インビクタス 負けざる者たちのレビュー・感想・評価
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やっぱり、スポーツものはイイ!!
どうなるのか結果が分かっているのに、観ていてワクワクした。
黒人・白人それぞれの思惑、しがらみ…。
差別。虐待。虐殺。投獄。
憎んでも憎みきれない者たちを赦し、手を取り合って祖国のために尽くす。並みの人間では到底できない。
スポーツを通して南アフリカが一つになっていく様が良く描かれている。
南アフリカという国を知った
私が我が魂の支配者
今年一番の傑作!これを見ずして傑作というなかれ!
はっきりいってさほど期待はしていなかった。しかし観終わった際に私の両眼からあふれる涙が止まらなかった。久しぶりに感じた作り手のメッセージ。実話を元にしたというだけでなく、モーガンフリーマン=ネルソン・マンデラそっくり感がこの映画を傑作にしています。最後に実在のシーンがありますが本当に似ている、今や彼以外にネルソン・マンデラは演じきれないと断言してもいいくらい。ストーリーも秀逸(って実話を元にしていてもやっぱり脚本家が良かったのでしょう)最期まで飽きずに観ることができました。30年近く牢獄に閉じ込められても国の事を考え、復讐は国の為にならないと私情を捨て発展に尽力する。国の大きな問題アパルトヘイト本当に素晴らしい人物に描かれていますがモーガン・フリーマンの演技故でしょう。マット・デイモン扮するラグビーチームの主将も本当に良かった(少し背が低すぎますが)絶対に打ち解けるはずのない黒人と白人がスポーツ(ラグビー)の元に一つの国家として打ち解ける。分かっていても最期のシーンは鳥肌が立ち涙が止まりませんでした。最後にもう一度言いますが絶対に観た方がいい。感動します。いやー久しぶりに泣いたわ・・・。
良い!の一言!
南アフリカ初の黒人大統領、ネルソン・マンデラ。
彼のことをそんなに知らずにこの映画を観て、色んなことを考えました。
ずっと迫害され続け、30年近くも牢屋に入れられ、それでも尚、白人は憎むべき相手ではないと国民に諭すマンデラ大統領。
誰かがこういう行動を取らなければ、負の連鎖がこの先何世代も続いてしまう。
白人を許そう、アパルトヘイトを許そう、許すことで自分達の強さを見せる。
そんなこと言ったら、同胞からさえも見放されるかもしれないのに。
マンデラ大統領は、全ての南アフリカ国民を信じていたんだなー。
その気持ちが白人にも黒人にも伝わったことが、観ていてとても嬉しかった!
彼が大統領に選ばれて、その次の年の自国開催のラグビーのワールドカップで優勝するなんて、なんてドラマティックなんだろう。
彼が選手を奮い立たせたというのもあるだろうけど、こういう波を引いてくる彼の運気というか、カリスマ性の証明というか、やっぱりマンデラ大統領は偉大な人だなって思いました。
英語のアクセントはキツイけれど、最初から最後まで中だるみすることもなく、一気に最後まで集中して観れました。
本当に良い映画。南アフリカのこと、もっと知りたくなりました。
南アフリカワールドカップ無事終了
イーストウッドへの過度な期待からか…
クリント・イーストウッド×モーガン・フリーマンといったら、オスカー鉄板の名コンビ。しかし、残念ながら今年のオスカーへのノミネートはなかった。失礼な話、ちょっと納得がいく。イーストウッドの持つ安定したクオリティーはあるが、ハリウッドのA級監督ならみな無難にこのレベルを撮れるだろう。イーストウッドへの過度な期待からか、何だかパっとしない。あのネルソン・マンデラを描くのだから、皆が知っていること以上を描く、それを作り手は覚悟しないといけないだろう。
題材はこの2人にとってパーフェクト。映画化するダイナミズムもある。だが、この手の話はどうしても説教っぽくなりがちだ。もちろんこの実話自体は信じられないようなミラクルのお話なのだけど、あまりにもマンデラの成し遂げていることが著名すぎるのか、なんとも予定調和に感じてしまう。贅沢だけどさ。
しかしながら、マンデラの生涯をただ単純に伝記映画化したわけではない。同国ラグビーチームの再生という、捻りが本作にはある。実はこの企画自体は、フリーマンがイーストウッドに持ちかけたそう。当初、マンデラの自伝を映画化する企画があったとき、マンデラ自身が演じてほしい俳優にフリーマンを指名している。それを受けて、フリーマンはずっとマンデラを演じるときを待っていた。マンデラの自伝映画は生半可なものじゃないが、この”ラグビーチーム再生”を主軸にすることで、物語としての瞬発力とユニークさが具わった。名監督のもとには、名プロデューサーが集まるのだなと再認識。それともその逆か。どちらにせよ、裏方を含めたチームワークが要なのだ、この映画のラグビーチームのように。
