母なる証明のレビュー・感想・評価
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事件解決⭐︎なのにスッキリしない…
タイトル通りな感じ。大好きだ。
主人公に共感しかけて一緒に裏切られて考えさせられる。
嘘でしょ息子〜
嫌な予感したけどやな〜
って感じだったんだろうな母…リアルに。
息子が可愛くて可愛くて仕方ない様子のシーンが頭から離れない。
仕事場から息子を見つめるシーンや、立ちションのシーン、食卓のシーンに一緒に寝るシーン。
側から見ると気持ち悪いとおもうが、母息子ってそんな感じではないか?とふと自分の弟と母を重ねてしまうくらいリアルすぎて気持ち悪い気持ちになった。でもこれが現実だ。
あとあの街が気持ち悪すぎる。
警官も主人公の友達もヤッてない?
全員信じられない。
みんな自分のために犯人を見つけようとしてるし、死んでくれてよかったと思っていそうな感じだった。
結局それを全身で感じて1人罪を背負っていくお母さん…。
数年後にまた息子は思い出して母親に、
「どうしてあそこに母さんの仕事道具があったの?」とでも聞きかねないな。
みんなそれでも聞かないフリをするんじゃないかな、事件はとりあえず解決させたから…。
悪人なる証明‼️‼️‼️腐る韓国社会の証明‼️
まず、シンプルに映像やセリフが映画最高品質、黒澤明と双璧とも言える。
演技も最高、息子は山崎賢人、母親は吉永小百合、そんな感じです。
母息子はともに人格障害の生まれながらの殺人鬼でしょう、自覚がないだけなお悪い。
ホームレスが殺されても誰も気にしない、孤児の知的障害者が冤罪で死刑になる、それが韓国社会、リアルです。
立ち食いするバイキング、弁護士と検事がカラオケ密談、腐敗した警察、どれもリアル韓国。
これぞリアリティパラサイト。
見事です、これぞ歴史的名作、韓国の証明‼️
そんなツボがあるなら…
押してしまいたい。ラスト、キム・へジャは何を思ったのだろう。。全てを忘れたい、けど最愛の息子を守るため、生きなければならない、その一心だったろう。ポン・ジュノ監督のどんでん返しの後の更なるどんでん返し。ウォン・ビン演じる知的障害の息子の無実を信じていたものの、目撃者から殺人犯だったと知る衝撃。これには裏切られたが、目撃者を殺してしまった後、真犯人が出てくる。しかも息子と同じ知的障害を持つ。親もいないため、この子には自分が、そうしたように無実を信じて、奔走してくれる人もいない。この子の無実を知りながらも、息子のために罪をなすりつけるしかない。この重たい真実と共に生きてはいけない。忘れたい。そんな母親をキム・へジャが好演。韓国映画の警察はなぜ無能で、建物は陰気臭いのか。ウォン・ビンももう少し見たかった。
【”バカと言われると激怒する軽い知的障害のある息子”を溺愛する母が行った事・・。ポン・ジュノ版”イヤミスムービー”である。イロイロな解釈をしたくなる作品でもある。】
■今作の魅力
<ネタバレあり>
1.前半は、コミカル要素を少し塗したストーリー展開。
2.そして、観る側は、ポン・ジュノ監督が仕掛けた”罠”に徐々に嵌って行く・・。
3.軽い知的障害のある息子、トジュンを”ある理由”で溺愛する母親(キム・ヘジャ)。
- 最後まで、彼女は”トジュンの母親もしくは、叔母さん”と呼ばれる。実名は出ない・・。成程。
”ある理由”は後半、トジュンから語られる・・。ー
4.ある晩、アジョンと言う女子高生が、頭を強く殴られ殺され、遺体は”何故か二階建ての建物”の屋上に晒されている・・。
そして彼女について徐々に明かされる出来事。
・誰とでも寝る女性だった事。
・時折、急に鼻血を出す事。
・寝た男の顔写真を携帯で映していた事。
5.トジュンは、警察の杜撰な捜査で、アジョン殺しの犯人にされ、勾留される。
トジュンの無実を明かすために、”母親”は懸命に真実を掴もうとするが・・。
- この辺りまで、観る側はトジュンが無罪だと、ミスリードされる・・。愚かしき弁護士、検事、精神病院長の姿を見せられることで・・。-
