ジュリー&ジュリアのレビュー・感想・評価
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ブログは自己表現の場所?映画のレビューもそうだよね。
『ブログは初めて没頭したのよ。少し自己中心だったけど』
『少し?10.0で言うとどのくらい?』
『9.3ね。でも、ブログは自己表現の場所よ』
『自己陶酔して、赤の他人にせっせとブログ?!』
以上
映画のレビューも気をつけよう!!
さて、料理はテクニックではないと個人的には思っている。
美味しく作るのは当たり前だが、摂取すると体に悪い物とかは駄目だと思う。例えば、糖質制限をしなけりゃならない者は糖分は避けなけりゃならない。
また、化学調味料とかもできるだけ使うべきではない。
つまり、料理のレシピ本の必要性とは日々の暮しで長続きできるものであるべきだと感じる。
たがら、手間をかけずに作れるレシピを紹介してもらいたいものだ。
僕は納豆と白米と味噌汁があれば、
200日位続けて食べられる。
残りはカレーライスとマッシュポテトで生活できるけどね。
どうしても、天ぷら、ラーメン、ピザ、食べたけりゃ、外食すりゃ良い。
舌平目のムニエルだったら、回転寿司でカレーのエンガワの方がうまいと思うけどね。
まぁ、好みの問題。それと、金額だね。
追記 消さないで。
ワインなんて、日本のワインが一番うまいと思うよ。
メリル・ストリープの遊びゴコロ
メインの主人公は、かつては作家を夢見たが今は関係のない職に就き、その仕事の憂さを料理で晴らすタイプの、食べることが大好きな若い女性。
準主人公は本格的なフランス料理の初の英語本を著し、テレビの料理番組で人気を博した、やはり食べることが大好きな女性。
二人とも実在の人物とのこと。料理がつないだ二人の感動の顔合わせ?と思ったが、そんなに上手くは運ばなかったところも描いているのが良心的だと感じた。
メリル・ストリープの役へののめり込み方がすごい、というか、この方を見たことがないのでなんとも言えないが、たぶんオーバー気味な演技が、女性料理家の魅力を増し、作品をとても愉しくしていた。
食事が美味しいからポジティブな人生になった!!
ジュリーは知的で料理上手な良い奥さんだと思いますが、ジュリアパートを入れる事で単調にならないようになっていました。ジュリアが変わり者なのがまた良かったです。毎日自炊をして楽しく感じなくなっていたので、高度な料理ばかりですが観て良かったです。食事が美味しいから自然とポジティブな内容、人生になったのだと思います。無人島にバターだけは持っていく、外で上手くいかなくても家で料理をすれば上手くいくのでご機嫌、といった台詞が印象的でした。
駐妻ならきっと共感できる作品。
転勤族の妻・駐在員の妻としての立場を経験した事があるならきっとわかるはず、この作品の主人公達の感覚。
自分の都合ではない引っ越しと現地暮らしに費やす数年を、どう自分自身の人生に絡めて糧にするかという感覚。
そして、食べ物大好きだから現地の味を沢山作りたいのに、レシピが現地語しかなくて、現地語→英語→日本語にいちいち訳さないといけないといけない!という感覚。
ジュリーとジュリア両方の気持ちにリアルに共感できた。
何もせず専業主婦として過ごす妻達・仕事があれば仕事で精一杯の妻達も世の中には大勢いる中で、ジュリーもジュリアもその期間に何かしようと一生懸命生きているのが素晴らしい。
2人とも、生きている世代は違うけれど食べる事が大好きだから、料理を通したチャレンジ。
ジュリーは常に陽気。夫は国交情勢に左右される仕事で転勤だらけで忙しそうでも、ジュリーに本当にやりたいことは何?と聞いてくれる。コルドンブルーの軍隊の調理部員向けクラスに入っていても、帰宅して玉ねぎの山盛りみじん切りしかなくても、ジュリーが一生懸命なら応援してくれるのは、ジュリーが常にポジティブだからなのだろう。元々アメリカでもかなり料理ができる方だったのに、パリに住んでフランス料理に開眼してからもいつも謙虚。パリで出会った友達と一緒に、フランス料理を助手がいないアメリカ人でも1人で上手に作れるよう、英語で分量も正確にレシピをまとめあげていく様子は見ている者もわくわくする。取扱注意としながらも、姉妹や仲間のためなら大切なレシピを共有するその心の豊かさが、出版にこぎつける運に結びつけたように感じた。実際は断られてもめげずに、ご主人と試作本を別の出版社に送ったから。貪欲という表現とはまた違う、学びの姿勢、明るく前向きな捉え方生き方は素晴らしい。
