劇場公開日 2009年10月31日

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「当時観た時は「えーい踊ってしまぇ~」と思った」母なる証明 うにたん♪(新型コロナで巣籠もりDVD観賞)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5当時観た時は「えーい踊ってしまぇ~」と思った

2020年5月22日
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鑑賞方法:試写会、映画館

悲しい

怖い

障害のある息子の面倒を見ながら生計を立てる母親の心理は経験しなければ理解できない。
社会の心無い差別や侮蔑から子どもとその心を守りながら生きるのは容易ではないからだ。
そんな親子に降ってわいた事件。

主演のキム・ヘジャは当時韓国のおかあさん的存在だったので、この作品は衝撃的であった。

知的障害があっても自尊心があり、時折反抗心を出す息子の姿にイラッとしてしまったりした時点で私自身も差別していると悲しくなったが、中盤から母親の形相が一変、人間の母親から動物の母親に変わった気がした。
ただただ、息子を守ると言う執念はホラーだった。

当然息子、娘の立場から見ればうちの母はどうだろう?と比べそうになるが、自身が親に身になって考えるとここまでやれるのは…母性愛なのか?ちょっと恐ろしい。
犯人は誰か?冤罪なのか?そこらへんも含めて、体力と思考力が充分なタイミングで観たい作品です。

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)