母なる証明のレビュー・感想・評価
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いやー、ポンジュノ監督のこのテイストはやはり良いですね。母の愛情の...
いやー、ポンジュノ監督のこのテイストはやはり良いですね。母の愛情の深さを狂気を持って示してくる感じが良かった。ラストシーンはまたもや印象的でよかった。
監督の力強い作品
超面白かった!!
ポンジュノ監督の力強い作品
うまいよな〜
前半と後半(ラスト30分)のギャップ!
ストーリーだけじゃなく、映像や演技、仕掛けてくる問い、情勢など…
息子の無罪を証明する為のはずが、逆に苦しむ事になった
心の苦しみを忘れるツボ
教えて欲しいーっ!!
余韻がふりほどけない。
Amazon prime視聴です。
最後のほう、
「真犯人」に両親はいるのか? 母親はいないのか? と尋ねる母。
そして、母がいないことを確かめたうえで彼にすべてをかぶせてしまうことを決めて、泣きじゃくる母…。
母親という生き物の利己的で残酷な、おそらく母親の多くが自覚するであろう一面をつきつける容赦のなさに打ちのめされました。
ダンスで始まりダンスで終わる演出も、いつまでも余韻がまとわりつくような見事な構成だったと思います。
日本ではなかなかない
脚本がとにかく面白い。
韓国作品恐るべし。
決して目新しくはない。
だいたい想像がつく、そのちょっと斜めをいく。
これ思いついた人、天才!
あらすじ読んでもピンと来ない人は多いと思う。
しかし、ああっ!そう来たか!!
と声が漏れてしまう。
ボン・ジュノ監督のイタズラ心が見えた気がした。
韓国の社会事情は解らないし、
なぜそうなった!!と突っ込みいれたい部分もたくさんあるけれど、
日本でやろうと思ったら大幅にキャラクター変更をさせられそうな、
コンプライアンス作品。
重要なシーンには雨が降る
唯一見てなかったポン・ジュノ監督作を。
息子を溺愛する母親役が吉行和子に見えてしょうがなかった。中盤からグッと面白くなるサスペンスだがそこまでがチト長い。一筋縄ではいかない脚本は流石。韓国の猥雑さが色濃く出た内容でその辺り慣れてないと面食らう。
ウォンビンの真にピュアな瞳が色んな意味で効果的。
親の愛、というものを考えさせられる、考えこんでしまう内容でございました。
何よりも。
善悪よりも
倫理よりも
道徳よりも
何よりも優先される
「守る」ことへの執着
それは、愛なのか。
エゴなのか。
線を引くのでなく、
包括して初めて「母」であるのでしょうか。
障害を持った息子。
彼は未発達ゆえの幼さ残る一面と
健常者のような狡猾さを思わせる一面がある。
偶然なのか、計算なのか。
疑いが晴れることはない。
この不安定さを内包しながらの
あのラストは、母でいるための執着かもしれません。
なんとも考えさせる素晴らしい映画です。
面白い!! パラサイト旋風の波に乗って辿り着きましたが、 凄い監督...
面白い!!
パラサイト旋風の波に乗って辿り着きましたが、
凄い監督だなぁと改めて。
草むらを奇妙に踊るオバさんから始まり、
薬草を切るあの音の怖さへ続き、、、
私もてっきり息子は犯人ではないと思い込んでしまった。
いやーすごい。
ポンジュノ監督作品は一通り鑑賞することに決めました
これも母の強さか
先日ポン・ジュノ監督の「パラサイト半地下の家族」を観て衝撃を受けたため、過去の作品の中でも特に評価の高い今作を鑑賞しました。
結論。本当に素晴らしかった。「パラサイト」と同じくらいの衝撃を受けました。
ポン・ジュノ監督の持ち味である「緻密なストーリーテリング」「光と闇の映像演出」が存分に発揮されている作品で、パラサイトが面白いと感じた人はこの作品も気に入ると思います。
個人的に良かった映像演出の例を挙げると、「闇で空間を分断する」という演出が良かったです。パラサイトではキッチン奥の物置、母なる証明では母親の営む店の内外・女子高生が入っていった路地裏が、「空間的には繋がっているのに暗くて見えない」という場所になっていました。
暗がりからは明るい場所が見えるけど、明るい側から見ると暗がりは真っ黒で何も見えないんですよ。だからこそ、女子高生(アジョン)が石を投げたときは狙って投げていて、逆にトジュンは適当に投げた石がたまたまアジョンに当たったというのが言葉で説明されずとも分かります。この光の映像演出が本当に素晴らしいのです。わざわざ言葉に出さなくてもキャラクターの心情が伝わってくるような、細部までこだわり抜かれた映像に映画的な美しさを感じます。
緻密に練り上げられた無駄の無い脚本・こだわりぬかれたカメラワーク・キムヘジャやウォンビンなどの俳優陣の演技力・光と闇の映像演出。
どれをとっても素晴らしい。これがポン・ジュノ監督の作品の持ち味ですね。
決して万人受けするような明るく楽しい映画ではないので、人にオススメするのはちょっと躊躇うところもあります。ただ、間違いなく今の映画界を牽引していく監督の作品ですので、観ておいて損は無いと思います。オススメです!