ジュリアは現代の共働き夫婦の典型的な生活。ストレスフルな仕事。でも、心のバランスを取る意味もあってか、なにかをやり遂げようと決意し、半世紀前にジュリーがまとめたレシピ本を、1年間で全て作ってブログに興すと決意する。524もの料理を1日1品以上必ず作るのは簡単な事ではないが、ジュリーが細かく分量やコツをまとめているからこそ、ジュリアのような忙しくADD持ちの女性でもおいしく作り上げる事ができる。半世紀前にジュリーが様々なエピソードとともに作り上げたレシピが、狭いキッキンの中で若い働く主婦により本当に再現されて、同じ料理が違う夫婦の中で再び新しい思い出を紡いでいくのが見ていて楽しい。チャレンジが続くのはその味を周りが喜ぶから。ブログに私生活を晒すことは周りを巻き込む事にもなり、元々胃が弱い夫にとっては、ブログであけすけ、更に毎日続く高カロリーのご馳走料理、妻が見向きしなくなるとうんざりな生活でもあるが、結局、ご飯目当てに戻ってくる。
明るく心豊かに生きていく=毎食の食べ物を楽しむこと。2つが密接に関係しているから、食を大切にする者は幸せに過ごせる、これを実感する作品。
日本ではジュリーチャイルドの日本語のレシピは出版されていないのが残念。
作中の2組の夫婦愛も素敵だし、何よりメリル・ストリープが、アナウィンターともサッチャーとも全く違う、ジュリーチャイルドにしか見えない演技で、歩き方身振り手振り話し方までそっくり。演じ分けが見事。
ポジティブクッキング???
えっとそんな感じの映画でしたっけ?ジュリアの「私の名前を使った売名行為だ」とか、ラストにジュリーがジュリア博物館にバターを置いてくるところが衝撃的で、そればかりが印象に残っている。なんでもそうだけど、物語らエンディングで色が決まるものです。私はどうしてもこの映画のエンディングがハッピーハッピーエンドだとは思えませんでした。なんというか人生エンドみたいな、あまりこういう映画を見ない私にしてみれば目が飛び出るようなものでした。ジュリアはジュリーを(恐らくは)嫌いであると公言し、ジュリーはあからさまな嫌がらせをする、現実を感じますね。行動だけ見ると有名な「檸檬」を彷彿とさせますが、あんなドキドキ文学じゃない、一抹の醜さがこの映画の好きなところです。
ブログは更生計画と同じ
映画「ジュリー&ジュリア」(ノーラ・エフロン監督)から。
憧れのジュリアのレシピに挑戦し、それら全てをブログに綴る、
そんな試みが主人公とともにストーリーが展開されるが、
「ブログ」に関する台詞が多く、当然のようにメモも増えた。
「ブログって、現実から逃れる手段よ」
「ブログの意味は、規則正しく腹筋するのと同じ」
「ブログは更生計画と同じで、毎日続けることが大事なの」
「ブログには、毎日の目標が必要なのよ」
「私がブログを書かないと、みんな困るわ」
「ブログは、自己表現の場よ」
どれも、正しい気がするけど、どれも正しくない気もする。
私にとって「ブログ」は、とても魅力的な存在であるが、
たぶん、その機能の半分も利用していないと思える。
「ブログ」とは「ウェブ上の記録を意味する『ウェブログ』の略、
個人の日記などを、簡便な方法で作成し、公開することができる
ウェブサイトの総称。
パソコンだけではなく、携帯電話などを使って更新できるものもある」
と、説明されている。
う~ん「ブログ」の定義って難しいてなぁ。
私を唸らせる「定義」をお持ちの方、是非、ご連絡ください。(汗)
とても幸せな気分に♪
彼女たちがやり遂げた事に拍手を贈りたい気持ちになった!
