母なる証明のレビュー・感想・評価
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母ゆえの悲しさ
母という生き物を深く洞察して、その愛が時に罪をも犯しうるという全体的に暗く悲しい物語。
随所に見られる知的障害のある息子を信じてやまない母ゆえの愛情表現が痛いほどわかり悲しい。
ストーリーの組み立ても良かった。
過去の辛い思い出を消してくれるというツボに母が自ら鍼を打ち、夕陽のなかなにもなかったように踊り興じる場面は心に残る。良い映画だと思う。
悲しい
始め、母のダンスで始まり
意味不明ですが、ラスト
なるほど!となります!
母、やり過ぎましたT^T
少しカルチャーショック
的な出来事が⁈
ひき逃げして平気でゴルフ?
警察も適当に示談すれば?
殺人事件もあんまり捜査
せず…
母の愛は深かったです!
執念の捜査!
胃腸薬が必要かも
楽しめはしませんが、お腹いっぱいです。
高い評価を受けている作品です。
レンタルで鑑賞しましたが、物語が私好みではありませんでした。
苦手です。
けれども、私個人の好みではないだけであって、作品の否定ではありません。
何故なら、まごう事なき衝撃作だからです。
何が凄いかと言うと監督の才能です。
半端じゃない程のパワーが伝わって来ました。
好みではありませんが、このテーマに真正面から向き合い、遠慮会釈なく答えを示した度量に驚きです。
鑑賞者の事なんてお構い無しに、臆する事も包み隠す事もなく突き付けてきます。
あたかも、平和な環境に慣れた私達に、「もっと目を凝らせ」と、強烈なカンフル剤を与えるが如く。
警鐘を鳴らす覚悟に痺れました。
私は受け止めきれませんでしたが。
また、その才覚は画面からも見て取れました。
カットの構図や、演者の取り方、喧騒と静寂の間合いなど、本当に上手く撮っております。
「観客がこう考えてこう見るだろうな」と予測して、ほくそ笑んでいるに違いないでしょう。
鑑賞中は、ずっともどかしい気分が続きました。
本作品は物語意外の要素で、採点をしています。
強烈にモヤッとしたい方にオススメです。
前の人が言ってたけど
そう、どうしようもない自分がこの映画に低い点数をつけられるわけがない。
そして母というのはこういうものだ。
日本でもこれが母という形なのだと信じたい。
例え世界を敵に回しても、母は自分の味方だと信じてみたい。
実際母という存在はそういうものじゃないかと思う。
最後まで子供を信じてくれるのは母親だけなのだ。
BGMって大切だよなあ
狂気とまでは感じなかったなあ。もっと怖いものを想像してたんだが。
切ないよね。永遠の片思いっていうやつ。俺は男だけどw
息子はまだらボケなんだろうか?そっちの方が怖いよな。
う~ん、殺人の追憶における岩代太郎の功績の偉大さを再認識した。
母なる証明
ただ一生懸命息子を信じ、守りたい母親。その一心が狂気になる。
悲しい物語でした。
闇針(ツボに針を打つこと。禁止されている)を裏稼業にしている母親が、息子を残してバス旅行に出かけ最後に自ら、嫌な思い出を忘れるツボに針を打ち、バスの中で踊る…
忘れること、消せること、できるはず無いのに。
どんどん歯車が狂うさまが、みていて少し、ツラかったな。
こいつぁすごい映画っす。
冒頭のお母さんのダンスシーンからリンチ的不条理さを感じさせる良作の予感。やっぱり凄い映画でした。
この監督ポン・ジュノは韓国の天才映画監督です。脚本もすばらしく、グエムルも殺人の追憶もこの母なる証明もすべてななめ45度行ってます。全体の色調がいつも暗くて、生の韓国の人たちが韓国文化の中でもだえる系の作りは本当に引き込まれます。
お母さん役のキム・ヘジャがこれまたすごい演技で、カメラワークも素晴らしく彼女の心をありありと映し出します。ときに母として優しく語りかけ、激昂し、ゴマをすり、策を練り・・・。
あらすじは「溺愛する経度の知的障害がある息子が殺人犯として逮捕される。彼の無実を信じ、母は奔走するが・・。」全く予測しなかった結末まで一直線です。
中年のおばさんを主人公にして、ここまでヒリヒリしたサスペンスを撮るなんて・・・。日本にもこのような監督いませんでしょうか?おすすめです!
