劇場公開日 2009年12月12日

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「優しき伴侶」ジュリー&ジュリア odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0優しき伴侶

2019年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 料理がメインのお話だから男からしてみればご主人の愛妻家ぶりが凄くて気が引けるくらいの感想。「僕がパンなら君はバターだ」とか転勤がちな暮らしで「二人でいるところが家」というセリフは私にはとても言えませんが男が聞いても痺れます。
ジュリア・チャイルドさんは著作以外にもテレビの料理番組の開祖でフランス料理の普及や料理人の育成に尽力したことで大統領自由勲章やレジオン・ドヌール勲章までもらった凄い人、帝国ホテルのシェフも家ではお茶漬けという話も聞いたがジュリアもニューヨークではホットドッグをよく食べていたらしい。教養や品格もありながらすこぶるお茶目な人柄で誰からも慕われたようだ。
ジュリーはいかにも現代のアメリカ女性、フルタイムで働きながらジュリアの料理本を頼りにフランス料理に没頭する、年代も環境も性格も異なるが理解ある優しい伴侶に恵まれたことは一緒だろう。
ただジュリーのご主人は牛肉の赤ワイン煮込みに塩をかけていた、料理自慢の妻からすれば許されぬ行為であることは間違いないが、足りなかったのは塩ではなく相手の好みに合わせる味のアレンジ、余裕だったのかもしれないですね。相変わらずメリル・ストリープがいい味出していてジュリアの物語だけでも十分だったかもしれません、ジュリーの話で味を足したことでできた作品ですがこのアレンジは上手くいったのでしょうか、それは観た方の味覚次第ですね。
観ていたらお腹が好いてきました・・。

odeonza