外交官の夫ポール(スタンリー・トゥッチ)と共に赴任先パリへとやってきたジュリア(メリル・ストリープ)。いろんな事に手を出すことを繰り返していたが、食べる事が大好きだった彼女はやっと自分のやりたい事を見つける。
その当時では珍しいであろう、プロ養成クラスなる名門料理学校への入学。
彼らの中に飛び込む大胆さには驚いてしまいましたね。
玉ねぎのみじん切りを意地になって切り刻む負けん気には大爆笑!!それに目頭押さえるポールの度量の大きい所にナイスカップルと叫びたくなりました。
この物語ではジュリアとジュリーの理解ある夫二人の存在がとても大きい。彼らがいたからこそ、やり遂げられた事だったろうし、彼らの為に料理の腕も振舞えた。
美味しいと言って食べてもらえる喜びは料理人だけじゃあなくても欠かせないものだから。
大らかで天真爛漫、おまけに型破り、出来上がりの見栄えはあんまり気にしない、失敗しても「一番悪い例ね」と笑い飛ばす彼女、陽の部分をめいっぱい押し出してはいるけれど、彼女にも哀しみの暗の部分も。
とても欲してる子供。。。通りすがりの子供を見るだけでも胸を痛めてしまったり、妹が妊娠したと知り、号泣してしまう彼女を見るとその望みの強さがよくわかります。
だからこそ、全身全霊で気持ちをこれ程にも料理へと向かわせたのではと思いました。
一方、911事件の後始末の市職員、29歳。ジュリー(エイミー・アダムス)出世する友人からは置いてけぼり。彼女も自分を探しています。
そんな時夫の何気ない一言で大好きなジュリアのレシピを365日で524レシピを作ってブログに載せるという目標を掲げます。
二人ともきっかけは何かを始めなければという思いから。
ジュリアを演じたメリル・ストリープさんは話し方、高らかな笑い声、料理してるシーンなど本当によく似ていました。
ダン・エイクロイドさんのパロディシーンにも大爆笑!
そして今回とてもエイミー・アダムスさんがメリル以上にすっぽりはまり役でとてもチャーミング。
観終わった後、久しぶりに幸せな気分になりました。
料理が映画の中に組み込まれている作品は私の好みであるけれど
今回は予想を上回るいい気分にさせられました。
そして、牛肉のワイン煮込みを作ってしまったのは私だけではないでしょう。
Bon Appetit!
さすがノーラ・エフロン! 心にも“栄養”をたっぷりくれる作品
さすがノーラ・エフロン!という楽しい作品!
主人公はアメリカの食卓にフランス料理を持ち込んだジュリア・チャイルドと、
その50年後に、彼女の本に出ている524のレシピを1年で作ってブログにのせるという無謀なチャレンジに挑むジュリー。
とにかく、メリル・ストリープ演じるジュリアが超魅力的!!
とても大柄でケラケラとよく笑い、よく食べる…まるで太陽みたいにパワーのある女性です。
おそらく、そんなおおっぴらさが災い(?)してか、当時としてはかなり晩婚の40近くになって外交官と結婚します。
しかもそれまでの男性経験はなかったらしい…。
そんな彼女を見初めるのは、かなりモテ男らしき外交官。
(演じているのは『プラダを着た悪魔』でゲイのスタイリストをやっていた“セクシーハゲ”のスタンリー・トゥッチ)
ジュリアのように、パワーの強い女性の良さをわかるのはやっぱり“通”の良さがわかる遊び人なのねー…と妙に納得。
もちろん彼はただの遊び人ではなく、政治的な立場も含めて真のリベラリストなのですが。
で、そのジュリア、夫がフランス駐在になり「美味しいもの食べられてサイコー!天国だわー」と大喜びしますが、
なにぶんそれまでバリバリに働いていたので、他の奥様方のような生ぬるい習い事ではいまいち満足できない…
食べることが大好きだしーと思い、学校サイドの反対を押し切って、ル・コルドン・ブルーのプロ養成コースに入ってしまいます。
最初はタマネギの千切りもまともにできないながら、生来の負けず嫌いによる特訓と、持ち前の明るさで
誰よりも優秀な生徒になっていきます(それでも学校の理事から嫌がらせをされますが…)
そして一方の現代では、作家を目指しながらも9・11後の市民相談係という仕事で鬱々としているジュリーが
一念発起して大好きなジュリアの本のレシピ制覇に挑みます。
そのジュリーが士気を上げるため(?)に見ていたテレビ番組に「!!!!!」と振れ幅MAXで反応してしまいました。
ジュリーと夫が見ていたのは、なんと昔の「サタデー・ナイト・ライブ」で、
ダン・エイクロイドが女装して、テレビの料理番組をやっているというスケッチ。
甲高い声でケラケラ笑いながら、ニワトリ一羽を取り出してさばこうとすると
手をグッサリぶっ刺し、血がぶわ~~~っと噴き出してきても
「こんなの大丈夫よ~……」と言いつづけながらも最後には倒れてしまう、というオチです。
そう、この元ネタがジュリア・チャイルドだったのですよーーー!!
