劇場公開日 2009年8月8日

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「【”美味しいモノを食べると、元気が出るよね!”南極基地で繰り広げられる濃い8人の面子の日々を描いた作品。沖田修一監督作品に外れなしの法則が始まった作品でもある。】」南極料理人 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【”美味しいモノを食べると、元気が出るよね!”南極基地で繰り広げられる濃い8人の面子の日々を描いた作品。沖田修一監督作品に外れなしの法則が始まった作品でもある。】

2021年2月8日
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鑑賞方法:DVD/BD、VOD

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楽しい

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◆原作は読んでいたが、面白きテイストはそのままに、沖田監督が書いた脚本が冴えわたる作品。

◆面白き点は数々あれど、

 ・ええっ、伊勢海老をエビフライにしちゃうんですかい!
  食卓に整然と並ぶ、伊勢海老フライ。隊員たちの反応は微妙で・・。
 - 本にも書かれているが、この舞台のドームふじ基地(高度3800M 昭和基地から1000キロ内陸にある基地)でも、伊勢海老だけではなく、鮑、A5級のステーキ肉、等々毎年送り込まれる観測隊のために用意された高級食材が山の様にあるそうである。 何しろ、食べるのだけが楽しみな一年間だからねえ。-

 ・貴重な水を湯水のように使う車両主任(古館寛治)や、ラーメン命の隊長(きたろう)。恋人に連日、高い電話代を払いながら電話する兄やん(高良健吾)。雪氷学者(そんな学者がいるの! 生瀬勝久)等々、濃ーい面子8人の料理を担当する西村(堺雅人)。

 ・彼らの、雪上野球のシーンや、毎朝の歯磨き(と、おトイレシーン:壁には「雪はあるが、水は無い」と言う、張り紙が・・。)、毎朝のラジオ体操シーンの、面白さ。

<夜な夜な、ラーメンを食べる人たちのお陰で、朝は茹でガニ・・。普通は、喜ぶのにがっかりした隊員たちの姿。だが、雪氷学者本さんのアドバイスを受け、西村はラーメンを作り、皆に振舞う・・。
 嬉しそうな隊長たちの表情。
 何気ないシーンをホンワカとした面白きシーンに仕立て上げる沖田修一監督を知った作品。彼は、基本的に私が貴重な存在だと思っている自ら脚本を書く監督でもある。
 この作品後の活躍は周知の事実であろう。>

NOBU
ぷにゃぷにゃさんのコメント
2021年2月16日

昭和基地からドームふじまでの移動がまた大変らしいです。
不肖・宮嶋の本もおすすめです。
研究とか機器のメンテとか、目的があってもキツい生活だそうです。
ごはんが唯一の楽しみですよね。

ぷにゃぷにゃ