劇場公開日 2009年10月31日

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母なる証明のレビュー・感想・評価

全83件中、21~40件目を表示

3.5名匠ポン・ジュノ監督のスタイル確立

2022年1月12日
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鑑賞方法:VOD

濃密な人間ドラマのなかにサスペンスやホラーからコメディといった要素を絶妙なバランスで忍ばせ、ジャンルを越境したエンタメ。
先の読めない展開で、結末に苦悩する。

母の真っ直ぐな愛情を見事なストーリーのうねりで表現している。
冒頭とラストのダンスシーンは印象的。

原題「Mother」を「母なる証明」にした日本語タイトルも秀逸。

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もの語りたがり屋

4.0強い母の二面性

2022年1月6日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

楽しい

大事な一人息子を守るために奮闘する母の物語のつもりで鑑賞していたが、クライマックスの息子とのやり取り
からエンディングへの一連の行動が、見方を大きく変えることになり、むしろこの作品の本質はこれだったのかと考えさせらた。
そう考えるとオープニングの謎もなんとなくわかる気がするのだが、果たして真相はどうなんだろうか?

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ヒックス伍長

4.5まともってなんだ?

2021年12月2日
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鑑賞方法:VOD

みんな自分の罪のことなんて忘れてる。
いや、忘れたように振る舞っているだけなのかな。

思い返すとひとつひとつのシーン構成が本当に緻密で
設定から何からしっかりテーマに矢印を向けている感じ。

「パラサイト」「殺人の追憶」そして本作とバラバラの順番で見てしまったけど
素晴らしい作品をつくる監督だと再認識した。

印象的なのは「この街にまともな奴は一人もいない」ってセリフ。
まともってなんだ?清廉潔白なんて本当にあるのか?
みんな自分のフィルターを通して見てる世界で、何を真実だなんて言えるんだろう?
あのシーンを境に、いろんな疑問を提示されたように思う。

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mar

4.0愛こそすべて

2021年10月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

今まで好んで食べなかった「野菜・クレソン」。信頼するレストランで提供されたステーキの横には山盛りのクレソンが。気まぐれにひと口食べたことをきっかけに、彼女はその魅力に異常なまでにハマっていく…。

ハイ、うちの奥さんの話です。映画の話ではありません。でも、今のポン・ジュノ監督に対する印象がまさにコレ。まるで食わず嫌いが克服された後の揺り返し。「パラサイト 半地下の家族」でハマり、速攻アマプラで氏の名前を検索し「母なる証明(2009年)」を平日夜に観ることになりました。

やはりこの監督はすごい。圧倒的なのは画のセンス。彩度を絞った美しさと、空気すら映すような高解像度感(YouTubeにあった予告編はなんとも低解像度だが)。この人が4Kとか8Kとかで撮ったら、多分目の前の映像を捕まえられちゃうと思う。

そして「どんでん返し」の辞書すら書き換えてしまうのではないか?と思えるほど秀逸な脚本。まさに母は強し。息子への深い愛情がたどり着く先に、狂気と慈悲が激しく入り混じる独特な景色が見えるのです。

それにしても日本ではお目に掛からない題材が新鮮。だがそれがいい。コレこそ人が生きるというリアル。いや、韓国映画をほめたたえる人の気持ちがやっと理解できた。 そして、この人が「ウォンビン!ビール瓶!!」で有名なウォンビンだったのかと知る。いい俳優さんですね。

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LADA

1.0人殺し映画

2021年7月20日
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見なきゃ良かった。
YouTubeの推奨映画で知ったと思います。
どちらの目線で見るかによるが当然主役のおばさん目線で話が進みます。誰もが同調しますか?自分は後味悪いすネ。まずは冒頭のおばさんの踊りで見る気を失せたが、ここは我慢して最後まで.....踊り始めた所で辞めれば良かった。人に勧める映画では無いでしょ。この映画を勧めたユーチューバーの動画はもう見ません。どの映画にも人それぞれの好みがあるように、この映画が好きな人もいるでしょうが私は、このおばさんと息子は嫌いです。あと味、悪っ。雑巾でも食べた後、見たいです。