このスケッチを見たときは「個性的(?)な料理番組のオバさん」と思い、
それでも十分面白かったのですが、
こうやって元ネタがわかると、もう感慨ひとしおです。
これだけでも、この映画見た価値は十分すぎるほどある!!と思ったほどでした。
もちろんそれだけではなく(←当たり前ですが)、ジュリアの明るさと強さ、ジュリーの等身大の苦悩、そしてお料理の素晴らしさ…
色々な味わいを楽しめます。
でもラスト近くに、ジュリーのブログをジュリアが快く思っていない、と記者が伝えているくだりがありましたが、あれは本当なんでしょうか…
ジュリアの性格を考えると、ジュリーのチャレンジを本当に見ていたら大喜びで応援しそうだなーと思うのですが。
ネットをやらないジュリアに、誰かが曲解してジュリーのチャレンジを伝えたんじゃないかな…と、ジュリーのために思いたくなりました。
だって、好きなんだもん。
人生に行き詰った時(大げさか)
何かが自分を満たしてくれたら頑張れると思うのだが^^;
私にはそれが映画鑑賞、彼女たちの場合は料理だった。
まったくモノは違えど?すごーーく共感できるのである。
誰でも自分が何をやりたいのか、なんて
すぐに見つかるものではない。長く生きて色々やってみて、
それでもまるで見つからない、なんてことも多いはずだ。
無趣味が悪いということはないし、無理に作ることもないが、
あればそれなりに楽しいし、生き甲斐になったりもする。
迷った時に役立つのは、そんな本人を差し置いて他からの
自分への言葉や評価が、案外的を得ている時などである。
ジュリアは外交官の妻、
料理などしたこともない女性だが、食べることは大好き♪
ジュリーは役所の市民相談係、
毎日凹むことばかりだが、ストレス解消が料理をすること♪
それぞれの旦那様(これが素晴らしい男性陣)からみれば、
彼女らに十分に素質があることを見抜いているのである。
「うん、やってみれば?」の優しい一言に端を発した行動は、
思いつきというには敷居が高く^^;癒しを通り越えて苦難の
毎日となるわけだが^^;それでも、自分が好きで始めたこと、
彼女らの奮闘ぶりが泣けるほどいじらしく愛おしいのである。
笑ったり泣いたりの日々が二人を成長させ、特にジュリア
(恥ずかしながら私はぜんぜん存じ上げなかったのだけれど)
は米国の主婦達にフランス家庭料理を広めた有名人である。
まーこのヒトを演じたM・ストリープの巧いこと!可愛いこと!
天真爛漫なのは、そりゃ~お育ちがいいからでしょうね?と
思いながら観ていたが、どうも両親たちは偏屈なタイプで^^;
彼女と同じく大柄な妹(二人ともデカイ)は朗らかで楽しい。
親がああでも(爆)娘たちはいい子に育ったねぇ♪と感心した。
惜しむらくはもっと料理のシーンを観たかった、そして
(結局叶わなかった)二人の交流などはなかった訳なのだが、
ドラマの後半、それぞれが本の出版とレシピの達成に困難を
極めていたあたりは、映画も前半のテンポが半減してしまう。
人生、そう甘くないわよね。の代名詞のもと、
それでも諦めない二人の姿には共感はするものの、料理の
魅力が商売に転化してしまう悲しさも、ある意味感じられた。
楽しんで=お金になる。ならいちばんいいのだろうが^^;
無欲の贅沢には金銭以上の幸せを感じられたりするものだ。
それが互いの伴侶、見守ってくれた友人たち、に捧げられる
ラストには、あ~ほんとうに良かった♪と胸を撫で下ろした。
(二人とも本当に素敵な女性。できれば見習いたいもんです^^;)
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