偉大な映画
胸に残る映画
カッコいい男の友情に感動
ここ最近のクリント・イーストウッドの作品は、
どこか暗い業のような翳をまとうものが多かったように思うのですが、
これはめずらしく明るく爽快な作品です。
とはいえ、もちろんイーストウッドなので、
単細胞に「勝利」に向かって突き進む、ありがちなスポーツものではありません。
ここで描かれているの「勝利」は、単にラグビーワールドカップの勝利ではなく、「人種差別」への勝利。
そしてその方法は、力ずくで相手をねじ伏せるのではなく、
とことん赦し、認めていくというものです。
27年の投獄生活から解放されたマンデラ(モーガン・フリーマン)は
94年に南ア初の黒人大統領となる。
アパルトヘイトが撤廃されたとはいっても、まだまだ人種差別が根強く残る同国で、
ラグビーチーム「スプリングボグス」は、白人優位主義の象徴だった。
翌年、ラグビーワールドカップが同国で開催されるにもかかわらず、
国際試合で負け続きのチームに、
黒人勢からは「チーム名とチームカラーを変えろ」との声が高まる。
しかし、そのチームが同国白人の宝であることを理解していたマンデラは
チームをそのまま存続させることを宣言。
そのかわり、キャプテンのピナールを呼んで
「ワールドカップで優勝してほしい」と告げる。
実際に会ったマンデラに深い感銘を受けたピナールは、
一致団結して優勝を目指すことを誓う…。
マンデラが偉大であることは言わずもがななのですが、
典型的な白人家庭(父親はかなりの差別主義者)に育ったのに、
素直な心でマンデラに共感し、不思議な信頼と友情を築いていくピナール、
素晴らしいです。
まさにスポーツマンの鑑☆
このお話は実話なので、結果はわかっているので、
イーストウッド監督のこれまでの作品のような
「この先どうなるんだろう」というハラハラはありません。
でも、人種差別は必ずしも、白人⇒黒人だけではなく、
黒人⇒白人もあるのだということ、
そして、どちらにしても力で対抗することは悲劇の連鎖を生むだけで、
その先にある「赦し」を描いたこの作品は、
色合いは違っても、やはり「グラン・トリノ」のような作品の
延長線にあるのではないかな、、、と思いました。
と、そんなコムズカシイこと考えなくても、
“カッコいい男”を堪能するだけでも十分すぎるくらいですが♪
感涙をしつつ、突っ込んでいる自分もいた
あの短い予告編だけで
感涙していましたので
泣く気満々で行ってきました。
『シムソンズ』(女子カーリング)
『スクールウォーズ』(高校ラグビー)
『私たちの生涯最高の瞬間』(女子ハンドボール)
『キングコングを持ち上げる』(女子重量挙げ)
小生、スポーツ実話作品は大好きで、どれも感涙。
右手にハンカチを握りしめて上映開始を待ったのでした。
☆彡 ☆彡
いやぁ泣けました
いやぁ感動しました
いやぁ震えちゃいました
ネルソン・マンデラを演じたモーガン・フリーマンが
クリント・イーストウッド監督に脚本を持ち込んだのが製作のキッカケ。
モーガン・フリーマンは
ネルソン・マンデラと友人と言えるほどの
面識があり、彼を演ずるのが永年の夢だったそうです。
南アフリカの夢だけでなく、
そんな役者の夢も叶えさせた作品
そんな映画、なかなかあるもんじゃないと思います(笑顔)
◇ ◇
門がどんなに狭くても
どれだけの懲罰が巻物に溢れていようと
我が運命の主人は我にあり
我が魂の主は我にあり
ウィリアム・ヘンリー著「invictus(無敵・不屈)」
単なる成功モノでなく、
明るい部分と暗い部分が、事細かに描かれていました。
国威発揚
国に勇気を与えた。
オリンピックなど世界大会で
一時期この言葉をよく耳にしました。
国をまとめるため、
ただ演説で民衆を沸かせるのではなく
したたかな戦略を立てた上で舵をとる。
ラグビーワールドカップ優勝の裏に隠れた
泥臭くも見える人間&政治ドラマを観ているようでした。
赦し
長きの投獄から大統領へ
この地で今年サッカーワールドカップ開催。
ラグビー同様のサプライズは起きるのでしょうか。
☆彡 ☆彡
2019年日本で
ラグビーワールドカップが開催されます。
サッカー、野球などに押され競技人口は衰退しています。
松尾率いる新日鉄釜石と
平尾、大八木擁する同志社大学が
しのぎを削りあった頃の熱気が嘘のようです。
今作をキッカケに
日本でもラグビー人気が
復活してくれないか、そんな期待も抱いてしまいました。
2019年日本で南アフリカと同じ
奇跡が起こるのを願っています!!