6.”母親”が自ら捜査を進めていく中で、マッコリに呑まれているアジョンの祖母から、彼女の携帯を渡される。そこに映っていた、サッカー2チーム分の顔写真の中から、トジュンが指さした人物は・・、”母親”が雨の中、傘を買った屑拾いの白髪の男だった・・。
”母親”はその男が住む、粗末な町はずれの一軒家を訪ねる。
が、そこで屑拾いの白髪の男が、”アジョンが殺された晩に見た事”を聞いた”母親”が行った事・・・。
- 完全にミスリードされたよ・・。ポン・ジュノ監督。ー
7.真犯人にされた青年、”ジュンバル”に会いたいと”母親”は言い、留置場の面会室で、 彼から”両親は居ない”と告げられ、号泣する”母親”
ー ジュンバルについていた、アジョンの血は勿論、鼻血であろう・・。
”母親”のあの涙は守る者の居ないジュンバル対する謝罪の涙であろうか、それともこれでトジュンは捕まることはないという、安堵の涙であろうか・・ー
8.トジュンに見送られ、小旅行に出る”母親”
待合室で、息子から差し出された
”屑拾いの白髪の男の燃やされた家で、息子が見つけた母親の鍼灸針の箱”を
”駄目だよ、忘れちゃ・・”
と言われながら、渡される”母親”
驚愕する”母親”。
<浮かない顔で、バスに乗った”母親”は他の乗客が狂ったように踊る姿を見て、自らの太腿の”嫌な記憶を取り除く”ツボに自ら針を刺し、狂ったように踊り出す。
冒頭と最後部の、枯れた草原をフラフラと歩く”母親”の姿を見て、
ポン・ジュノ監督、ヤラレタよ・・と思った作品。
ポン・ジュノ版、”イヤミスムービー”でもある。>
- 本当にトジュンは知的障害だったのだろうか・・。様々な感想、観方が出来る奥深い作品である。
(これについて、自らの考えを記載すると、レビューが2500文字位になりそうなので、止めておきます・・。)-
いわゆる胸糞悪い、けれど不思議
まぁ、親ってやつは・・・という感じ。
日本ではこういう系を作るのは難しそうですね。
見ていてうざったくなるのは母親の素晴らしい演技力なのかなと。
踊っているという意味ではダンサーインザダークと呼べるのかな。
愛情が愛情ではない、毒親が流行?の最中だからこそ見る価値があるかもと思いました。
子に対する親の愛って?
息子を溺愛する母親と知的障害のある息子。行く末を案じて心中をしようとしたこともあったけど、なんとか頑張って生活している。息子を心配するにしても過保護過ぎない?食事にしても世話し過ぎ、寝るのも一緒、用を足してる時も覗き込む。それはダメですよ🙅🏻♀️
息子が殺人犯として逮捕され、(この映画でも警察の捜査はいい加減😫)無実を信じる母親は独自に犯人を探し始める。怪しい人物を見つけるが、、、
母親のとった行動は人として間違っている。でも、母親として正直に生きればあのような行動になってしまう可能性も、、、決して正しくない、間違った母親の愛情を描きたかったのだろうか。正しくはなくても愛は確実にある。
別の人物が無実なのに逮捕され、申し訳なく思い号泣しても、何事もないように以前と変わらない、息子との生活を送っている。ずっと闇を抱えて生きていく。
不思議だったのは、バスツアーの様子。韓国のおばさま達はバスツアーであんな風に踊り出すことはよくある事なのか?それともパロディ?
母と息子
ずっと気になってた作品。
何度も何度も、この人が犯人?と思わせる展開にドキドキしながらも、ワクワクして鑑賞。
母からの無性の愛の強さ。
一歩間違うと、自分自身が罪人に。
殺されたアジョンの携帯にもっとやばい人間がうつってて(警察関係者とか、権力者とか)るのかと思いきや、そうではなくて、ガックシ。
真犯人のジョンパルがでてきた時に、トジュン(ウォンビン)の母が流した涙とはどんな意味があったのか。
我が子の無実が証明された安堵感からか。それとも、自分の侵した罪への罪悪感からなのか。
不気味な親子
アマゾンプライムで観賞。
障がいを持った息子を溺愛しすぎな母が物語が進むにつれ不気味さがどんどん際立ってくる。
息子も障がい者には見えないくらい顔立ちが整っている。
この親子は第一印象と映画を見終わった後では180度印象が変わったといっても過言ではない。
太もものツボは、踊ってしまうツボだったのか!?
