、、。
小林聡美さんの自由奔放なキャラクターも、上記2作品はそこに内包された気遣いや共感する普通の人っぽさがあったけど、ただ自分の好きな様に振る舞っている冷たい人にしか見えず、他のキャラもそんな感じ。
11月のプール並。
タイトルのイメージから離れた舞台
タイのチェンマイにて。
いつものメンバー、いつもの雰囲気。
子供を置いてタイに行ってしまうとはとんでもな母親だけれども。
小林聡美目線からするとアリですけど、子供目線からは複雑よね、きっと。
実際に、娘のさよが寂しかった思いを吐露しているシーンがある。
加瀬くんはすごいなぁ。
こういう役が許される人ってそんなにいない気がする。
すてきな景色に市場にお家にインテリア。飯島奈美さんのほっこり飯といい、定番化しててもうらやましい。心が汚れてて素直に受け取れないとこもあるけれど。
歌のシーンも子役の子の声が好み。小林さんも弾き語りできるんだなぁ。いい声だった。
客が来るでもなく、金の流れが見えない。
あんなゆるさで生きていけるなら、みんなそうしたいよね。
人の「縁」について
やりたいことをやるということの重み
「かもめ食堂」「めがね」はじめ、小林聡美さん主演の映画を見ていると、良いのか悪いのかうとうとしてしまいます。今回もそうだったのですが、都会の喧騒と一線を画した描写がそうさせるのでしょう。今回は母と娘とのすれ違いが描かれましたが、やりたいことをやりたいときにやるということについて、誰もがそういった考えを理解してくれているとはかぎらないのだということにハッとしました。とにかく思い立ったら即行動に移すのが是とされる世の中ではありますが、自分が好きなことをやって、かつ、身の回りの人たちもそれを喜んでくれるということは、決してあたりまえではないということでしょう。もちろん、考え方は十人十色であってよいと思うのですが、自分がこれまでやってきたことが、ひとりよがりでがなかったかと振り返る必要はあると思いました。
また荻上直子の映画なのかと思っていた。スローライフに憧れる女性も...
長閑なタイの風景に癒されるが、ストーリーは単調…
小林聡美、もたいまさこ、伽奈、加瀬亮…
パンとスープとネコ日和のキャスト集結。
ゆっくりと流れる世界観が好き。
さよは、娘を置いてタイ・チェンマイへ行った
母・京子に会いに行く。
ゲストハウスで働く京子は、
オーナーの菊子、タイ人の子供のビー、そして
ゲストハウスを手伝う市尾と楽しく暮らしていた。
さよは、そんな京子の様子を見て、戸惑いを隠せない。
娘を置いて出て行った母の自分勝手さを許せないさよと、
自分の好きなことをして生きるべき!と
信じてやまない京子。
二人の気持ちの違い、さよの気持ちの変化を描く。
タイ・チェンマイの長閑な風景と
開放的なゲストハウスに、心が洗われるが、
ストーリー的には、あまり起承転結がなく
淡々と過ぎていく。
また、伽奈は独特の世界観を持っているが、
なんせ演技が大根!
さよに感情移入できなかったのが本当に残念…
【今作と”かもめ食堂”と”めがね”の微妙な違いって何だろう・・。】
私はどの作品も好きではあるが、
”心底疲れ切っている時に観る”順番は、
1.かもめ食堂 → 家で見ていると家人に”呆れられつつも”体調を心配される。
2.めがね → ”あら、今日は”かもめ食堂”ではないのね?”