小説より“希”なりな実話
90年代、南アフリカ共和国で、長く白人が黒人を虐げた政策がやっと終焉。本作は、超大国アメリカに先駆ける一国の“チェンジ”のエピソードだ。
黒人にしてカリスマ的指導者マンデラを新大統領に迎えた後も、国内は一触即発。新聞の見出しは《選挙に勝てても、国を率いていけるのか?》
この難題に挑むため、マンデラはスポーツ、それも白人が好み黒人が嫌うラグビーに目をつける。
『マンデラの名もなき看守』のヘイスバード版マンデラは、威厳たっぷりだった。けれど、この場合Mフリーマンがふさわしい。世界的偉人に対してあれだが、どこかタヌキな、もとい強かなマンデラ。
白人との融和に反発する黒人達も、彼に「寛容になりたまえ。私ゃ牢獄で27年…」と遠い目されれば、すごすご(^^;
老齢に激務、家庭不和に悩みつつ、黒人をなだめ白人を手懐け、気づけば皆して彼の手の平で転がされ。やっぱ古だぬき…失敬。悪名高い旧政府から生き延びたのも、おそらくこの強かさあってこそ。
一方、イーストウッド監督は、得意のサスペンスフルな手法を抑え、あっさりと仕上げている。やや拍子ぬけも納得した。
マンデラが白人に希望を与えようとした理由を「人間的な打算」と映画は言う。全ては国家統一のための手管。だが最終的に、隠し味の慈悲こそが、国民を動かしたのだ。たった一日でも、かつての敵と喜びを分かち合えたあの日、黒人も白人も等しく幸せだったと思う。
小説より“希”なりな事実に、上乗せの感動など要らないと、監督はよく知っている。
美味しい小料理屋で、無口な店主クリントがくれたサービス。メニューにない素材勝負の小皿は、意外にもなかなか旨い。
普通に良い
3月12日新宿ピカデリーにて観賞。
大体想像がつく「感動しそうな感」があったのでちょっと足が向かわなかったのですが、観てみりゃ
良い映画ですよこりゃ
なんつってもモーガン/マンデラの勤務初日の職員に向けてのスピーチで、結構ヤラレました。
ラグビーの試合のシーンも臨場感たっぷりで手に汗握る感じ。こりゃ普通に観といたほうがいい作品です。
(ラグビー物としてはスクール・ウォーズに軍配をあげてしまいますが)
イーストウッドは次回作でサッカーものやってくんないかな?
ラグビーだってアメリカ人は全然興味ないスポーツなのにここまで面白く作れる監督だったらきっと、サッカー映画をFIFAやらなんやらいろんな協力があったのにもかかわらず駄作シリーズなGOALのような物にはならんでしょ?
個人的にはヨーロッパ・チャンピオンズリーグなんか絶対良い題材があると思います。
何年か前のユナイテッド対バイエルン。
リバプール対ミランとかチェルシー対ユナイテッドの同国対決なんか
面白いの出来ると思うんだけどなぁ・・・・。
スポーツって本当に素晴らしいものですね!
無臭のイーストウッド。
あのイーストウッド卿が描いた作品にしては、
まったく彼の臭いが(すいません、こっちの字で^^;)
漂ってこないストレートで爽快な作品だった。
私もそうだけど彼のファンからすれば、
お~そうきましたか。という印象を持った気がする。
いや~別に彼がひねくれ爺とかそういうことでなくて、
(言ってますけども^^;)
今回はマンデラという偉大人物を掘り下げるにあたり、
自らがへりくだって演出してみました…という感じか。
よく纏まっているし、本当に爽やかなラストを迎える。
第一こんなラストが珍しい(実話なんだから当然です)
というわけで、あのグラン・トリノから一転、
何でもこなしてしまう卿が、また佳作を撮ってしまった。
自分の身内に銃を突きつけていた人間を警護に付け、
国家の恥とまで言われた差別象徴チームを援護する。
マンデラという人は、どれだけ器が大きいんだとまで
思えるが裏を返せば根っからの政治家。目先の利益
より将来を見据えた展望策を練るような人物だった。
これだけ国民のことを考えていても、自身の家族
問題は解決できないまま…という部分がとても切ない。
そんな彼の信念を知れば、フランソワも共感するはず。
今までこんな人物に逢ったことがない。と語るシーン、
本当にその通りだと思った。だから国が変わったのだ。
マンデラとは私生活でも交流のあるM・フリーマンは
彼がのり移ったかのような会心の演技。素晴らしい!
フランソワ役のM・デイモンは身体から作り込んで、
こちらもまた素晴らしい演技。文句のつけようがない。
たった二時間で全てを描くのは難しいところだが、
そつなく纏めたイーストウッド卿のお手並みも鮮やか。
彼の臭いがした部分といえば(こだわってるな~私も)
冒頭の不穏なワゴン車の猛走シーンと、
ラストの黒人少年と白人警官がにじり寄るシーン。
ドキドキさせといて、スパッと落とす、遊び心?のある
演出手段がやはり巧い(そこが好き)と思わせてくれた。
ただ好き好きでいえば、私は「グラン・トリノ」のが好き。
(加齢に負けざる卿でいて下さい。臭いはいいですから)
クリント・イーストウッド監督は天才です!
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