久しぶりに、心が痛みました。
どこの世界も、母は強し。時にはそれが曲がった道徳になったとしても
底辺にある息子への溺愛は、誰にも否定できないと思います。
ただ、やっぱり後半で、結局は息子と同じ状況で他人に罪を着せてしまうところは
かなり心が痛みました。
いくら映画とはいえ、こんな事、表現していい事なのだろうかと、
何だか嫌な想いが残りました。
あと、やっぱり、ウォンビン、顔が整いすぎてて、もうひとつ状況に入り込めなかったかも。俳優としてチャレンジするのは素晴らしいけど、目がきれい過ぎて、「○○な人」にはみえなかったかも。
しかし、韓国映画、パワー有ります。うまい。
母という名の獣
国内外問わず手堅いが、使い古されてもいる母ものジャンル。
なのに、ここまで直球に《母》とは。この監督、着想が頭ひとつ飛び抜けている。
女主人公の役名、ずばり《母》野生動物のごとく名字名前がない。
(語弊あるけど)その暮らしも、何やら動物めいて見える。知的障害の息子が世界の全て、一挙一動にあたふた。時には息子の尿で健康チェック、まるで子犬のお尻をかぐ母犬だ。
そんな母子への、街の反応もさまざま。心配・憐憫・嘲笑、でも基本的に放置。少しくらい危なかしくても、何しろ無力で無害だから。
ただ、飼われたペットさえ時おり暴走する。種本来のルールが頭をもたげ、人間に教わった規律を一瞬忘れる。
殺人犯にされかけた息子を救うため、母も次第に牙をむく。
当初の、市原悦子的おマヌケ素人探偵ぶりはご愛敬。煙草をくゆらせ関係者を尋問する頃には、人々が知っていた愛すべき「おばさん」は姿を消す。それは進化にも似ている。キムヘジャが貧しげな身なりのままに、おとなしい草食動物から、血しぶき浴びる獣へと。
結末に、嫌悪を覚える人も多いだろう。人間の倫理に合わせれば当然、しかしここで示される倫理は違う。純なるものが必ずしも、純白とは限らないからだ。
純度の高い薬品が劇物にもなるように。ウォンビンの「小鹿のような目」の息子が、性欲や攻撃性も兼ね備えるように、研ぎすまされた母性も凶器になりうる。
監督と主演二人が、それこそあらゆる基準を排して挑んだ本音むきだしの世界観。簡単にすすめないが、私は観て良かった。こんな映画は、そうそうない。
かあちゃ~ん
2009年劇場公開で評価が高かったので行ってみました。
ポンジュノ作品のなかでいちばん解り易かったし、面白かったです。
ただ自分はあまりのめりこめなかったです。
ウォンビンはよくぞこの役をやったなって感じなんだけど
観ててイライラするほど残念な息子役
冒頭と最後の草原のシーンが個人的に綺麗で好きです。ところでポンジュノ作品って山のシーンが必ず出てくるなぁ
息を呑んでしまう
最初は興味なかったんだけど映画館でチラシや予告をみておもしろそうと思って観に行きました💡
初韓国映画です
なのでもちろんポンジュノ監督の他の作品も観たことないですが
すごい!!久しぶりにこんなぞくぞくさせられる作品観ました!!
日本では最近こういう作品ないなぁ
この監督の他の作品も観たい!!