で、10番目位に今作が来る。
出演者:小林聡美・もたいまさこは鉄板。
”めがね”から 加瀬亮 が加わる。
重要なポイント:フードコーディネーター 飯島奈美 さんも盤石の構えで映し出される料理の数々は相変わらず、とても美味しそう。
舞台:”かもめ食堂”はフィンランド
”めがね”は日本の”南国の離島”
そして、今作はタイのチェンマイが舞台
勝手に”大人の男の癒し映画ベスト10”なるものを決めているが、ベスト1は”かもめ食堂”である・・。
すいません。プールのレビューでした・・。
10年以上前の映画であり、内容は詳しくは語らない・・・。
が、簡単に述べると、
母(京子:小林聡美)が、自分(さよ:伽奈)を置いて、数年前に家を出てタイに行ってしまい、困惑の想いを抱えつつ、母に会いに行く娘から見た母と周囲の人達の姿を大きな出来事があるわけではなく、淡々と描く映画である。
<印象的な部分は多々あり、>
・さよが、ビー(タイの少年:母はいるが育児放棄された感がある。)との関係性をゆっくりと深めていく様子・・
・市尾(加瀬亮)という京子が働くゲストハウス従業員の達観したかのような優しき佇まい・・(加瀬さんは、こういう役が本当に合うと思います。)
・ゲストハウスのオーナー、菊子(もたいまさこ)の菩薩のようなアルカイックスマイル・・。
・ワットムーングンコーンの涅槃仏と周囲の風景・・。
<白眉の場面は・・>
・夜、皆でゲストハウスのプールサイドから皆で”コムローイ”(タイで冠婚葬祭の時に飛ばされる凧のような紙製の細長い紙袋)を空に解き放つ場面。美しく幻想的・・。
<結論>
1.とても、疲れている時には、”かもめ食堂”
ゆったりとした映像から”元気を貰える”から。
2.少し疲れている時には、”めがね”
主人公が”疲れを癒す”様が伝わるから。
3.疲れていないけれど、
ぼんやりと南国気分を味わいたい時は”プール”
(そして、親子の関係って何だろうってことを”ぼんやり”と思う)
<という訳で、その日の体調、気分によって見分ける3つの映画。
どの作品も、面白いです。>
<2009年9月 劇場にて鑑賞。その後、一年に一度程度、DVDにて鑑賞。>
いいなぁ、
眠っても許される映画
子供のときの自分が母親に対してどう思っていたのか本音を言う場面、ビ...
子供のときの自分が母親に対してどう思っていたのか本音を言う場面、ビーが本当の母親であると思われる人に対して気持ちを汲み取った返しをするところ以外は劇的な場面はない。不思議なつながりがあり、素朴で気取らなく優しそうで個性的な人たちが自然体の演技をする。足音が聞こえるくらい静かな映画。
微妙に納得できない部分もあったので、癒され度は程々
「かもめ食堂」「めがね」と同じようなスローライフムービーでも、監督が荻上直子監督から大森美香監督に変わったからなのか、雰囲気的には似ているようでも趣は異なるところがあって、個人的には微妙に前二作ほどは嵌らなかったですかね。
食べ物もバナナフライ以外はそれほどそそられなかったですし、タイ感もそれほど前面には出ていなかったですから、のんびりとはしていましたが癒され度としては程々と言ったところでした。
ただでさえ何も起こらないシリーズなのに、今回はユーモアにも欠けていたので、より掴みどころが無かったなと・・・。
小林聡美が演じた母・京子の生き方にも、いまいち共感できず。
自分のやりたいように、好き勝手に生きている京子は、ある意味まさに理想的な生き方で、うらやましいとも思いましたが、一人の親としてはこの生き方はどうなんだろうか、もし自分が京子の子供だったらと考えると、納得は出来ないかなぁ。
終盤、ようやく親娘が本音で語り合うシーンが出てきてどうなるのかと思ったら、やはり全然納得できなくて、ちょっと拍子抜けでしたよ・・・。
子供への信頼感?でも、もう少し子供の気持ちも考えるべきでしょう。
大人になってからなら、このぐらいの距離感の方が親子関係はうまくいったりしそうですけどね。
ただ親ではなく、一人の人間としてならば、一度しかない人生、自分の好きなように生きるのは本当にうらやましい限りです。
また演じているのが小林聡美だと、全然納得できないのに、まあそれもいいかもと思わされそうになるから何か凄いですよね。
娘役の伽奈は逆に演技が終始硬かったですが、しっくりいってない親娘関係を思えば(娘目線でですが)、この硬さは雰囲気的にむしろ良かったのかも。
題名となったゲストハウスの「プール」の存在も、何か象徴的で印象深かったですね。
水が綺麗でゴミ一つ無い静かな佇まい、まるでもたいまさこの菊子や加瀬亮の市尾やビーや京子の関係性を示しているようでした。
誰も心の奥底には踏み込まず、波風立てない関係性、でもそれが心地良い、まるでオアシスのような場所、こんな場所でおいしい食事をしながら楽しく生活し、人生の終幕を迎えられたら、それはそれで素晴らしいことなのかも。
どうやって生活が成り立っているのか微妙なのは、突っ込んじゃいけないんでしょうね・・・。
人生のパラレルワールドを見た気がした。
自由奔放は母と振り回される娘。
母は自分を日本に残しながら、タイで親のいない少年と暮らしていた。
自分のやりたいことを自由奔放にやるという選択をした場合、
こういう風になるのね、となぜか自分の人生のパラレルワールドを見た気がした。
ただ気になるのは、これ荻上直子監督じゃないんだね(笑)
うっとり
何かを求め続ける空間から 何を感じる空間へ
シンプルは美しい。 ゆっくりまったり流れる時の流れが 人間の面倒く...
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