忘れてしまいたいこと。誰だってあるよね。
鍼灸師兼漢方薬店を営む母。貧しくても近所の評判もいいし、知的障害を持ったイケメン息子トジュンを溺愛する母。ベッドの上で一緒に寝る姿は微笑ましくもあり、何か怪しげな雰囲気もある。そんな息子にも親友がいて、ひき逃げベンツを一緒に追いかけサイドミラーも壊しちゃう。警察に行ったことまでスナック“マンハッタン”で自慢しちゃうのです。
そのマンハッタンからの帰りに酔っ払ったトジュンは一人の女子高生の後をつけるが、大きな石を投げつけられて退散・・・次の朝、廃屋の屋上で女子高生アジョンが殺害されていて、目撃者の証言によりトジュンが逮捕されてしまう。虫も殺せない子なのに!と、母はトジュンの無実を信じ、独自で調査を始める・・・といった展開。
前半では冤罪で拘束された息子を助ける内容だとばかり思っていたが、ポン・ジュノがそんな単純な展開にするはずもなかった。不妊治療の写真屋の奥さんもターニングポイントだったし、傷のある女子高生やアジョンを買春しようとする男子高生など、ミスリードする重要人物も多い。そして、トジュンの記憶障害も過去のことから徐々に思い出すというやっかいなもの。こめかみをグリグリすればいいのか!やってみよ。
貧富の差なんてのも最初から見せつけてくれるし、有能(悪徳)弁護士の精神科医や検事を抱き込むという手際が良すぎることも驚きの一つ。さらに、犯罪を追い詰めていくと貧困世帯に集中してしまうところも凄い。やりすぎ。廃品回収のじいさんなんて悲惨なものだ・・・。だけど、この小屋での出来事で、母の心の動きが極端すぎるところもやりすぎ感たっぷり。結局、“母なる証明”てのが殺人者のDNAだったんだとわかると、開いた口が塞がらない。「5歳の時、僕を農薬で殺そうとしたよね」というドジュンの記憶も全てを語っていたのですね。
障害者の点では、最後に名乗り出てきたジュンパルがドジュンよりもさらに重くのしかかる。明らかにダウン症の子なのに、アジョンは自分の恋人だと言い張るジュンパル。「泣くなよ」などと言い放つところはカッコよかったけど、彼もまた精神鑑定を受けて罪が軽くなるんだろうなぁ。
素晴らしい
ポンジュノ監督はパラサイトしか見たことないけど、どちらもラストシーンの印象深さと絵の良さが最高。
物語の緩急もすばらしいし、ここで終わったら嫌だなというところを有に超えてくれる。
最後のダンスシーンまでの流れも好き。余韻がある良い作品。
母の愛は 子供を殺そうとする事もあれば 子供を守るために他人を殺し...
母の愛は
子供を殺そうとする事もあれば
子供を守るために他人を殺したり陥れることも厭わないという強いメッセージの作品
最後に捕まった子はトジュンと似たような少し障害のある子だけど守ってくれる母親がいず、不憫で泣き崩れた母。あのシーンがある事でよりこの作品の意味が際立った。
その他感じた事
① ウォンビンかっこよい
② 韓国の貧困家庭のすさまじさ
③ 韓国の警察のいい加減さ
信じたい母、無垢な心の息子
優しい顔立ちの母親が罪を重ねていく姿が辛かった。
母親が追う犯人像が二転三転し、こちらも母親と同じ
目線でスクリーンを追う事になり、ポン・ジュノ監督の手腕の巧みさを感じました。
無邪気さ故の事故的な犯罪だったとは・・・。
その映像をスクリーンで見た時には、まさかそんな、
そうであって欲しくない、という感情に。
映像の見せ方に改めて才能を感じました。
罪を背負って二人は生きて行くのでしょうか。そして、彼の無邪気さが母親を苦しめ続けるのでしょうか。
母として、人としての生き様…
原題『母』、邦題『母なる証明』
予告「この子を守るのは私しかいない」
大方の母の共通の想い。(『誰も知らない』の母のようなものもいるが…)
「バカにされても、仕返ししないで、無視するんだよ」と日本では教える。
「バカと言う方がバカなんだから。仕返ししたらお前も同じレベルのバカになっちゃうよ」
「お手伝いとか、他のことで見返しなさい」って。
社会で生きていくために、何をしてはいけないのか。社会のルール、人としてのルール。暴力で解決できるものなんてあってはいけないことだろうに。
国民性の違いなのか?
この母ならではなのか?
確かに、子どもを馬鹿にされると、母としては身が切られるようにつらい。悔しい。
ましてや障害があれば、その思いは激増する。アルコールや薬物の害を除いて、基本、子に障害があるのは母のせいではないのだが、ほぼ100%の母が、大なり小なり、自分のせいと攻めてしまう。
ましてや、利用して食い物にしようとする輩が、子どもの側にいたら、過敏になるのも必然。
けれど…。
映画としては出色のでき。後世に残るものになるだろう。
だけど、鑑賞するには覚悟がいる。
寡聞にて、これほど人間の業と言うものを描き切った作品を知らない。自分の中の暗部をさらけ出されたようだ。
私がこの母の立場だったらどうするのだろう? 人としての善を貫けるとは決して言いきれない。言い切る人の方が嘘くさく感じる。
こういう犯人達は『リンカーン弁護士』にも出てきた。『リンカーン弁護士』では、異常者として突き放して鑑賞できたけど、この映画ではなぜか突き放せない。
まだ見ていないが『許された子どもたち』も観てあわせて考えたい。
けれど、そもそも犯人は己がやったことを自覚・認識しているのか。それが”人殺し”だと…。
気軽に観てはいけない。
気軽に勧められない。
でも、後世に残したい傑作を挙げろと言われたら、候補にあげたくなる。
鑑賞した人と語り合いたくなる。
究極の映画。
嫌なことを忘れるツボなんてあるの?