鑑賞するたびに違う発見や感想がありそう
男ですが、
ウォン・ビンさんの大ファン。
それは、
特典のポストカード目当てに
前売券を購入してしまうほど。
現在、机の上に飾られてあります。
そして、お母さんと息子にジッと
見つめられながらレビューを書いています(苦笑)
★彡 ★彡
重い作品ですね
韓国国内公開10日目で
200万人動員ですか。韓国の映画鑑賞眼、レベル高いですね
それとも、兵役終了後5年ぶり復帰のウォン・ビンさん目当てかな
良質な作品と断言できます。
しかし、内容もさることながら、
夜や雨など、暗いシーンが多くて、
鑑賞後には、ドッと疲れが出てしまいました。
オープニングからして、
不思議なモードに誘われます。
ちなみに、
このシーン、韓国の母とも呼ばれる
キム・ヘジャさん、とても恥ずかしかった。
そんな、コメントも残してくれています。
また、監督によると、
このとき着ていた衣装にも
韓国に古くから伝わる言い伝えに
基づいているそうです。オープニングから
かなり力が注ぎ込まれていたわけですね。
少し話がそれました。
役者が恥ずかしがるということは、
イコール鑑賞者も、なんだこの映画は?
一筋縄ではおさまらないかもしれない?
そう、
頭の中がざわめき始めてしまうのです。
オープニングの掴みとして、これ以上はないでしょう。
もう、そこからは、
小道具の使い方も緻密で、
各々の人物の秘密も明かされて、
ズルズルと力強く引きずり込まれてしまいました。
終盤の事実にも驚き!
特に印象に残っているのは、
○○ターミナルである物を手渡しながら、
母を見つめるウォン・ビンさんの表情と眼差し。
そして、それに呼応する母の表情と眼差し。
短い時間でしたが、
わたしの頭の中では、
ふたりが口に出した
言葉以外のやりとりが浮かんでしまいました。
ラストの母の姿に解釈も
分かれるところでしょうが、美しい映像でした。
30回テイクを重ねたそうですが、
あの陽射し、まさか撮影1日だけじゃないですよね。
撮影全体では約5ヶ月かけたそうですが、あのシーンだけで
何日の日数を費やしたのかも、単なる好奇心ですが、とても気になりました。
注目のウォン・ビンさん。
あまりカッコよくなくてビックリ!!
まぁ、あの役柄なら
カッコいいはずもなく、
作品鑑賞後日本のインタビュアーが
顔を見せたウォン・ビンさんが作品と違い
あまりにもカッコよく驚いたのがうなずけます。
つかみどころがなく、
非常に難しい役どころでしたが、
見事に演じきってくれていました。
5年間、待った甲斐がありました(笑顔)
★彡 ★彡
ポン・ジュノ監督の作品。
実は今作が初めてなのですが、
他の作品にも興味がわいてきました。
たいへんなものを観てしまった
普通でない世界を撮るポン・ジュノ監督がまた尋常ならざる作品をものした。登場人物の一人の台詞ではないが、たいへんなものを観てしまった気分だ。知的障害があり子供のような心を持つ青年ウォン・ビンが女子高生殺害の容疑者として逮捕され、二人暮しの母キム・ヘジャは我が子の無実を信じて独り真犯人を探そうとするという、ミステリー仕立ての母子物だが、話はくるくるとスピーディーに展開し、思わぬラストに向けてあれよあれよと進んでいく。決して後味のよい映画とはいえないが、話運びの絶妙な呼吸というか、一人ボケツッコミというか、この監督の緩急自在な間合いは前2作同様すばらしく、ウィットの効いた笑いを随所に入れてくれるため、陰鬱な印象はない。盛り上げて落とす肩透かし効果を熟知した監督だ。伏線、小道具の使い方も決まっている。キム・ヘジャのイッちゃった感のある演技に感服。
作品の世界にひきこむ力は天下一品
ポン・ジュノの表現力にはいつも驚かされる。冒頭から物語や人物への好奇心を掻き立て観客を引きずり込み一時も目が離せない。その手口がさり気ないのが粋。無駄なカットがなく、唐突で謎の台詞や映像の断片が次々と符合して一つの絵が浮かび上がる。まるで点描画を見ているようだ。ズームでは解らないがバーンだとどんな絵か解る…そんな感じ。真犯人は誰なのかという謎より、人物それぞれが持つ闇というかミステリアスな部分が丁寧に描かれている。やはりワイド劇場的なミステリーではなく深い人間洞察はさすが。「殺人の追憶」のときも感じたが、ポン・ジュノは雨を実に効果的に使う。晴れていても薄暗く感じるようなトーンの映像も然り…一層心がざわつき締めつけられる。とりとめなく書いたが、要は傑作だと言いたい。
恋愛にも似た
男の子を持つ母親だと少しは気持ちがわかるのだろうか?