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yellowbaku

5.0カッコイイ韓国映画

2021年5月4日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

知的

タイトルとかキービジュアルでは、こんなにもカッコイイ作品だとは思えなかった。決して美男美女が出ているわけでもなく、内容も美しくない。けれど、こんなにもカッコイイ韓国映画は見たことがない。
まず音楽の使い方が素晴らしかったように思う。印象的で、感情表現を一層高めるその効果は絶大だった。
映像も素晴らしくて、なんであんなくすんだ物事・事柄があんなにもキレイに表現できるのかと─ちょっとした驚愕。しかも、ただ安定した映像を連ねるだけでなく、カメラをかなりアクションさせた映像というのもふんだんに盛り込まれていて、それによって絵のメリハリ出ていたように思ったし、内容・映像・音楽、完璧な絡み合いで相当見入ってしまった。

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SH

5.0悪人なる証明‼️‼️‼️腐る韓国社会の証明‼️

2021年1月11日
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まず、シンプルに映像やセリフが映画最高品質、黒澤明と双璧とも言える。
演技も最高、息子は山崎賢人、母親は吉永小百合、そんな感じです。
母息子はともに人格障害の生まれながらの殺人鬼でしょう、自覚がないだけなお悪い。
ホームレスが殺されても誰も気にしない、孤児の知的障害者が冤罪で死刑になる、それが韓国社会、リアルです。
立ち食いするバイキング、弁護士と検事がカラオケ密談、腐敗した警察、どれもリアル韓国。
これぞリアリティパラサイト。
見事です、これぞ歴史的名作、韓国の証明‼️

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アサシン5

5.0ポン・ジュノの天才たる所以

2020年12月20日
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唐突に母のあのシーン(ネタバレ回避要)を付けてしまうことがポン・ジュノの天才たる所以だ。
もしこれが無かったら、何と凡庸な一本に成っていたことだろう。

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きねまっきい

4.0【”バカと言われると激怒する軽い知的障害のある息子”を溺愛する母が行った事・・。ポン・ジュノ版”イヤミスムービー”である。イロイロな解釈をしたくなる作品でもある。】

2020年12月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

知的

■今作の魅力
  <ネタバレあり>

 1.前半は、コミカル要素を少し塗したストーリー展開。

 2.そして、観る側は、ポン・ジュノ監督が仕掛けた”罠”に徐々に嵌って行く・・。

 3.軽い知的障害のある息子、トジュンを”ある理由”で溺愛する母親(キム・ヘジャ)。
 - 最後まで、彼女は”トジュンの母親もしくは、叔母さん”と呼ばれる。実名は出ない・・。成程。
  ”ある理由”は後半、トジュンから語られる・・。ー

 4.ある晩、アジョンと言う女子高生が、頭を強く殴られ殺され、遺体は”何故か二階建ての建物”の屋上に晒されている・・。
  そして彼女について徐々に明かされる出来事。
  ・誰とでも寝る女性だった事。
  ・時折、急に鼻血を出す事。
  ・寝た男の顔写真を携帯で映していた事。

 5.トジュンは、警察の杜撰な捜査で、アジョン殺しの犯人にされ、勾留される。
 トジュンの無実を明かすために、”母親”は懸命に真実を掴もうとするが・・。
 - この辺りまで、観る側はトジュンが無罪だと、ミスリードされる・・。愚かしき弁護士、検事、精神病院長の姿を見せられることで・・。-

 6.”母親”が自ら捜査を進めていく中で、マッコリに呑まれているアジョンの祖母から、彼女の携帯を渡される。そこに映っていた、サッカー2チーム分の顔写真の中から、トジュンが指さした人物は・・、”母親”が雨の中、傘を買った屑拾いの白髪の男だった・・。
 ”母親”はその男が住む、粗末な町はずれの一軒家を訪ねる。
 が、そこで屑拾いの白髪の男が、”アジョンが殺された晩に見た事”を聞いた”母親”が行った事・・・。
 - 完全にミスリードされたよ・・。ポン・ジュノ監督。ー

 7.真犯人にされた青年、”ジュンバル”に会いたいと”母親”は言い、留置場の面会室で、 彼から”両親は居ない”と告げられ、号泣する”母親”
 ー ジュンバルについていた、アジョンの血は勿論、鼻血であろう・・。
  ”母親”のあの涙は守る者の居ないジュンバル対する謝罪の涙であろうか、それともこれでトジュンは捕まることはないという、安堵の涙であろうか・・ー