頼りにならない警察、弁護士に代わり、息子の無実を証明するために奔走する。その姿に母から息子への無償の愛を感じ胸を打たれた。
しかし、殺害現場にいた男の話から一気に流れが変わる。
印象的なのはやはり嫌なことを忘れるツボ。
息子が結局犯人だったこと、人を殺害してしまったこと、別の人間が犯人になってしまったこと、火災現場から発見された針箱から、息子に男を殺害したことを気づかれたのではないかという猜疑心。これらを抱え続けることに限界を感じ、ラスト自身に針を打ったのだろう。
ただ、このツボに効果は本当にあったのかは怪しい🤔
OP、EDで見せた踊りこそ嫌なことを忘れる手段なのかなと思った。
邦題が素敵
キム・ヘジャ演じる母親が圧倒的です。
息子の無実を証明するため奔走します。
冒頭の枯れ野原での奇妙な踊りのシーンからガッツリ心を掴まれました。
改めて鑑賞してみるとウォンビンもすごくいい演技してたんですね。
ウォンビン自身はそういう風に意図して演じてはいなかったそうですが、本当は何もかも分かっているのでは?と感じてしまうような表情をすることがありゾッとさせられました。
特に右目を怪我した後の面会シーンが不気味で良かったです。
この映画、ちょい役でイ・ジョンウンが!
ちょうど椿の花咲く頃を観終わったところだったので嬉しい発見でした。
ラストの踊り、忘れたいけど忘れられないもうどうにでもなれって感じでしょうか。
笑っちゃうような哀しいような。
夕日がキラキラと綺麗で切なくなる終わり方でした。
当時観た時は「えーい踊ってしまぇ~」と思った
障害のある息子の面倒を見ながら生計を立てる母親の心理は経験しなければ理解できない。
社会の心無い差別や侮蔑から子どもとその心を守りながら生きるのは容易ではないからだ。
そんな親子に降ってわいた事件。
主演のキム・ヘジャは当時韓国のおかあさん的存在だったので、この作品は衝撃的であった。
知的障害があっても自尊心があり、時折反抗心を出す息子の姿にイラッとしてしまったりした時点で私自身も差別していると悲しくなったが、中盤から母親の形相が一変、人間の母親から動物の母親に変わった気がした。
ただただ、息子を守ると言う執念はホラーだった。
当然息子、娘の立場から見ればうちの母はどうだろう?と比べそうになるが、自身が親に身になって考えるとここまでやれるのは…母性愛なのか?ちょっと恐ろしい。
犯人は誰か?冤罪なのか?そこらへんも含めて、体力と思考力が充分なタイミングで観たい作品です。
手に負えない
これまで何となく避けてきたけど、「パラサイト」から遡ってポン・ジュノ監督作品を観てきて、最後にこの作品を観た。
一言で言うと「自分の手には負えない」作品という感想だった。
観終わったあと、色んな感情や考えが次々に浮かぶんだけど、それが一つにまとまらないというか。
だからといって難解な作品というわけではなく、起こっていることは全部理解できるし、ポン・ジュノのブラックなコメディー演出に思わず笑ってしまうんだけど、劇中で明確に描かれなかった部分に思いを馳せると上手く思考がまとまらないんだよね。
ハッキリ分かるのは、ポン・ジュノはとんでもなく映画を作るのが上手いってことだけだった。
ミーハー
パラサイトで一躍有名になったポンジュノ監督、韓国映画は食わず嫌いだったが、パラサイトを見て漁り出した自分。
この作品、パラサイトが好きなら面白さのベクトルは同じ方向でした。
息子の無実を証明する為の母親の愛、ただ物語は全然違っていた。
意外に悪い友人、結構いいやつだなあと思いつつ、おかさあん、お金はあんなによく用意できたなあと。
どんでん返しを期待するとそこまでではないが、人間性の問題、内面のえぐり方が面白い、なによりセリフより表情や感情がぐっとくる。いかにもなダウン病ぽい彼との面会での母親はいるの?の質問、そして涙。
かなり良かった。
息子、イケメンすぎるなしかし笑
ちょっと残念なのはわざわざミスリードを誘うような部分が多すぎるところ。
それ以外はとても良かった。
最後の息子が針を渡すシーンにはぞっとする。
どこまで理解しているのか?と思わせる
そして、お母さん、太もも綺麗ね笑
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