コララインとボタンの魔女 3Dのレビュー・感想・評価
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いやこれ傑作だったヨ!
試写会で日本語吹き替え版を見てきました。
いや、これ傑作でしたよ!!
本当にすばらしい出来で、見ている最中は
『これエンドクレジットが出るのが惜しい
もっと見続けていたい』と思い、終わった後は
『字幕版も絶対みたい、正式公開はまだ??』
と思わずにいられませんでした。
ダークファンタジーとしてナイトメアのレベルを
落とさず、一方で主人公コララインのチャーミングさ
で間口を広げ、低年齢層(ま、女子なら小学1年生でも
大丈夫かと)を含めたより多くの人を惹きつける作品に
なったと思います。
アニメの表現技術としても、キャラクターの表情の多彩さは
超絶です。ウォレスみたいにクレイモーションならわかりますが、
ストップモーションで今までありえなかった表情の変化を実現
していて、技術的なブレークスルーであると同時に、キャラクター
たちの性格を感情がビビットに伝わってきて演出的にも成功して
いると言っていいと思います。本当にみんなチャーミングでした。
ナイトメアのジャックの顔は15通り、コララインは20万
以上の顔を作ったそうなので、この数字を見てもいかに革新的な
ことをやっているか分かると思います。コラライン以前は、
例えるなら仮面劇に近いわけですが、コララインは普通の演技に
近いレベルの表情を見せる訳です。もちろん仮面劇的なアニメ
だから、だめだと言いたいのではありません。
つまり、コララインがものすごい作業量と、新しい技術での
演出での試行錯誤の上に、新しいスタンダード作品を作ることに
成功したんだと言いたいのです。
さらに、それが3Dで撮影され、描かれる世界の臨場感や
没入感を深めていて、劇場で見る価値が本当に高いと思います。
ぜひ劇場で見たほうがいいと思います。
(アメリカでは3D版のDVD、BRDが出ているらしいですが
いまいちらしいです。)
あと、世間ではかなり不評な日本語吹き替えキャストですが、
私は案外良かったと思います。コララインの”文句言い”な感じが
合っていたと思います。
さて2010年2月現在、アカデミー賞では、カールじいさん
と共にノミネートされています。カールじいさんも大好きですが、
今回はコララインにとってもらいたいなぁ・・。
コララインならラセターも文句無いと思いますよ。
アメリカでの興行はいまひとつだったらしいので、この魅力的
なストップモーションアニメが、これからも作り続けられる
ためにも今回は取らせてあげたい。
んで、興行的に成功してほしい。
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