 8.トジュンに見送られ、小旅行に出る”母親”
 待合室で、息子から差し出された
 ”屑拾いの白髪の男の燃やされた家で、息子が見つけた母親の鍼灸針の箱”を
 ”駄目だよ、忘れちゃ・・”
 と言われながら、渡される”母親”
 驚愕する”母親”。

<浮かない顔で、バスに乗った”母親”は他の乗客が狂ったように踊る姿を見て、自らの太腿の”嫌な記憶を取り除く”ツボに自ら針を刺し、狂ったように踊り出す。
 冒頭と最後部の、枯れた草原をフラフラと歩く”母親”の姿を見て、
 ポン・ジュノ監督、ヤラレタよ・・と思った作品。
 ポン・ジュノ版、”イヤミスムービー”でもある。>

 - 本当にトジュンは知的障害だったのだろうか・・。様々な感想、観方が出来る奥深い作品である。
 (これについて、自らの考えを記載すると、レビューが2500文字位になりそうなので、止めておきます・・。)-

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NOBU

4.0いわゆる胸糞悪い、けれど不思議

2020年12月1日
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まぁ、親ってやつは・・・という感じ。
日本ではこういう系を作るのは難しそうですね。
見ていてうざったくなるのは母親の素晴らしい演技力なのかなと。
踊っているという意味ではダンサーインザダークと呼べるのかな。
愛情が愛情ではない、毒親が流行?の最中だからこそ見る価値があるかもと思いました。

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Yot

3.5子に対する親の愛って?

2020年11月21日
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 息子を溺愛する母親と知的障害のある息子。行く末を案じて心中をしようとしたこともあったけど、なんとか頑張って生活している。息子を心配するにしても過保護過ぎない?食事にしても世話し過ぎ、寝るのも一緒、用を足してる時も覗き込む。それはダメですよ🙅🏻‍♀️
 息子が殺人犯として逮捕され、(この映画でも警察の捜査はいい加減😫)無実を信じる母親は独自に犯人を探し始める。怪しい人物を見つけるが、、、
 母親のとった行動は人として間違っている。でも、母親として正直に生きればあのような行動になってしまう可能性も、、、決して正しくない、間違った母親の愛情を描きたかったのだろうか。正しくはなくても愛は確実にある。
 別の人物が無実なのに逮捕され、申し訳なく思い号泣しても、何事もないように以前と変わらない、息子との生活を送っている。ずっと闇を抱えて生きていく。
 不思議だったのは、バスツアーの様子。韓国のおばさま達はバスツアーであんな風に踊り出すことはよくある事なのか?それともパロディ?

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アンディぴっと

3.5母と息子

2020年11月21日
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鑑賞方法:VOD

怖い

ずっと気になってた作品。
何度も何度も、この人が犯人?と思わせる展開にドキドキしながらも、ワクワクして鑑賞。

母からの無性の愛の強さ。
一歩間違うと、自分自身が罪人に。

殺されたアジョンの携帯にもっとやばい人間がうつってて(警察関係者とか、権力者とか)るのかと思いきや、そうではなくて、ガックシ。

真犯人のジョンパルがでてきた時に、トジュン(ウォンビン)の母が流した涙とはどんな意味があったのか。
我が子の無実が証明された安堵感からか。それとも、自分の侵した罪への罪悪感からなのか。

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M hobby

4.0不気味な親子

2020年11月18日
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アマゾンプライムで観賞。
障がいを持った息子を溺愛しすぎな母が物語が進むにつれ不気味さがどんどん際立ってくる。
息子も障がい者には見えないくらい顔立ちが整っている。
この親子は第一印象と映画を見終わった後では180度印象が変わったといっても過言ではない。

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たろう

4.0素晴らしい

2020年10月11日
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ポンジュノ監督はパラサイトしか見たことないけど、どちらもラストシーンの印象深さと絵の良さが最高。
物語の緩急もすばらしいし、ここで終わったら嫌だなというところを有に超えてくれる。