ゆがんだ愛情だけど、おそらくこういう愛情ってあるんだと思う。最近逮捕された市橋容疑者の母親だって少し似たものがあるのではないだろうか。
障害を持つ我が子に対する過剰庇護欲。
「殺人の追憶」は観終ってあんまり気分が良くなかった。
今回もそんな感じです。
もやもやします。
キム・ヘジャ演じる母親の”狂気”などと書かれているのが不思議。
どこが狂気なの?
障害を持つ子供の親(ましてこの映画の場合は母子家庭)の庇護欲は並大抵なことではない。
だから、それを少しうとましく感じるウォンビンが、所々小さく反抗的な態度をとっているのは理解できる。自尊心は高いのだ。
それが「ばか」という言葉の過剰反応につながるのだと思う。
同じ母として、ここまでできるか?
自分の子の為なら、秘密を抱えたまま生きられるのか?
それが「母なる証明」?
ラスト近くの、高い知性を感じさせるウォンビンの眼差しがより母の悲しみを増幅させる。
この親子は離れられないだろう。
内容には全く関係ないけど、言わせて!!実は、ついさっき帰宅したばかり。
この映画を観てる間中、ずっと内容についてくだらんこと喋っているオバハンがいて、
本当に集中できなかった!!笑う場面でもないのに、しょっちゅう笑っとおるし!
あ~わざわざ、遠出して観に来たのに!腹立つ!!!
エンドロールで更にでかい声で喋り始めた「韓国語、全然わからんわ!絵みたい!」
黙っとけ!!音楽聞いとんねん!!こっちは(怒)!!
喋りたいなら外出ろ!!
すみません・・・・取り乱しました。
ほんとオバちゃんばっかりやった(自分も?)
これがなけりゃ、もっと良い映画だったのに・・・
他人の気分を害させる権利なんてない!!
母の愛は深海よりも深し
この物語をネタバレなしに説明するのは至難の業だ。
少しはヒントめいたものをいってしまうかもしれないので
ネタバレにマークした。
冒頭、なにやら怪しい母の踊りから始まる。
この踊りが一体どういうことなのか、あとではっきりわかる。
「秋の童話」では颯爽としていたウォンビンが
知恵遅れの息子役を自然に演じていた。
母はこの知恵遅れの息子が可愛くてたまらないだけなのかと思っていたら、
訳がありそうな場面があとで出てくる。
母は息子に負い目を持ち、それ故一層
母性愛を掻き立てられていたというのか。
息子には、コンプレックスらしいものがある。
「バカ」といわれると、何をしでかすか判らないのだ。
そんな息子が少女殺しの容疑で警察に連行され、自白してしまう。
母は息子の無罪を信じ、自らの力で息子の嫌疑を晴らそうとするのだ。
だが、母に出来る事はたかだか知れている。
試行錯誤の末にたどり着いた手がかりを自らの手で根絶やしにしまう。
母の愛は無私の愛、だが、この母の愛はそれよりも更に深い。
その証明となる、この母の愛を確かめて欲しい!
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