「ちょっと違うけど、すばらしい」インビクタス 負けざる者たち xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと違うけど、すばらしい
こんにちは(いま8日11:55分頃です)
これは「奇跡の物語」である。
「”事実は小説より奇なり”
これがノンフィクションじゃなかったら、出来過ぎた話といって、
リアリティを感じてくれなかったろう。」
と監督のイーストウッド自身が言っている。
この奇跡のはじまりは、マンデーラが囚人のときのインスピレーションだった。
ある日突然、閃いたという。
復讐してはならない、許すことだと。
そのために負けてはならない(インビクタス=負けざるもの)と。
そのインスピレーションがすべての奇跡を結びつけた。
①マンデーラの考えに共感した主将ピナールの存在
②白人のラガーマンたちが、アパルトヘイトの黒人のこどもにラグビーを教えに行ったこと。
③南アフリカが激戦を勝ち抜いて、最強のオールブラックスも破り、優勝したこと
④はじめのうちは自国のチームではなく、相手チームを応援していた黒人たちが最後は南アフリカの勝利にもろ手をあげて祝福したこと。
⑤その瞬間、黒人と白人が手を取り合い和解したこと(ように思う)。
奇跡が奇跡が呼んだ物語なのだ。
イーストウッドの映画は、一面では捉えられない複雑な人間を
描くところに大きな魅力を感じていた僕にとっては
ちょっと物語が大きすぎるなと思っていた。
しかし、
「復讐ではなく和解を」「憎しみではなく、喜びを共有化しよう」
というメッセージをそれを具現化した男たちを描き、歓喜の人々を描いた。
この映画は、クリント・イーストウッドにとって異色の映画といえるのではないかと思う。そこには一段、深さというものが欠けているようにも思える。
でも、クリント・イーストウッドへの信頼は揺るがない。
これは実話であることを忘れてはいけない。
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