物語を描く
殺人の追憶→パラサイト→母なる証明、という順番でポンジュノ作品を見てきましたが、わかりました、凄い。
物語を描ききりながらきちんとアート性とカメラワークの驚きとコメディとミステリーとホラーとアヴァンギャルドがごちゃ混ぜな映画を作る人なんだ。
思い浮かんだのが黒澤明でしたよ。
ストーリーの反転力、構図の見事さ、雄弁なカメラワーク。
ラスト近く、キッチンの水飲み取りにいって水を注ぐシーン、俺は包丁を取りにいって惨劇が起こるに違いないと思って観ていたし、それと同じ緊張感をそのシーンで感じていました。
マジで凄いっ!
「踊り続けるんだよ。みんなが感心するくらいに。」
個人評価:4.5
村上春樹の小説ダンス・ダンス・ダンスのそんな名言がふと浮かんできた。
母親の子に対する思い、また心理描写を見事に描いている。
母親に友人・協力者も少ない為、母親の伝えたい想いは台詞には無く、見る側は母親の無言の眼差しから感情を読み取る。
その眼差しは、台詞以上に雄弁に見る側にひしひしと気持ちが伝わり、各シーンにとてつもなく映像のチカラが備わっていると感じる。
自らによって証明した、息子と自身の内なる闇。
その闇に目を背け、人生は続き、生き続ける。
生きる事と、踊る事をメタファーに捉えた演出も素晴らしい。
母親という人間の本質を詰め込んだ、素晴らしく作品性の高い映画だと感じる。
これが最高傑作と言われるとそうでもない
ポンジュノ映画の真骨頂のような
扱いがなされる事もあるこの映画。
殺人の追憶や、グエムルほど派手さはないから
なかなかに渋い映画ではある。
しかし、最高傑作かと言われれば
そうでもない。
ただ一点、この映画がポンジュノ映画の中でも
特に優秀な点は、ポンジュノヒロインの幼顔ショートカット
が、一番露出しているところだと思う。
この映画は、そこだけは一番評価できる。
そうきたか
パラサイトを見る前に監督を予習と思って見てみました。
純粋そうな息子を、母親が頑張って無実を証明する
映画なのかと思いきや、全然違うラストでしたね。演技も含め最後の方は引き込まれる良い映画でした。
母親の愛の深さは伝わりますが、韓国映画らしい
まっすぐで重たい空気感でずっしり来る感じですね。
くねるおばはん
ケッタイなオープニング。笑うのが正しいのか戸惑う。明らかな伏線の仕込み、そこに応える回収の構成の巧みさ。カードの切り方が本当にツボにくる。フラッシュバックへの切り替わり、1枚のカット、1シーンに盛り込まれる豊富さ。カラオケシーンに社会を縮図し、同時にそれになびくことができぬ母の孤独な戦いを幕開けさせる。
死界が生まれる夜道、引き込む空き家、理解できぬ若者の行動、正気を失ったマッコリ婆、息子の辿れぬ記憶、そして母だけが知る事実と多様な闇を演出する。純粋にサスペンスとしての完成度が著しく高い。
母子サスペンス
韓国映画はどうしてこうも埃っぽいシーンが多いのか。印象的な冒頭のダンスシーン。からのラスト。キム・ヘジャの怪演は勿論素晴らしいけど、障害のある息子を演じたウォンビンの、どこまでを「理解」していて、どこから「理解」をしていないのか、ひどく不安定な演技にも惹かれた。
「息子の無実を証明するため、肝っ玉母ちゃんがんばる!」
っという話だと思っていたんですよね…。いやそれはそれで間違ってないんですが。真相に迫っていく母ちゃんの手腕は中々で、ハードボイルドな私立探偵は言い過ぎですが、今作でもやっぱり無能な警察よりも試行錯誤しながら着実に進んでいくんです。ただ、ちょっとこの愛重すぎというか過保護すぎではないかとも思ったら…。ハーイ、バクダンが次次に炸裂しまーす。ですよね。ボン・ジュノですものね。ストレートなミステリで終わらせる訳ないですよね。
そして観終わったあとボン・ジュノではなくポン・ジュノなことに15年経って気がつくというオチw。人間の記憶ってほんとあてになりませんね、母は。
息子としての証明
一心不乱に息子の無実を証明しようと奔走する母。それは行き過ぎて脱線したり、息子には疎ましがられたりするが、その甲斐もあって真実に辿り着くが、その真実は呆気ないものだった。
ラスト息子が見つける”アレ”を何気に渡す息子に救われる母。
そうか、ツボを押せば良いんだ。
前半の変な空気感は若干イライラするし、訳がわからない。あれが韓国の...
前半の変な空気感は若干イライラするし、訳がわからない。あれが韓国の実態だったりするのだろうか?後半はシリアスで良かったかな。
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自宅で鑑賞。贔屓のP.ジュノ新作。この人のは本筋がグニャッと曲がるシニカルなストーリーが多く、観た後、何とも云えない気分になる。その感覚が味わいたく観続けてしまい贔屓となる。本作も観る人を選ぶ様な内容だが、個人的には間違い無くP.ジュノ印で大満足。次も多分観てしまう事になるだろう。“トジュン”役のウォンビンはスマップの中居正広に見え、親しみが持てた。母親のK.ヘジャは違和感無く、申し分無い演技と存在感。因みに原題『마더"Madeo"』はその音からだけだと「母」と「殺人」の意味となるらしい。80/100点。
・鑑賞日:2011年8月7日(日)
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