最後のダンスシーンまでの流れも好き。余韻がある良い作品。

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映画ぜんぜん見ないくん

4.5邦題が素敵

2020年5月24日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

キム・ヘジャ演じる母親が圧倒的です。
息子の無実を証明するため奔走します。
冒頭の枯れ野原での奇妙な踊りのシーンからガッツリ心を掴まれました。

改めて鑑賞してみるとウォンビンもすごくいい演技してたんですね。
ウォンビン自身はそういう風に意図して演じてはいなかったそうですが、本当は何もかも分かっているのでは?と感じてしまうような表情をすることがありゾッとさせられました。
特に右目を怪我した後の面会シーンが不気味で良かったです。

この映画、ちょい役でイ・ジョンウンが!
ちょうど椿の花咲く頃を観終わったところだったので嬉しい発見でした。

ラストの踊り、忘れたいけど忘れられないもうどうにでもなれって感じでしょうか。
笑っちゃうような哀しいような。
夕日がキラキラと綺麗で切なくなる終わり方でした。

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polkmn

3.5当時観た時は「えーい踊ってしまぇ~」と思った

2020年5月22日
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鑑賞方法:試写会、映画館

悲しい

怖い

障害のある息子の面倒を見ながら生計を立てる母親の心理は経験しなければ理解できない。
社会の心無い差別や侮蔑から子どもとその心を守りながら生きるのは容易ではないからだ。
そんな親子に降ってわいた事件。

主演のキム・ヘジャは当時韓国のおかあさん的存在だったので、この作品は衝撃的であった。

知的障害があっても自尊心があり、時折反抗心を出す息子の姿にイラッとしてしまったりした時点で私自身も差別していると悲しくなったが、中盤から母親の形相が一変、人間の母親から動物の母親に変わった気がした。
ただただ、息子を守ると言う執念はホラーだった。

当然息子、娘の立場から見ればうちの母はどうだろう?と比べそうになるが、自身が親に身になって考えるとここまでやれるのは…母性愛なのか?ちょっと恐ろしい。
犯人は誰か?冤罪なのか?そこらへんも含めて、体力と思考力が充分なタイミングで観たい作品です。

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)

4.0展開裏切られる。

2020年5月4日
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鑑賞方法:VOD

面白かった。

母の太もも、きれいね。

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昔から映画好き

5.0手に負えない

2020年4月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

これまで何となく避けてきたけど、「パラサイト」から遡ってポン・ジュノ監督作品を観てきて、最後にこの作品を観た。
一言で言うと「自分の手には負えない」作品という感想だった。
観終わったあと、色んな感情や考えが次々に浮かぶんだけど、それが一つにまとまらないというか。
だからといって難解な作品というわけではなく、起こっていることは全部理解できるし、ポン・ジュノのブラックなコメディー演出に思わず笑ってしまうんだけど、劇中で明確に描かれなかった部分に思いを馳せると上手く思考がまとまらないんだよね。
ハッキリ分かるのは、ポン・ジュノはとんでもなく映画を作るのが上手いってことだけだった。

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青空ぷらす

3.5ミーハー

2020年3月29日
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パラサイトで一躍有名になったポンジュノ監督、韓国映画は食わず嫌いだったが、パラサイトを見て漁り出した自分。
この作品、パラサイトが好きなら面白さのベクトルは同じ方向でした。
息子の無実を証明する為の母親の愛、ただ物語は全然違っていた。
意外に悪い友人、結構いいやつだなあと思いつつ、おかさあん、お金はあんなによく用意できたなあと。
どんでん返しを期待するとそこまでではないが、人間性の問題、内面のえぐり方が面白い、なによりセリフより表情や感情がぐっとくる。いかにもなダウン病ぽい彼との面会での母親はいるの?の質問、そして涙。
かなり良かった。
息子、イケメンすぎるなしかし笑
ちょっと残念なのはわざわざミスリードを誘うような部分が多すぎるところ。
それ以外はとても良かった。
最後の息子が針を渡すシーンにはぞっとする。
どこまで理解しているのか?と思わせる
そして、お母さん、太もも綺麗ね笑

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まあ映画好き

4.0いやー、ポンジュノ監督のこのテイストはやはり良いですね。母の愛情の...

2020年3月28日
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いやー、ポンジュノ監督のこのテイストはやはり良いですね。母の愛情の深さを狂気を持って示してくる感じが良かった。ラストシーンはまたもや印象的でよかった。

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おれ
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