「ヤハウェも鼻で笑うくだらなさ。」紀元1年が、こんなんだったら!? たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
ヤハウェも鼻で笑うくだらなさ。
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「知恵の実」を食べたことで村を追放された原始人の二人組が、旧約聖書の世界を旅するコメディー映画。
主人公ゼドを演じるのは『スクール・オブ・ロック』『ホリデイ』のジャック・ブラック。
ソドムの街の王女、イナンナを演じるのは『ガール・ネクスト・ドア』『ボビーZ』のオリヴィア・ワイルド。
非常に低予算で作られたことは何となくわかりますし、その中で頑張ってるなとは思うのですが、脚本やギャグがあまりにもアホくさすぎる。
ジャック・ブラックが演じる主人公ゼドは陽気でいい奴な愛すべきバカ。
はじめは彼がボケ、相棒のオーがツッコミとして物語が展開していくのかと思っていましたが、作中の登場人物はほとんど皆イカれているので、2人ともツッコミとして機能しています。
ゼドを常識外れなぶっ飛んだ人として描きたかったのではないかと思うのですが、周りがあまりにも異常な人間ばかりなので相対的にゼドが常識人になってしまっており、それが映画の推進力を弱めてしまっているように感じました。
ギャグは基本的に下ネタ。あまりのくだらなさに逆に面白いんじゃないかという錯覚を起こしかけますが、冷静に考えるとやっぱつまらないです。
登場人物はヤベー奴だらけですが、特にカインとアベルの件は狂気すら感じます。あれはギャグじゃなくてホラーだよ!
1時間なら楽しい映画だったかもしれないですが、100分は長い…途中で頭がおかしくなるかと思いました。
ジャック・ブラックのファンの方以外は特に観る必要はないと思います。
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