劇場公開日 2010年2月5日

  • 予告編を見る

「スポーツには人々をひとつにする力がある!」インビクタス 負けざる者たち 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5スポーツには人々をひとつにする力がある!

2010年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

マンデラ大統領ものを観るのは2作目だが、またまた偉大さに感銘を受けた。彼の考え方はすごいと思った。赦すことができる人。残念ながら、1期で辞めてしまい、彼の考え方が引き継がれなかったようだが、ああいう人ばかりが国の指導者だったら、世界から紛争がなくなるかもしれないと思った。モーガン・フリーマンがいつもと立ち居振る舞いが違っていた。マンデラ大統領の癖とかは知らないが、たぶん真似たのだろう。ラグビーの話だけど、さすがはイーストウッド。単なるスポーツ映画に終わらせなかった。私は、なぜかラグビー・チームが黒人の子どもたちにラグビーを教えるシーンで涙が出てしまったのだが、いろいろな細かいシーンの積み重ねに心が打たれた。ジャージーを受け取らない子どもとか、ピナールの実家の家政婦の話とか、国歌の歌詞を配るシーンとかそういった描写を重ねていくことで、深い感動を呼んだ。実話で皮肉な結末にならないこともうれしかった。イーストウッドの作品はハッピー・エンドは嫌いなのかと思えるようなものばかりなので、たまにはいいと思う。南アフリカの国歌はそうとは知らなかったが、何だか聞いたことがあった。歌詞もすてきで、有名な曲だったのだろうか? 自分としては、「アメージング・グレース」みたいなつもりでいたら、違っていた。国歌と知って改めていい曲だなと思った。

瑞